学校法人名城大学は、2026年に開学100周年の節目を迎えることとなりました。本法人の源流は、1926(大正15)年に田中壽一氏によって開設された「名古屋高等理工科講習所」まで遡ります。以来、「穏健中正で実行力に富み、国家、社会の信頼に値する人材を育成する」という「立学の精神」のもと、幾多の試練を乗り越えつつ、社会の要請に応え拡充と発展を重ねてまいりました。この間、学生・生徒・教職員の努力は無論、地元政財界各位に加え、今や20万人を超える校友の皆様等から賜りました多大なるご支援に対しまして、衷心より感謝申し上げます。
さて、今日の世界は様々な社会課題が溢れ、未来を読み解くことが大変難しい時代に突入しつつあります。このような時代においては、日本でも有数の「製造業集積地」である中部地区で、先進的な教育環境を実現し、総合学園の強みを発揮し、様々な分野を横断した幅広い学びや出会いと刺激に満ちた環境で、ものづくりのリアルを体感し、知識と技術・心を磨き、どの様な状況にも臆せず、責任感を持って最後までやり遂げる人材の育成こそが、本法人がなすべき大きな使命であると考えております。
現在推進中である、開学100周年を目標年とする戦略プランMS-26(Meijo Strategy-2026)では、名城大学に関わる全ての人と共有する価値観として「生涯学びを楽しむ」という言葉を掲げ、ヒト、モノ、コトに触れる多種多様な機会を創出し、分野・領域・地域さえ超える「学びのコミュニティ」の中で、学ぶことそのものを楽しみ、主体的に動く力を身につける教育を推進しております。
さらに、次の100年に向けて、「中部から世界へ 創造型実学の名城大学」という将来ビジョンを策定しました。世界で活躍できる、先見性・多様性・専門性を身につけ、実行力・実現力を備えた創造的な人材を育成するために、名城大学及び名城大学附属高等学校は更なる変化と飛躍を目指してまいります。名城大学 開学100周年記念募金で賜りましたご寄付は、開学100周年事業の基本計画としております全学共用棟の新築、国際化の更なる推進、社会の要請に応える質の高い教育・研究活動をはじめとして、今後検討を進める創造型実学の具体化に向けた、開学100周年事業に相応しい事業推進に、活用させていただく所存です。
皆様には、名城大学 開学100周年記念募金の趣旨にご理解をいただきますとともに、未来を担う学生・生徒のために、何卒力強いご支援を賜りますようお願い申し上げます。
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