名城大学通信 43 [2012 winter]

名城大学通信 43 [2012 winter] page 15/40

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530人がたすきつなぎ5300キロ駆け抜ける東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市大島に、走ることを通じて義援金を届けようという「24時間チャリティーランin名城大学」が、10月29日午前11時から30日午前11時まで、天....

530人がたすきつなぎ5300キロ駆け抜ける東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市大島に、走ることを通じて義援金を届けようという「24時間チャリティーランin名城大学」が、10月29日午前11時から30日午前11時まで、天白キャンパスで行われました。学生や教職員ら35チーム、約530人が参加費1000円を払い、天白キャンパスの1周1・1キロのコース(研究実験棟Ⅰ前のスタート地点から東門、11号館、本部棟、共通講義棟(南)・北の外側、研究実験棟Ⅰ前)を、チームごとのたすきをつないで駆け抜けました。運営には学生ら約140人がボランティアとして協力しました。開会式では大橋正昭理事長、中根敏晴学長に続いて気仙沼市から駆け付けた同市職員で卒業生の広瀬宜則さんが「30数年前、皆さんと同じようにこの大学で学びました。震災で生き延びた人たちは、全国の皆さん、名城大学の皆さんのさまざまな支援に支えられて頑張っています。本日の皆さんの温かい気持ちも被災地にしっかり伝え、励みにして頑張っていきたいと思います」とあいさつ。ゲスト参加の2004年アテネ五輪金メダリスト野口みずきさん(シスメックス)も「名城大学の皆さんはボランティア活動やさまざまな支援活動をされています。しかも、一過性に終わらせず、こうしたチャリティーイベントに取り組んでいると聞き、チームの後輩、西川生夏さん(2010年法学部卒、女子駅伝部OG)の母校であるということで一緒に来させていただきました。素晴らしいイベントに参加させてもらいすごくうれしく思っています」とあいさつしました。スターターの広瀬さんのピストルの音とともに、参加者全員が野口さん、西川さんとコースを1周後、24時間ランがスタート。野口さん、西川さんと女子駅伝部の米田勝朗監督とのトークショーなどが開かれ、午後からは大南博美・敬美姉妹(ユティック)も合流、参加者といっしょに走りました。夜中に一時小雨がぱらついたものの運営には支障なく、参加者たちは、交代で体育館などで仮眠を取ったり、スタート地点付近各所に置かれた石油ストーブで暖を取りながら2日がかりの長丁場のランに挑戦しました。健闘たたえ合い参加者全員が最終ラン30日午前9時ごろになると、目標の周回達成へスパートをかけるチームなどで、最後の力を振り絞るランナーの姿が目立ち、各チームの応援も盛り上がりを見せました。終了10分前の午前10時50分からは、記念の最終ランが行われ、運営ボランティアとして裏方を切り盛りしたほか、各チームからの要請で助っ人ランナーに駆り出されるなど大忙しだった女子駅伝部の選手らも含め、参加者全員が笑顔でコースを一周し、互いの健闘をたたえ合いました。閉会式では、330周を走り抜き、”本職の走り“で圧勝した1位の陸上競技部など3チームに賞品が贈られました。小林明発副学長は「皆さんに頑張ってコースを回っていただいた参加者全員の総周回数は4829周にのぼります。1周1・1キロなので、5311・9キロとなる計算です。これだけの距離を走っていただき本当にありがとうございました。4月8日の集会で、女子駅伝部の提案が発端になり、今回のチャリティーランが実現しました。実現できたのは、関係者の皆さんの大変な努力があったからです。皆さんもそれぞれの思いを込めて走ったと思います。大震災発生から7か月以上たっていますが、復興へはまだまだ時間がかかるでしょう。我々一人一人の思いが伝わればと思います」とあいさつしました。会場には義援金箱も設けられ、24時間ランには参加しなかった人たちからの寄付も相次ぎ、集まった義援金は71万8611円に上りました。気仙沼市大島支援で24時間チャリティーラン野口みずきさん(中)を囲み、西川さん(左)、米田監督(右)とトークショー14 43