名城大学通信 45 [2013 spring]

名城大学通信 45 [2013 spring] page 11/40

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名城大学通信 45 [2013 spring]

大学や人間学に関連したクイズで盛り上がる人間学部10周年記念祝賀会赤﨑教授が南九州市初の市民栄誉賞を受賞うつ病の発症メカニズム解明の研究成果を発表をした鍋島特任教授とうございます」と祝福の言葉が贈られました。その後、加藤さんは「勤務する会社の配慮だけではなく、大学も仕事と両立できるように課題や連絡方法などを配慮してくれたことが合格につながった」と喜びを語りました。また、中村さんは「5年目の挑戦であり、今年こそはと意を決して望んだ試験で合格できたのは非常に嬉しい」などと喜びをかみしめていました。赤﨑教授に出身地の南九州市が初の市民栄誉賞、丸八会からの顕彰も大学院理工学研究科の赤﨑勇教授が、出身地の南九州市から市民栄誉賞を贈られました。南九州市は2007年12月、川辺町、知覧町、頴娃町が合併して発足。赤﨑教授は、旧知覧町の出身です。同市は赤﨑教授に、「開発が極めて難しいといわれた高輝度青色発光ダイオード(L ED)を世界で初めて実現し、世界的にも科学の発展に寄与したことは、南九州市の大きな誇りであり、市民に大きな希望と自信を与えた」として、南九州市発足後初めてとなる市民栄誉賞を贈りました。授与式は12月1日に開催された「南九州市市制施行5周年記念式典」で行われ、霜出勘平市長から赤﨑教授に市民栄誉賞が授与されました。受賞に際し、赤﨑教授は「桜島と開聞岳を望むここ知覧に生を受け、この風土に育まれたことを誇りに思っています。その故郷からいただく栄誉は格別です」と喜びを語りました。また、10月9日には、名古屋周辺の官財界人らの親睦団体「丸八会」が、65周年特別例会で、赤﨑教授と地元ゆかりのロンドン五輪メダリスト5人を顕彰しました。丸八会の顕彰制度は同会発足40周年の時からスタートし今回で25回目。赤﨑教授はLED開発の礎を築き、文化勲章を受章したことが顕彰理由です。丸八会の小山勇・顕彰委員長は「赤﨑先生はすっかり名古屋人と言ってもいいくらい、名古屋を研究拠点にされて世界初の高輝度青色発光ダイオードの発見をされました」と赤﨑教授の業績をたたえました。顕彰に対し赤﨑教授は、L ED開発までの困難を極めた道のりを振り返りながら、「恵まれた研究環境の中で愚直に研究生活を続けられたことに大変感謝していますが、さらに伝統ある丸八会の顕彰を受けるということで二重の喜びにひたっています」と感謝の言葉を述べました。うつ病の発症メカニズム解明で鍋島特任教授らが研究成果発表薬学部の鍋島俊隆特任教授を中心とした名城大学、名古屋大学、京都大学などの研究チームは、「思春期のマウスにストレスを与えると脳の活動を調節する遺伝子の働きが低下して、うつ病などを発症するというメカニズムを解明した」とする研究成果を1月18日(日本時間)、米国科学誌サイエンスで発表し、NHK(テレビ・ラジオ放送)、中日新聞、日本経済新聞などで報道されました。鍋島特任教授らの研究では、精神病を発症しやすくなる遺伝子を組み込んだマウスを使い、集団で飼育した場合と、ストレスを感じるよう1匹だけ隔離して飼育した場合に分けて、ヒトの思春期にあたる時期から3週間飼育。その結果、隔離したマウスでは、認知力が低下する、活発さがなくなるなど、うつ病などで見られる症状が出ることが明らかにされました。成長・発達期に受けた心理的ストレス等の環境要因が成長後にも影響し、うつ病など精神疾患の発症に関わることは、これまでにも報告されてきましたが、どのようなメカニズムが働いて、行動パターンや脳の発達に影響を与えるのかを明らかにしたのは、今回が初めてです。鍋島特任教授は「発症を抑える予防方法、ストレスホルモンの過剰な働きを抑制する治療薬の開発など、精神疾患対策につながることが期待され、新薬となり得る標的も見つけることができた」と話しています。人間学部が華やかに10周年記念式典人間学部が開設10周年を迎え、9月21日、名古屋マリオットアソシアホテルで記念式典と祝賀会を開催しました。勤務を終えた卒業生や教職員ら約250人が参加しての式典は午後7時にスタート。人間学部は行動する実践的教養人の育成を目指して2003年に誕生した、名城大学の8学部のなかでは最も若い学部。式典では、主催者を代表して伊藤康児学部長が「人間学部は今日までに約1200人の卒業生を社会に送り出してきましたが、最初に卒業された方でも20歳代。きょうお集まりいただいた卒業生の皆さんは人間学部のこれまでの成果であり希望です。人間学部はこれからも、”人間とは何か“という問いに、社会をリードする若い人たちを育てることで答えを出していきます」とあいさつしました。中根敏晴学長は「グローバル化という大きな流れの中で、さらに20年、30年先を見据えて、ますます発展してください」とあいさつしました。祝賀会では、小笠原日出男理事長が「大学で学んだことが実社会ですぐ役立つとは限りません。経験、実践を積んで、学び直し、新たな経研究1研究2研究1研究2学事1学事1えい10 45