名城大学通信 46 [2013 summer] page 9/44

名城大学通信 46 [2013 summer]

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名城大学通信 46 [2013 summer]

学部は附属農場で採取されたカーネーション酵母を使った日本酒を製品化し、3月1日、報道関係者に公表しました。加藤雅士教授(応用微生物学)の研究室が、学生の卒業研究の一環として、花の酵母を使った日本酒づくりに挑戦したところ、3年前の2010年、春日井市にある附属農場のカーネーションから酵母を取り出すことに成功。あいち産業科学技術総合センターと共同開発を進め、愛知県東浦町にある原田酒造の協力を得て、製品化にこぎつけました。誕生した名城大学ブランドの日本酒は「華名城」。アルコール度が低く、甘く酸味の強いフルーティーな味わいが特徴、500ml入り瓶で初年度は1000本が造られました。記者会見では大場正春学部長が「農学部は1950年の開設以来、地域の農業、食文化に貢献するんだと頑張ってきましたが、そうした中で、〝華名城?を世に問うことができたことは、大変意義あることだと思っています」とあいさつ。加藤教授は、開発経緯の説明とともに、「東海地方は、醸造・発酵産業が盛んですが、日本酒消費量は年々減少しています。学生たちは日本酒文化を盛り上げるきっかけにもなればと、今回のプロジェクトに取り組み、実学に基づく教育を一層効果的なものにすることができました」と今回の取り組みの意義を強調しました。「華名城」の命名者は、農学部生物資源学科3年の山本祐嘉さん。122件の応募の中から選ばれました。山本さんは「名城大学オリジナルなので〝名城?という字は必ず入れたかった。さらにカーネーションの香りや華やかさも表現できるように考えました」と語りました。古屋高等理工科学校(1928年開校)、名古屋専門学校(1947年開校)の卒業生と名城大学(1949年開学)の1958年3月までの卒業生を対象にしたスペシャルホームカミングデイが3月9日、開催されました。住所の判明した2000人近くに案内状を送ったところ、全国192人から「参加」の申し込みがありました。高齢者も多く、当日の健康状態で参加を見合わせた卒業生もおり、最終的参加者は166人。参加者たちは愛知県体育館2階特別席から母校卒業式の様子を見守りました。正午過ぎからは、バス5台で移動した名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで懇親交流会が開かれました。半世紀以上を経て実現した母校の集いに参加者たちは感無量の様子。1956年に法学部を卒業した名古屋市昭和区の桑原邦彰さん(83)は、「貧しかった僕らの時の卒業式を思い浮かべていましたが本当に夢みたいです。自分は本当にこの名城大学を卒業したのかと思った。東京の一流大学にも負けない名城大学の発展にただ感動です」とうれしそうでした。城大学は東日本大震災からの復興を目指す岩手県の産業を応援するため、岩手銀行と「産学連携の推進に関する協定」を締結し、3月27日、盛岡市の岩手銀行本店で締結式を行いました。締結式には名城大学から森川章副学長が、岩手銀行からは高橋真裕頭取が出席しました。名城大学ではこれまで、地域産業集積研究所が中心となり、「いわて『ものづくり企業』支援プロジェクト」(MonoProいわて)などを通じて岩手銀行との連携を進めてきました。今後、共同または連携して自動車産業を中心に経済交流が進んでいる愛知・岩手両地域のものづくり産業の育成、競争力強化に貢献する取り組みをより強力に推進していくことになります。農農学部がカーネーション酵母で日本酒「華名城」を開発2研究卒後55年以上166人が参加し「スペシャルホームカミングデイ」1学事被災地岩手のものづくり支援で名城大学が岩手銀行と産学連携協定2学事名名「華名城」開発で行われた農学部の記者会見(3月1日、本部棟第5会議室で)8 46はなのしろCAMPUS NEWS