ブックタイトル名城大学通信 49 [2015 Spring]

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概要

名城大学通信 49 [2015 Spring]

巻頭特集・赤﨑勇終身教授ノーベル物理学賞に輝く012014年ノーベル物理学賞が、「世界を照らす新しい光」と称賛された青色発光ダイオード(青色LED)を発明した名城大学の赤﨑勇終身教授(大学院理工学研究科教授)と、2010年3月まで本学教授だった名古屋大学の天野浩教授、米カリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授の3人に贈られました。赤﨑終身教授の「夢を絶対にあきらめない」という誇り高き不屈の信念は世界中に大きな感動をもたらしました。卒業生の皆さんを含めた名城大学関係者が待ち望んだ赤﨑終身教授の快挙を、スウェーデン・ストックホルムで行われた授賞式の晴れ舞台と受賞記念講演(ノーベルレクチャー)の様子を中心に振り返ります。赤﨑終身教授晴れ舞台に立つ「素晴らしい授賞式に感動」2014年のノーベル賞授賞式がスウェーデン時間の12月10日午後4時半(日本時間11日午前0時半)から、ストックホルムのコンサートホールで開かれました。青色発光ダイオードを発明し、物理学賞に選ばれた赤﨑終身教授、天野教授、中村教授に、カール16世グスタフ・スウェーデン国王からメダルとディプロマ(証書)が授与されました。授賞式を前に赤﨑終身教授は、自身の体調の心配を克服して、いよいよ晴れの日を迎えることになった心境を、「10月7日の受賞決定の発表から想像を絶する忙しい日々が続き、ここには来られないのではないかと何回思ったか分からないほどでした。これまで一緒に研究を続けてきた仲間やお世話になった方々を代表して、授賞式に臨みたいと思います」と語っていました。モーツァルトの行進曲が演奏される中、赤﨑終身教授は緊張した面持ちで先頭で入場。ノーベル賞選考委員のアン・ルリエー氏が「アルフレッド・ノーベルは人類のために最も貢献した人たちに物理学賞を贈るよう遺書に記した。青色LEDの発明は、人類への恩恵を重視したノーベルの遺志を十二分に満たしている」と赤﨑終身教授ら3人の業績をたたえました。赤﨑終身教授はノーベルの頭文字「N」が記された舞台中央へと進み、カール16世グスタフ国王と握手。メダルと証書を受け取り、国王や客席に向かって何度も深く頭を下げました。会場からは万雷の拍手が湧きあがりました。陵子夫人ら家族は、感極まった様子で赤﨑終身教授の晴れの姿を観客席の最前列から見守りました。授賞式という晴れ舞台を無事に終えた赤﨑終身教授は、「素晴らしい授賞式で、本当に感動しました。今回の天野浩教授と私の受賞は、一緒に研究に奮闘してくれた松下電器東京研究所の仲間、名古屋大学・名城大学の共同研究者・学生諸君を代表していただいたものであり、この喜びを分かち合いたいと思います」とかみしめるように喜びを語りました。陵子夫人も「盛大な授賞式「素晴らしい授賞式に感動しました。この喜びを分かち合いたい」Copyright c Nobel Media AB 2014 Photo:Alexander Mahmoud