ブックタイトル名城大学通信 49 [2015 Spring]

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概要

名城大学通信 49 [2015 Spring]

FILE01やまかわよしのりさん山川芳範ジャニス工業株式会社(愛知県常滑市)取締役社長1978年農学部農芸化学科卒ジャニス工業株式会社は、1935年西浦製陶株式会社として創立し、2015年で創業80年。衛生陶器メーカーで国内シェア3位。山川さんは同社入社後、公園や歩道用の外装床タイル・ブロックなどの景観事業に従事し、物流課長、生産部長などを経て、2009年、取締役社長に就任。同社初の生え抜き社長となりました。同社には山川社長の他、8人の名城大学卒業生が在籍し、活躍中。2015年4月には新たに1人の新卒生も加わる予定です。名城人群像名城大学を応援し続ける名城大学卒業生。がんばる芽を伸ばしたい。今、自分にできることを、できる限り。「わが社の前にあるバス停なんだから」と作ったユニークなベンチ。社員の方々の手作りです。私はそう信じています。人とのつながり」。「自分自身を作るのはとのつながり」。私はそう信じています。困難な状況時に、友人は頼りになります。「自分自身を作るのは人人ほど、人間としての幅も広がります。また人生の中で必ず訪れるのつながりを広げてほしいと思います。人とのつながりが広く、強いがいます。学生の皆さんには、ぜひ在学中から多くの方と話をし、人化や習慣、考え方が違うさまざまな友人ができ、現在も各地に友人私が学生時代は、愛知県外出身者が半数程度いたと思います。文学生たちへのエールをお願いします。きたいと思います。て「フロントスリム」を知ってもらえるよう、PR活動強化に努めていす。今後は、3年以内に東海地区で半数以上の方に、わが社を、そし一方でわが社は、業界3位にもかかわらず、知名度はまだまだでができたことで、収益も大幅に改善できました。新たなOEMも受注できました。以前と違う関係性でOEM契約にこの形状を採用しています。またこの商品を気に入った他社から、れが、ウケましたね。社長就任直後から黒字転換し、現在は全商品た「フロントスリム」という商品を開発しました。こが多かったので、フチ周りの折り返し形状をなくしに流れ込むフチ周りの掃除がしにくいという意見ました。主婦を対象にしたアンケートで、水が便器て断り、同時に、自社ブランド商品強化に取り組み社長就任後、3年かけて不採算なOEMを全今後の目標をお聞かせください。りへとシフトしました。に生産できる商品開発からお客様に喜んで使っていただける商品づくる際、OEMを全廃し、自社ブランドを育てるという方針で、安く大量OEMを断れば黒字化する確信がありましたので、社長を引き受けしかし私は、わが社の技術力は大手に負けておらず、不採算な厳しい状態でした。40%を占めており、利益を出すどころか、7期連続赤字という非常に手陶器メーカーのOEM(納入先商標による受託製造)が売り上げのの事業のみに絞った展開にシフトしました。しかし、衛生陶器事業も大した。トイレなどは生活必需品として、安定した需要があったため、そが削減され、セラミックパイプ事業、景観事業が大きな打撃を受けま道用のタイル・ブロックなどの景観事業です。バブルが崩壊し、公共事業衛生陶器事業、陶製の下水管を造るセラミックパイプ事業、公園や歩私が入社した当時は、3つの事業を展開していました。トイレなどの社長就任当時の経営環境はかなり厳しかったのでは。名城人群像25