名城大学通信 45 [2013 spring] page 10/40
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名城大学通信 45 [2013 spring]
e-Learningプログラムの開発に関わった小嶋学部長、永松正教授、大津史子准教授が、中根学長に受賞を報告物理教育への貢献が認められてメダルを授与された川勝教授難関を突破し、中根学長から祝福される加藤さん教育1教育2教育3薬学部に「日本eラーニング大賞厚生労働大臣賞」コンピューターやネットワークを活用したeラーニング教育分野での優れた実践事例や将来有望なビジネスモデルを表彰する「第9回日本e-Learning大賞」(e-Learning Awardsフォーラム実行委員会など主催)の厚生労働大臣賞に薬学部が選ばれました。受賞したプログラムは薬学部とナラティブ株式会社(東京)が開発した「学びの統合とアウトプット訓練のためのシミュレーション教材e-PDE」で、薬剤師として臨床現場で求められる判断能力を高めるための訓練シミュレーション教材です。本学薬学部では、問題解決能力の育成を目的としたPBL(Problem BasedLearning)形式のカリキュラム「薬物治療学」が4年前から実施されていますが、学生の満足度は非常に高いものの、習得した知識・技能を医療現場での実習に効果的に発揮(アウトプット)できない傾向も目立ちました。このため、「将来、チーム医療を担い、医療の質を高めることに貢献する薬剤師を育てるためにもアウトプット訓練が必須」との考えから、シミュレーション教材を開発し、2012年度からの授業に導入されています。小嶋仲夫学部長は「患者さん相手の臨床訓練では失敗は許されないが、バーチャル上で訓練できる意義は大きく、学生だけでなく卒業生薬剤師も活用できるなど、今回の受賞は厚生労働省も注目しています」と説明しました。薬学部では2011年度に採択された文部科学省事業である「臨床判断能力向上のための共育プログラム―気づきを与える指導薬剤師の養成を目指して―」が2012年度からスタート。薬剤師としての臨床判断能力と指導者としてのコーチング能力の向上を目指し、スクーリングとeラーニングを組み合わせ、薬学部学生と薬剤師が共に育つ「共育」の取り組みが実践されています。川勝教授にICPE(国際物理教育委員会)メダル総合数理教育センター長の川勝博教授(科学教育)に、国際純粋応用物理学連合(IU PAP)の国際物理教育委員会(ICP E)からIU PAP-ICP Eメダルが授与されました。川勝教授は7月4日、トルコのイスタンブールで開かれた世界物理教育会議に出席し、授与式に臨むとともに、受賞スピーチを行いました。同メダルは、長年にわたって物理教育に貢献のあった個人やグループに贈られるもので、日本人の受賞は、2002年の笠耐・元上智大学理工学部助教授に次いで2人目です。川勝教授は香川大学教授を経て2007年から名城大学総合数理教育センター長に就任していますが、香川大学で10年間の教員生活を送るまでは、愛知県立千種高校、愛知県立旭丘高校など高校の物理の教員でした。その授業記録ノートは「川勝先生の物理授業」(海鳴社)という3冊の本になり、英語版、中国語版でも発売されています。1986年に上智大学で開催されたICP E国際会議「物理教育の動向」では、高校教員の立場から、日本の学校における理科離れに対する危機感を訴え、開発した多くの教材を紹介しました。この会議をきっかけに、川勝教授(当時は高校教員)ら日本の高校教員が相次いで海外で開催されるICP Eの会議に招かれて参加するようになりました。川勝教授はさらに、日本の小中学校の女性教員たちの物理や理科教育への苦手意識を克服させる活動も続け、2005年には、「レディー・キャッツ」と名付けた小学校から大学までの女性教員グループを創設し、途上国での物理教育の支援や普及にも取り組んでいます。川勝教授は「30年近い活動に対し、メダルは『LONG AND DISTINGUISHED SERVICE(長い間の傑出した業績)』として刻んでくれました。学ぶ側に立っての物理教育普及への貢献が評価され大変うれしい」と喜びを語りました。平成24年司法試験に本学から8人が合格平成24年の司法試験合格者が9月11日に発表され、本学法務研究科から8人が合格しました。新制度になって7回目の今年は、全国8387人が受験し過去最多の2102人が合格。本学法務研究科からは72人が受験し、8人が合格を果たしました。8人の中には3年半にわたって猛勉強を重ね、還暦で臨んだ初の司法試験に見事一発合格した自動車総連元会長の加藤裕治さんも名を連ねました。加藤さんの快挙はメディアでも取り上げられました。10月4日には、加藤さん、人見公友さん、中村弥生さん、小川陽一さん、相馬信子さん、髙木卓也さん、鈴木まりさんの合格者7人(8人の合格者のうち舩戸いずみさんは都合により欠席)と中根敏晴学長、小林明発副学長、森川章副学長、篠田四郎法務研究科長との懇談会が開かれ、中根学長からは「難関試験を乗り越えられたのは皆さんに実力があったからこそ。誠におめで教育1教育2教育3りゅうたえ0945