ブックタイトル名城大学通信 48 [2014 Summer]

ページ
19/48

このページは 名城大学通信 48 [2014 Summer] の電子ブックに掲載されている19ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

名城大学通信 48 [2014 Summer]

18「人生は後半が面白い」。学生時代の今を大切に。2011年に「とよたのジャンボ梨(愛宕)」がギネス世界記録に認定。柴田さん(左)と生産者の梅村和也さん(中央)美しい自然を生かした環境保全型農業を広めるため、「生き物観察会」でホウネンエビやコシマゲンゴロウなどを探す柴田さん1994年、葬儀の独自オーダーメード・システムを導入。宗旨・宗派を選択し、マルチビジョンを使って葬儀の相談に応じています代表理事組合長に再任され、今後の夢は。ドイツのある地域では、地元で採れたリンゴを使ったリンゴジュースを地元住民が買い支えています。値段は少々高くても、農業が地元の美しい景観を守っていることを理解し、リンゴ栽培を応援する風土が根付いています。私はこの豊田で、赤トンボを象徴にした生物多様性・環境保全型の農業を進めたいと考えています。年間200億匹といわれる赤トンボの99%が田んぼ生まれ。しかし、乾田化や農薬などの影響で、その数は1000分の1にまで減ったと言われています。赤トンボが無数に飛び交う田んぼが戻れば、生物の多様性が広がり、結果的においしい米ができると信じています。生産者の協力、消費者への理解促進活動を10年計画で進め、豊田の「赤トンボ米」を実現することが夢です。学生たちへのエールをお願いします。「名城大学農学部出身です」と言うと、「素晴らしいですね」と言ってもらえます。後輩の皆さんや教職員の方々の努力で発展し、充実した母校は誇りです。学生の皆さんにお伝えしたいのは「人生は後半が面白い」ということです。たくさんの経験を積めば、その中から自分にとって「これだ!」と思えるものが見えてきます。経験が多ければ、それに出合う可能性が高まります。私は今まさに、人生を楽しんでいます。学生時代にたくさんの友人をつくり、さまざまな経験して、ぜひ、人生の後半を楽しめるよう、今を大切にしてほしいと思います。コンパクトになり、価格優先でのビジネス化の傾向も見られます。しかし、どんな時代でも弔う人の立場での心のこもった送り方こそ大切です。社員たちには誇り高き弔い人であれとの願いを込めて指導しています。私は入社翌年には伊勢湾台風に遭遇しましたし、社長になってからは阪神淡路大震災、そして東日本大震災を体験し、棺や霊柩車の確保に奔走しました。私たちの業界人には犠牲になられた方々をていねいに弔ってさしあげる責任があります。全国役員は非常時の司令塔役でもあります。学生たちへのエールをお願いします。私は附属高校の出身でもあるし、高大一貫教育を受けました。大学が紛争の時代には法商学部学生会長だけでなく全学生会協議会会長もしましたから母校への思いはとりわけ強いのかも知れません。社会人となって考えるに、母校は人生のふる里です。ですから、ふる里の成長は卒業生の誇りでもあるのです。名城大学は2年後に開学90周年を迎えます。若い人たちのバイタリティーでぜひ名城大学の新しい伝統と、名城精神を築いてほしいと思います。あたご