ブックタイトル名城大学通信 48 [2014 Summer]

概要

名城大学通信 48 [2014 Summer]

2014年度就職結果と今後の就職状況について名城大学キャリアセンター就職報告編2015年採用の内定状況（7/1現在）2014年採用の就職結果2015年採用の状況は、３つの傾向があります。※大学等で構成する就職問題懇談会においては、正式内定を「卒業・終了年の１０月１日以降」としていますが、それ以前の「内々定」も本稿では「内定」と表記します。1内定の早期化2015年採用は、2月上旬から内定が出始めました。前年度に比べると、約2週間早い状況です。超大手・有名企業は、おおむね5月末に採用活動を終了しており、例年より、１週間程度早くなっています。2016年採用の活動期間が変更されるため、今年から短期間で採用活動を行う準備を試験的に行っていると思われます。就職情報会社によると、大手企業と一部の中堅企業は、ほぼ採用予定数の学生を確保しており、6月末には採用活動が終了しているようです。2拘束を強める企業雇用環境の好転とともに、一部の企業では内定を出した学生に対する拘束が強まっています。3月、4月に内定者懇談会を始める企業や、内定学生に対して、就職情報会社の登録を削除することを条件に、内定を出す企業も現れています。3内定辞退者増複数の内定を獲得した学生が増加したため、5月中旬から内定辞退が続出しました。大学へ来訪する人事担当者からも、内定辞退に苦慮しているとの相談が相次いでいます。昨年と比較して内定獲得件数は増えており、一人で10社近く内定を取る学生もいます。5、6月にかけて、複数の内定を勝ち取った学生が1社に絞るため、この時期に内定辞退が多くなっています。2014年採用（2013年度卒）の本学の就職結果を、「３つのポイント」で紹介します。1就職決定率等のアップ大学全体の就職率（※１）は98.5％（全国平均94.4％）、実就職率（※２）は87.0％から89.2％へアップし、全国私大No.1（※3）になりました。就職決定率は、過去10年間で2番目に高い数字となっています。また、従業員数1000人以上の会社に就職した学生は、32.3％（前年31.4％）で、前年比較0.9ポイント増。従業員数500人以上（1000人以上を含む）は47.1％（前年45.6％）で、前年より1.5ポイント増となりました。※１就職希望者数に占める就職者の割合※２卒業生数から大学院進学者数を除く数に占める就職者の割合※3「サンデー毎日」7月27日号卒業生2000人以上（大学院修了者を含まない）の大学から抽出2求人社数増求人社数は、2013年9921件から2014年1万900件に増加。特に、土木、建設業の増加が顕著です。東京オリンピックの開催、リニア新幹線の開通に向けた人材の需要増加や、「アベノミクス」を背景にした企業の採用意欲の回復傾向により、求人社数は増加しました。3二極化の拡大5月までに複数の内定を獲得した学生と、内定が取れない学生の二極化が顕著でした。2013年に2社内定を獲得した学生と同じ傾向の学生は、2014年では約4社の内定を獲得。一方、内定が取れない学生も半数おり、内定が取れる学生に複数企業が集中した結果となりました。DATA新卒公務員等合格者2013年度269人過去5年間で1167人（大学院を含む、本学調べ）薬剤師国家試験合格率（6年制新卒）第99回薬剤師国家試験実績2年連続全国私大No.191.07％全国平均70.49％（2014年厚生労働省）2014年実就職率89.2％全国私大No.1（「サンデー毎日」7月27日号卒業生2000人以上（大学院修了者を含まない）の大学から抽出）法学部経営学部経済学部人間学部98.2％97.4％97.4％98.0％学部別就職率都市情報学部理工学部農学部薬学部98.7％99.1％98.0％100％平均98.5％さまざまな業界から800社を超える企業が集まり、延べ2万人の学生が参加する学内企業セミナー2014年度就職結果と今後の就職状況について19