ブックタイトル名城大学通信 49 [2015 Spring]

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概要

名城大学通信 49 [2015 Spring]

15MS-26戦略プラン現在、本学では、2015年をマイルストーンとした「学校法人名城大学における基本戦略について」(Meijo Strategy-2015)【通称:MS-15】)に基づき、大学では「日本屈指の文理融合型総合大学」、附属高等学校では「愛知県下NO.1の私立高等学校」の実現に向けて取り組んできました。今年、その目標年となる2015年を迎えることから、新たな基本戦略を策定することが必要となり、理事長と学長のもとに設置している「名城戦略会議」に学内の40歳前後の中堅層の教職員10名で「MS-26起草ワーキンググループ(WG)」を組織し、開学100周年(2026年)を目途とする新たな戦略計画を策定することになりました。2013年5月から20回にわたる議論を重ねてきましたが、メンバーの皆さんには精力的、かつ楽しく未来を語っていただき、とても中身の濃い議論ができたと思っています。これまで、大学では、学部・学科再編、研究科の設置、特色GPへの積極的な挑戦、学生の課外活動に対する支援、世界的な研究拠点づくり、きめ細かな就職支援、再開発計画に基づく教育研究環境の整備など、さまざまな取り組みを行ってきました。附属高等学校においても、継続的に愛知県下NO.1の志願者数を誇り、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業と、スーパーグローバルハイスクール(SGH)事業に採択されるなど、さまざまな形で成果が出てきています。しかしながら、これまでのMS-15は、トップダウンのイメージが根強く残り、各部署間のコミュニケーションのツールとしての認識が十分ではなかったこと、本学の強み分析に基づく、焦点を絞った戦略策定ではなく、むしろあらゆる取り組みをまんべんなく網羅したような戦略内容として策定されたことなどの反省点もありました。「MS-26起草WG」の議論では、これらの反省点を踏まえつつも、基本的にはMS-15の精神を引き継いで議論を進めました。議論のプロセスとしては、まず、「本学の組織としての原点は何か」、「名城らしさ」について探り、これと同時併行で外部環境と内部環境についても分析を行いました。また議論の過程で、実社会で活躍する卒業生7人、重要なステークホルダーである保護者6人、実際に本学で学ぶ在学生8人の方々にそれぞれインタビュー調査を行いました。昨今のように、先行き不透明な時代において、学生・生徒が、本学を卒業した後に、そうした時代を生き抜くことができる教育をすることが大切であると思っています。企業側も、採用する際の基準として専門教育以上に、主体性やコミュニケーション能力を重要視しており、加えて問題解決能力を有し、自ら道をひらいていくことのできる人材を求めています。こうした社会の要請に応えていくことが必要となってきます。おそらく、この先もグローバル化がさらに加速し、さまざまな文化を背景に持つ人たちと関わっMS-26起草WGは、どのような経緯で設置されたのですか。MS-26戦略プラン開学100周年に向けてMS-26起草WGでは、今進めている「MS-15」をどのように振り返り、どのようなステップで議論をされましたか。本学は、2026年に開学100周年を迎えます。2026年の大学や附属高等学校を取り巻く環境はどのようになっていると考えますか。木村裕三法学部教授附属図書館長2005年4月に策定された本学の中長期の戦略プラン「学校法人名城大学における基本戦略MeijoStrategy-2015(通称:MS-15)」が、2 015年で目標年を迎えます。これに伴い、開学100周年にあたる2026年を目標年として、新たな中長期の戦略プラン「Meijo Strategy-2026(通称:MS-26)」が策定されました。この戦略プランの原案策定をミッションとする「MS-26起草WG」の座長を務めた木村裕三教授に、「MS-26」に込めた思いを聞きました。