学部・大学院学部長メッセージ

MESSAGE

田代 樹彦

 2021年度より経営学部長を拝命しました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 名城大学の源流である名古屋高等理工科講習所は1926年に開設され、1949 年に名城大学が開学し、2026 年に創立 100 周年を迎えます。
 名城大学経営学部はミレニアムである 2000 年に発足し、2020年に20周年を迎えました。経営学部の歩みはまさに 21 世紀の歩みに対応したものですが、経営学部の前身である商学部は名城大学の開学時に設置されており、長い伝統をもつ学部でもあります。
 21世紀に入ってからも世界の変化は止まりません。むしろ、テクノロジーの進化によってその変化のスピードはさらに早くなってきているともいえるでしょう。このような変化に対応すべく、学部発足以来、経営学科と国際経営学科の2学科体制のもとで、組織的・継続的に教育の質の向上に努めてまいりました。
 テクノロジーの発展によって、知の概念も大きく変わってきています。インターネットが普及する以前は、それを「知っている」ことが重要でした。いまやパソコンやスマホを使えば、瞬時に多くの情報を入手することができます。そのため、知っていることよりも、その真贋や、自らが直面している課題にとって重要な点はどこにあるのかを見定めることが重要となります。そのためには、座学に終始せず、自ら主体的に学ぶことが必要になります。そのために現在、経営学部が力を注いでいる実学的な人財育成教育が、「現場触発型」教育です。
「現場触発型」教育では、豊かな教養と経営学の専門的な知識の修得だけでなく、企業への訪問調査や企業と連携した問題解決型学習、国内外でのフィールドワーク、外部講師を招いての講演会などを通して、企業や社会が現実に直面している課題の解決に資する実学・実践的な各種スキルの習得を目指しています。ただ、現在は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、現場に赴くフィールドワークなどの実施は困難ですが、まさにリモート会議システム等のテクノロジーも駆使し、企業等との連携した教育を行ってい ます。
 さらには、少人数のゼミナール教育も重視しています。ゼミナールでは、学生自身が主体的に課題等に取り組み、ロジカルに自分の考えをまとめ、プレゼンし、ディスカッションを行います。そのため1年次の「基礎ゼミナール」から4年次の「専門ゼミナール III」までのすべてのゼミナールを必修科目としています。
 このように、経営学部では、専門知識のみならず、これまでの習慣や常識にとらわれず、学生自身が自ら調べ・考え抜く力、そして実際に行動に移してやり遂げる力、さらには組織内のみならずその壁を越えた人々とのコミュニケーション力の向上を目指した多様な「学びの場」を設けています。
 これらの取り組みに対する評価は、学生アンケートによる高い満足度、高い就職率にも表れています。我々は、このような現状に満足することなく、これからもより良い教育環境の構築や人財育成に取り組んでいく所存です。

学部長 田代 樹彦

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