名城大学の学びのコミュニティ

IR基礎データベースを利用した「学生カルテ」による要指導学生のサポートプロジェクト一覧

  • 2018/1/29更新
No. 学部名 薬学部 (実施単位:薬学教育開発センター)
活動テーマ IR基礎データベースを利用した「学生カルテ」による要指導学生のサポートプロジェクト
実施責任者 田口 忠緒、武田 直仁
活動概要  「学びのコミュニティ」を創生するための手段として、個々の学生の学習状況などと共に、学生の生活や行動の情報、教・職員の指導情報なども取り込んだ、“学生カルテ”の自動的作成を行うシステムを構築します。“学生カルテ”を活用し、その情報を指導現場へ還元することで、成績不振を含めた要指導学生に対する適切なサポートが可能となり、彼らを含む全ての学生が「学びのコミュニティ」の中で安心して学習できるようになります。また、教員に対して要指導学生への応対方法を知るための講演会も開催します。

昨年度の活動状況については、こちらからご覧ください。

活動状況

学生カルテの書式が改良されました。

 薬学部学生は薬剤師として社会に貢献するため、基礎から臨床にわたる知識はもちろんのこと、医療人としての態度やコミュニケーション技術について学修を重ねています。学生のための健全な「学びのコミュニティ」を構築するためには、全ての学生がこれらの学習要素を円滑に取得できるように、教職員が適切・効果的に対応することが必要です。「学生カルテ」は、日々の学園生活のなかで、問題を感じている学生をいち早く発見【診断】し、早期に最適な対策【治療】を講ずるためのシステムです。
 薬学部では、これまで「IR基盤データベース」を構築し、各部局で保存している学生の学習・行動に関する情報を一元化し、IRを実施可能とし、教育の質保証に取り組んできました。
 「学生カルテ」は、稼働中の「IR基盤データベース」を利用し、個々の学生の学習状況(試験成績)や個々の学生の生活や行動の情報、教・職員の指導情報なども取り込み、指導教員へ還元することで、迅速かつ適切なサポートを行い、「学びのコミュニティ」の形成を促進することを目的としています。教員が 「学生カルテ」を活用することで、特に指導を要する学生を把握し、「学びのコミュニティ」の中で脱落することなく学習を完遂できるようにしています。また「学生カルテ」は、PBLやTBLなどのアクティブラーニングにおけるチーム編成を行う際、個々の学生の知識レベルと行動的特徴を考慮して、チーム間の能力差を無くした効果的な教育環境を提供することができます。
 平成29年度は、これまでのデータ入力方法と表示方式などを再検討し、年々増加するデータの管理を安全にできるように改良しました。特に、生活関連情報の入力については、任意の時間に指導教員自身で行えるように改良しました。今後もさらにブラッシュアップを続ける予定です。
 また、学生カルテ上に、コーチング法による簡単な行動パターン分析の結果を表示しました。別資料で、4つの行動パターンについてそれぞれの接し方を概説し、指導上の補助として活用できるようにしま した。

  • PC上での学生カルテ表示画面

    PC上での学生カルテ表示画面

教職員のための研修会(2)を開催(1/23更新)

 薬学部学生は過密な授業スケジュールの中で、薬学に関した膨大な知識を取得するため、日夜学修に励んでいます。しかし中には、授業の進行に追随できない学生も散見され、悪くすると留年や退学となる危険性が高まります。薬学教育開発センターでは、低学年における成績不振学生対策について取組んでおり、これらの学生を包括的にケアできる“学びのコミュニティ”の構築を目指しています。これらの学生に対しては、教職員が適切・効果的に対応することが必要になるので、最適な指導法のヒントを得ることを目的とした教員のための研修会を行っています。
 本年度は、12月12日に【発達障害などの問題を抱えた学生に対する接し方】と題した講演会を開催しました。学童期の発達障害については、マスコミなどでよく話題なっていますが、実は薬学部学生の中にもその傾向がある人が散見され、当人の講義・実習の履修に関わる問題だけでは無く、他学生への影響など、学びのコミュニティを構築する上でも、見過ごせない問題となっています。 当日は20名の教職員(教授9名、准教授3名、助教4名、事務職員3名)に加えて本部:障がい学生支援センター課長にも参加頂きました。講演内容は、発達障害の学生の行動と彼等への対応に関するものでしたが、一般の成績不振学生への対応にも大いに通ずるものがありました。
該当する学生を察知した場合には、いち早く教職員間で状況・情報を共有して“合理的配慮”の導入を検討し、教職員だけでなく臨床心理士や医師と協調した積極的な対応が必要であることを再確認できました。


■開催案内ポスター
発達障害のある大学生・専門学校生に対する支援・教育をされている株式会社Kaienの末吉彩香 先生を講師に招き、薬学教育開発センター主催で開催しました。

■講演会の様子
講演は、途中の休憩を挟み3時間にわたって行われました。

「学びのコミュニティー」構築の一環として、薬学入門実験による不満足度と学業成績との関連を第2回日本薬学教育学会大会で講演発表[2017.9.2、名古屋]しました。(1/29更新)

 薬学入門実習は実験を通して双方向的、協働的な活動を含んでおり、広義のアクティブラーニングとみなされます。実習中における態度・行動様式は潜在的な要指導学生を検出する手がかりをあたえるものと考えられました。入門実験の事後アンケートの調査結果と「学びのカルテ」から得られた情報と連携することで成績不振学生の早期支援をすることをプロジェクトの一環として行っています。昨年度に引き続き、入門実験で否定的評価(1,2)をつけた不満群とすべての質問に評価1,2を含まない非不満群間で、一年前期履修科目の学業成績に差異があるのかを調べました。平成28年度履修者数291名中、4質問以上(最高度数13)に「不満」と回答した学生は28名でした。このうち9名が下位4分の1の成績でした。入門実習に不満を持った度数が4以上の不満群と度数0の非不満群において一年次前期履修科目の成績に差異があるかをフィッシャーの直接確率で検定した結果、入門実習で不満を持った度数の多い学生は一年前期学年順位で有意に下位1/4に属していました(p=0.016)。すなわち、薬学入門実習に不満を持つ学生は不満を持たない学生に比較して学業成績が下位に位置する傾向がわかりました。
 また、不満群と非不満群における成績上位1/4と下位1/4の人数を調べました。不満群において成績上位1/4に属する人数は4名であるのに対し、下位1/4に属する人数は8名でした。一方、非不満群では成績上位1/4に属する人数38名に対し下位1/4の人数は16名でした(表2)。成績上位1/4における実習不満度と成績下位1/4における実習不満度において人数の比率に差があるかを検定した結果、成績上位1/4における下位1/4の人数の比率は有意に実習不満群の方が大きいことがわかりました(p=0.022)(表2)。すなわち成績上位1/4者は実習に不満を持たない学生に属する傾向があることを示しています。
 不満足の度数が6以上の学生10名について4実験の感想・意見の自由記述内容を精査した結果、7名が何らかの不満を述べており(1名は休学)、他の学生より満足度が低い傾向が窺えました。学生カルテは本学が推進する「学びのコミュニティー」のひとつとして個々の学生行動を可視化するプログラムですが、学生カルテに記された要注意学生は実習態度が不適切な学生や挙動不審な学生と一部は一致しました。

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