大学概要 【2017年度実施分】被災地の物産品販売を通じたマネジメント実習と復興支援活動

経営学部

No.2

実施責任者田中 武憲

2011年3月の東日本大震災や2016年4月の熊本地震など,近年,わが国では大規模な自然災害によって,地域の経済や企業経営,社会活動に深刻な影響が及んでいます。「現場触発型教育」に力を入れている経営学部では,マネジメント,マーケティング,会計学など普段の講義やゼミで学習している多様な経営学の専門的知識を活かして,被災地の物産品のチャリティー販売を企画・実行し,より実践的な知識やスキルの習得とともに被災地の復興支援を目指します。

経営学部がチャリティー販売で得た利益を岩手県岩泉町の寄付(2/1更新)

2018/02/01

12月11日,経営学部の学生が大学祭で岩手県の物産品を販売して得た利益の一部(5万円)を,岩手県岩泉町に寄付しました。
岩泉町役場で行われた寄付金の贈呈式には,岩泉町から中居健一副町長,應家義政総務課課長,佐々木真地域整備課・復興課課長,また,同事業を企画段階から連携して協力頂いた岩手県政策地域部台風災害復旧復興推進室の職員が参加し,田中武憲経営学部長から中居副町長に寄付金が手渡されました。
「学びのコミュニティ創出支援事業」として実施された今回のチャリティー販売と復興支援の取り組みは,11月3日にIBC岩手放送の夕方のニュースでも大きく取り上げられるなど,岩手県でも大きな反響がありました。
今回の寄付金は,台風による増水で流出した岩泉町内の生活橋の再建や,別途,岩手県に贈呈された寄付金(11,340円)からは岩泉町の復興と魅力を伝えるカレンダーの作成に利用されました。

  • 岩泉町の中居副町長(左)と田中経営学部長 岩泉町の中居副町長(左)と田中経営学部長
  • 贈呈式の様子 贈呈式の様子

ACTIVITY

参加学生が岩手県の被災地を訪問

2018/02/01

「学びのコミュニティ創出支援事業」の一環として,被災地の特産品のチャリティー販売を行う経営学部の学生17名が,9月11~13日,昨年8月に台風10号に伴う豪雨で大きな被害を受けました岩手県岩泉町を訪問しました。
名古屋市のおよそ3倍の広大な面積を持ち,「森と水のシンフォニー」と謳われる岩泉町
を訪れた学生は,岩手県政策地域部台風災害復旧復興推進室の方々とともに,貴重な日本短角牛を放牧している早坂高原,地元特産の菌床椎茸を栽培している「岩泉きのこ産業株式会社」,今年3月に営業を再開した龍泉洞,町の中心部にある「うれいら商店街」の老舗商店(「中松屋」「志たあめや」「横屋手しごとや」など),被害の大きかった安家地区と同地のわさび圃場,同じく大きな被害の出た乙茂地区の「道の駅いわいずみ」などを訪問し,台風による被害と復興の状況を確認するとともに,10~11月にチャリティー販売を行う商品の選定や仕入の交渉を行いました。また,学生による被災地訪問の様子は,岩手の地元テレビ局からも取材を受けました。

  • 菌床シイタケの一貫生産を手掛ける「岩泉きのこ産業」 菌床シイタケの一貫生産を手掛ける「岩泉きのこ産業」
  • 安家川沿いのワサビ圃場 安家川沿いのワサビ圃場

経営学部の学生が岩手県の被災地の特産品を販売

2018/02/01

マネジメントに関する講義やゼミでの学びを活かして,被災地の特産品のチャリティー販売を行う経営学部の学生およそ30名が,10月24日,天白キャンパスにおきまして,東日本大震災や昨年8月の豪雨により大きな被害を受けました岩手県の特産品のチャリティー販売を行いました。
9月上旬の現地視察の成果を活かして実施した販売活動では,岩泉町の老舗商店「中松屋」「志たあめや」両店自慢の銘菓や,最近,口コミで人気急上昇中の岩泉乳業の「龍泉洞の化粧水」のほか,愛知県に本社を置くアイシン精機の子会社・アイシン東北が生産した生シイタケなども販売し,多くのお客さんで賑わいました。
この活動を通じて得られた利益は,すべて被災地に寄付する予定ですが,直前に日本に上陸した超大型の台風21号により,龍泉洞など岩手の被災地では新たな被害が発生しました。
名城大学経営学部では,一日も早い被災地の復旧・復興を祈念するとともに,今回の先行販売の経験を活かして,11月2日の大学祭でも岩手の特産品のチャリティー販売を実施します。

  • 岩手の物産を販売する経営学部の学生たち=天白キャンパスで 岩手の物産を販売する経営学部の学生たち=天白キャンパスで
  • 販売スタンドの前にできた人だかり=天白キャンパスで 販売スタンドの前にできた人だかり=天白キャンパスで

熊本県の復興支援の取組み

2018/02/01

経営学部の学生が,学部で導入した移動ワゴンを活用し,マーケティング計画の立案と実行を通じて,学生が主体的に深い学びを実践できるようにとの企図から,2016年4月に発生した熊本地震の復興支援活動を兼ねて,学内で被災地の物品販売活動をおこなった。
4~7月の前期中は準備段階として,商品の選定,ワゴンの装飾,販売促進活動の計画などを話し合い,夏のオープンキャンパスでのアンケート実施,応援メッセージの募集ならびに募金活動を実践した。
アンケートは,熊本名産のパッケージ食品をあらかじめ学生が抽出し,その中から参加者に欲しいものをたずね,商品の選定と調達数量を決めるための参考にした。また,秋の大学祭での開催を考慮し,オープンキャンパスに来場した高校生だけでなく,保護者も対象に加えることで,10~50代の幅広い年齢層の意見を取り入れるとともに,経営学部での実践的な学びを広くPRした。
以上の準備段階を踏まえて,9月初旬に学生代表7名が,現地の状況視察と商品選定を目的として実際に熊本県を訪問した。
この視察を通して,参加学生には「名城大学」「名古屋」「愛知」との「つながり」を意識したうえで,熊本の人たちが復興に向けてどういう思いを抱き,どのような支援を望んでいるのか,名古屋の名城大学,経営学部生ならではの視点から,ユニークなマーケティング活動を考えるよう助言した。
グループでの現地視察から,
①震災から1年半近くが経ち,震災の傷跡は一見するとほぼ無くなっているように映るが,熊本城が復興してこそ真の復興と思う市民,県民が多い。
②震災以後に減った観光客の回復と増加を望んでいる。
ことがわかった。
以上の現地調査を踏まえて,後期にはわかりやすい「つながり」をあらわすスローガンとして「名城、熊本城、復興支援」を策定した。また,このスローガンを入れた目立つ法被を一からデザインして作成し,チャリティ販売の接客や呼び込み,さらには再度の現地視察に利用できるようにした。
 加えて,熊本観光を勧めるポスター,10分間のプロモーションビデオ,商品POP なども作成し,大学祭では中日と最終日の2日間に販売・募金活動をおこなった。
このチャリティー販売の結果,熊本にゆかりのある家族づれ,まったく関心のなかった方達との交流も生まれ,仕入れた商品はほぼ完売するほどの成果をあげ,販売利益と募金をあわせて総額 51,147円が集まった。

  • 岩手県の物産品を販売する経営学部の学生らと取材を受ける購入者 岩手県の物産品を販売する経営学部の学生らと取材を受ける購入者
  • 大学祭販売の様子 大学祭販売の様子

経営学部がチャリティー販売で得た利益を岩手県岩泉町の寄付(2/1更新)

2018/02/01

12月11日,経営学部の学生が大学祭で岩手県の物産品を販売して得た利益の一部(5万円)を,岩手県岩泉町に寄付しました。
岩泉町役場で行われた寄付金の贈呈式には,岩泉町から中居健一副町長,應家義政総務課課長,佐々木真地域整備課・復興課課長,また,同事業を企画段階から連携して協力頂いた岩手県政策地域部台風災害復旧復興推進室の職員が参加し,田中武憲経営学部長から中居副町長に寄付金が手渡されました。
「学びのコミュニティ創出支援事業」として実施された今回のチャリティー販売と復興支援の取り組みは,11月3日にIBC岩手放送の夕方のニュースでも大きく取り上げられるなど,岩手県でも大きな反響がありました。
今回の寄付金は,台風による増水で流出した岩泉町内の生活橋の再建や,別途,岩手県に贈呈された寄付金(11,340円)からは岩泉町の復興と魅力を伝えるカレンダーの作成に利用されました。

  • 岩泉町の中居副町長(左)と田中経営学部長 岩泉町の中居副町長(左)と田中経営学部長
  • 贈呈式の様子 贈呈式の様子
  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ