大学概要 【2016年度実施分】機械工学における創造-設計および設計-生産横断型学修プログラム

理工学部機械工学科

No.新規10

実施責任者塚田 敦史

近年、創造のキーワードの下に新しい状況の変化に対応した実践的設計教育が重要視されております。そこで設計の入口と出口に力を置いた学びを構想しました。設計の入口は、ものや価値を生み出す元となる種を創造でき、そこから設計課題へいかに落とし込めるかになります。また設計の出口は、設計し図面化されたものを、学修した生産加工の知識と技術を応用してどのような過程によって具現化できるのかを問うていくものです。3年後の講義実施を目標に本学修プログラムを立ち上げました。

機械工学科の設計--生産横断型学修プログラムによる講義体系の検討と準備を進めています。(3/21更新)

2017/03/21

来年の開講を目標に、機械工学科の設計—生産横断型学修プログラムによる講義体系の検討と準備を進めています。本プログラムの講義にて、学生が実際に設計と製作に取り組む教材を試作検討中です。理工学部共同利用機械工場内にあるフライス盤を題材にすることで進めています。実物との対比が可能になります。学生が少人数グループで題材となる工作機械の各部位の担当を決め、CADでデザインしたのちにCAMを駆使してマシニングセンタによる加工を行い、最後に組み付けを行っていきます。設計から生産まで横断したプロセスを実感してもらう目的です。

  • 教材(写真左)の試作と、題材のフライス盤(写真右) 教材(写真左)の試作と、題材のフライス盤(写真右)

ACTIVITY

活動報告1(9/1更新)

2016/09/01

7月30日〜31日に行われたオープンキャンパス(天白キャンパス理工学部共同利用機械工場)において、機械工学科の設計—生産横断型学修プログラムによる講義体系の構想と、本プログラムの講義で検討している教材作成のプロセスをパネルで展示しました。そして高校生他来場者に、設計から生産加工にわたる過程と講義内容を解説し、マシニングセンタによる実演も行いました。

活動報告2(11/30更新)

2016/11/30

創造のキーワードを掲げた学修活動が近年多く見受けられるようになりました。設計とは創造的な思考であると言われますが、これを体感するのは大変難しいです。本プログラムでは、創造から設計への流れのエッセンスを少しでも体得できることを目的として2年後の講義開始を目指しています。将来に向けた実施検討を目的として、まず少人数の体制で創造から始まるプログラムを試行しています。ブレーンストーミングなど創造を促進する手段や方法論はいくつかある中で、思考展開法(提唱:畑村洋太郎先生)を取り入れました。これは発想だけではなく、実際にものづくりとして構造要素まで結び付けられる利点があると捉えています。ポイントはその導入において学生が、様々な物事についての概念を具象と抽象とのレベルを考えつつ、要求機能と機構とに分けて考えられるかが重要になります。
最初の課題は身近にある家電製品を1つ採用して、思考展開図を構成してみることから始めました。別のステップでは、“障がい者×工作機械”といった一見して脈略がないと思われる2つのキーワードをかけ合わせると、どのような要求機能が設定できるかにトライアルしています。連想できる種を出して、考えを実際に自ら設定していくものになります。学生らのワイガヤ(わいわいがやがや話し合うこと)から形作っていきます。

▼個々で精一杯種だしをしてからディスカッションへ

▼各自の考え(種)を表出させて、内容の同類のものを考えてくくり、整理していく。

▼なかなかうまく整理できずに一筋縄ではいかないことも実感する場となる。

機械工学科の設計--生産横断型学修プログラムによる講義体系の検討と準備を進めています。(3/21更新)

2017/03/21

来年の開講を目標に、機械工学科の設計—生産横断型学修プログラムによる講義体系の検討と準備を進めています。本プログラムの講義にて、学生が実際に設計と製作に取り組む教材を試作検討中です。理工学部共同利用機械工場内にあるフライス盤を題材にすることで進めています。実物との対比が可能になります。学生が少人数グループで題材となる工作機械の各部位の担当を決め、CADでデザインしたのちにCAMを駆使してマシニングセンタによる加工を行い、最後に組み付けを行っていきます。設計から生産まで横断したプロセスを実感してもらう目的です。

  • 教材(写真左)の試作と、題材のフライス盤(写真右) 教材(写真左)の試作と、題材のフライス盤(写真右)
  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ