ブックタイトル名城大学通信 48 [2014 Summer]

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概要

名城大学通信 48 [2014 Summer]

名城大の食!名城大生の胃袋を支えて40年校友会館2階喫茶室「シャトー」の歴史と味をレポートします。09Real Report校友会館2階にある喫茶室「シャトー」の経営者は松井紀之さん(70)。奥さんのる里恵さん、隣の職員ラウンジを担当する長女のめぐみさんの家族3人で、学生、職員たちに愛され続けてきました。校友会館のオープンは1968(昭和43)年10月。当時は1階が学生食堂で、2階には購買部、丸善、理髪店、旅行代理店、そして喫茶室シャトーが店を構え、3階は校友会事務局、会議室、宿泊施設でした。松井さん夫婦がシャトーの経営を始めたのは1974(昭和49)年からですから今年でちょうど40年になります。この間、テナント移動があり現在のスタイルになりました。40年前に松井さん夫婦がシャトーを引き継いだ当時のメニューはほとんど今と変わらないそうです。カレー、ピラフ、焼きそば、スパゲティ、サンドウィッチ。大学周辺には学生アパートが多く、11時までのモーニングセットは人気でした。コーヒーにパンと軽めの野菜に目玉焼きがついて190円。「アパート住まいの学生たちにはありがたかったようで、いつも満員でした」と松井さん。教室が近い理工学部やスポーツ系クラブの男子学生のたまり場的な雰囲気もありました。「昔の学生は余裕があるというか悠然としていましたね。朝9時から夕方5時近くまで居座る方もいましたよ」。カレーピラフが誕生したのは、1984(昭和59)年ごろです。機械工学科、交通機械学科の学生たちから「ピラフにカレーをかけて」とリクエストがあったのがきっかけでした。「言われるままに、平たい皿にのったピラフにカレーをかけました。料金なんか関係なかった。うまい、うまいとだんだんと広まっていきました」。とる里恵さん。カロリー消費量の多いスポーツ系の学生にはとりわけ人気だったようです。ただ、ピラフ皿にカレーをかけると、カレーがあふれたりして、見栄えがよくありませんでした。やがて深さがあるカレー皿を利用した盛り付けに改善された、現在のスタイルになり、「カレピー」の愛称が定着していきました。当初380円だった値段は間もなく410円になりましたがそれ以来据え置かれたままです。カレピーの人気は教員にも広まっていきました。隣の職員ラウンジのランチタイムを利用する教員たちからも、カレーの香りに誘われるように、めぐみさんに頼んでシャトーへのカレピー注文が相次ぐようになりました。る里恵さんは「ランチメニューに鶏肉とか苦手メニューがあると、決まってカレピーを注文される先生が目立ちました。前学長の下山宏先生もカレピーファンでした」と話します。土曜日を「カレピーの日」と決め、シャトーを訪れ、カレピーを食べながら書棚の漫画を楽しむなじみの先生もいるそうです。シャトーとともに40年学生の注文で生まれたカレピー校友会館2階喫茶室「シャトー」の人気メニュー「カレピー」としゆき辛口カレーのこくとピラフのうま味をコラボ理工学部生のアイデアから誕生して30年開業40年を迎えた「シャトー」の松井さん一家ずらりと並んだたくさんのマンガ本