名城大学通信 43 [2012 winter]

名城大学通信 43 [2012 winter] page 4/40

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世界屈指の研究者にのみ贈られるエジソンメダルを受賞160か国、40万人の会員を擁する世界最大の学術団体である米国電気電子学会(IEEE)の2011年エジソンメダルが赤﨑勇教授に贈られ、日本時間の8月21日に米国サンフラ....

世界屈指の研究者にのみ贈られるエジソンメダルを受賞160か国、40万人の会員を擁する世界最大の学術団体である米国電気電子学会(IEEE)の2011年エジソンメダルが赤﨑勇教授に贈られ、日本時間の8月21日に米国サンフランシスコで授賞式が行われました。エジソンメダルは発明王エジソンの業績をたたえて1909年に創設された賞で、毎年世界の研究者1人に授与されます(該当者なしの年もあり、真の適任者のみを選んでいることがうかがわれます)。日本人では2000年に当時岩手県立大学学長だった西澤潤一氏の受賞以来2人目となります。今回のエジソンメダルは、赤﨑教授の、今日の隆盛を極める窒化物半導体とそのpn接合による青色発光ダイオード(LED)およびレーザーなど光電子デバイスに関する独創的かつ開拓的貢献に対して贈られました。赤﨑教授は「歴史的にも権威のある賞をいただき、身に余る光栄です。誰もが不可能と考えていた窒化ガリウムpn接合による青色発光ダイオードを愚直に追い続け『青色発光』が実現でき、光の3原色がそろったことで、あらゆる色の表示や固体光源が可能になりました。素晴らしい研究仲間、優秀な学生、そしてよい研究環境に恵まれ、仕事ができたことを幸せに思います」とコメントしました。JSTからは第1回「知的財産特別貢献賞」独立行政法人科学技術振興機構(JST)は、日本の科学技術の発展に貢献し、経済的にも大きな効果をもたらした研究成果をたたえるために創設した「知的財産特別貢献賞」の第1回受賞者に赤﨑勇教授を選びました。9月13日、授賞式を東京都千代田区の同機構東京本部JSTホールで開催、赤﨑教授に賞状とメダルを授与しました。授賞式ではJSTの北澤宏一理事長、文部科学省科学技術・学術政策局の合田隆史局長、豊田合成株式会社の太田光一監査役、名古屋大学の宮田隆司副総長、本学の中根敏晴学長が祝辞のあいさつに立ち、赤﨑教授の業績をたたえました。中根学長は「赤﨑先生は国内外の数多くの賞を受賞しながら常に高い研究意欲を維持されています。不断の努力を続けられた功績が今回の賞に結びついたものと思います。研究のさまざまな困難を『荒野を一人行くがごとくである』と語られていますが、改めて先生の長年のご努力と優れた研究成果に心から敬意を表します」と祝福の言葉を述べました。赤﨑教授は「知的財産特別貢献賞を創設した科学技術振興機構の英知に深く敬意を表すとともに、第1回の賞をいただいたことを光栄に思います。多くの皆さんの絶大な支援がなければ今日の受賞はなかっただろうというのが実感です」とあいさつしました。授賞式には本学から下山宏前学長、安藤義則理工学研究科長、船隈透学術研究支援センター長も出席しました。巻頭特集JST知的財産特別貢献賞の賞状とメダルを掲げる赤﨑教授。右はJSTの北澤理事長(当時)米国サンフランシスコで行われたIEEEエジソンメダルの授賞式でスピーチする赤﨑教授赤﨑勇教授、文化勲章受章0343