「海外に行きたい」という幼い頃からの思いを、大学生になって叶えた佐分藍子さん。これまで二の足を踏んでいたのに行動できたのはなぜ? 留学して何が変わった? 佐分さんの留学前から留学後までの話を聞きました。
中学生や高校生のときに海外に行くチャンスはあったのですが、語学力や金銭面などで躊躇してしまい、なかなか踏み出せずにいました。大学生になって何か自分からアクションを起こさなくてはと思い、学内に「キャンパス留学」というネイティブによる英会話レッスンの講座があるのを知って、申し込みをしました。
それからは毎日講座を受けに天白キャンパスに通いました。“毎日話す英会話”がテーマなので、毎日40分、年間100回のレッスンがあるんです。薬学部は八事キャンパスにあるので、学科の授業が終わったらレッスンに間に合うように、天白キャンパスまで急いで向かいます。実験などで行けない日もときどきありましたが、それ以外はほぼ毎日通いました。
講座をすべて受け終わったときに、一緒に通っていた友人から海外英語研修があるから行ってみない? と誘われて、毎日頑張って通った集大成として、参加しようと決めました。大学から給付型の奨学金が20万円出るというのも大きな後押しになりました。
留学先はニュージーランドのオークランド工科大学を選びました。朝は少し早めの8時から授業がスタートして午前中はみっちり授業、午後からはフリータイムというメリハリのあるタイムテーブルだったので、初めての海外を満喫したいし、英語もしっかり勉強したいという私にはぴったりでした。
授業はレベル別クラスと選択クラスの2つ。レベル別クラスでは、キャンパス留学のおかげか、一緒に参加した名城生の中では一番レベルの高いクラスに配属されました。選択クラスはいろんな人と話して仲良くなりたいと思ったので、スピーキングのクラスを選びました。
クラスメートは日本人、中国人、韓国人、サウジアラビア人、イラク人、タイ人、ベトナム人など、アジアから来た多国籍な留学生。最初はみんなの英語が聞き取れなくて固まってしまいましたが、留学期間の後半には休憩時間にも普通におしゃべりができるようになりました。英語が話せるようになれば、世界中の人とつながることができるんだなと感じて胸が躍りました。
午後のフリータイムや週末にはいろいろなところに出かけました。最初は名城生とずっと一緒に行動していたのですが、せっかくニュージーランドまで来たのだからと思い、慣れてきてからはなるべく一人で行動するようにしていました。ショッピングをしたり、美術館に行ったり。一人だとバスを乗り間違えたり、道に迷うなどトラブルもありましたが、人に聞いて教えてもらうなどして、なんとか自力で解決できたときは「一人でできた!」と、自分の成長を感じました。
生活についても、日本にいるときは親任せでしたが、ニュージーランドではホームステイをしていたので、当然ですが生活の管理はすべて自分。毎朝早起きをしてバスで通学し、お気に入りのパン屋さんで朝食を買って…。小さなことですが、日本ではどうしても甘えてしまうこともあるので、「自分でちゃんと生活できた」ということも自信につながりました。
アルバイトで犬山の城下町にあるカフェで働いているのですが、外国人のお客さんが結構たくさん来るんです。せっかく留学を経験したので、これからは積極的に外国人のお客さんに英語で案内ができたらと思っています。
将来の夢は薬剤師になること。日本で生活している外国人の方に服薬指導ができる薬剤師を目指しています。外国で暮らしていて言葉が分からないと、薬を買うのって怖いですよね。それでも必要になることはあると思うので、そんなときに頼りになる薬剤師になれたらと思っています。そのために、これからは薬学の専門英語も習得できるように頑張りたいです。
語学力や留学先での生活など、不安はたくさんあると思いますが、「行ってみたい」という気持ちがあれば大丈夫!
一歩踏み出せば必ず成長できると思います。
プログラム | 海外英語研修 | ||||||
渡航期間 | 2018年2月3日〜3月3日(1年次春期) | ||||||
研修先 | ニュージーランド オークランド工科大学
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研修費用 | 研修(29日間)529,000円 | ||||||
利用補助制度 | 海外英語研修派遣支援A奨学生
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