ブックタイトル名城大学通信 50 [2015 Summer]
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名城大学通信 50 [2015 Summer]
12都市情報学部都市情報学科1年中澤沙耶さん入学と同時にプロ入りした女流棋士。夢は公式戦で、タイトルに挑戦すること。小学4年生のとき、地元の児童館で行われていた将棋教室に参加しました。はじめはルールを覚えるだけで精一杯でしたが、2?3カ月もすると、対局する相手が考えていることが指し手を通して見えてくるようになり、将棋は会話だと思うようになりました。問いを投げかけ、答えが返ってくる。その面白さに気付いた瞬間から、負けず嫌いな性格も手伝って、将棋に夢中になりました。その後、「尾張一宮将棋同好会」に入会。小学6年の頃から、夢はプロの女流棋士と考えるようになっていたため、女流棋士を育成する「東海研修会」に進みました。中学3年のときには、女子アマチュア将棋界の主要タイトル戦で三冠を達成することができ、夢が少しずつ現実になっていくのを感じていました。その研修会で出会ったのが、名城大学将棋部の大先輩。この縁がきっかけとなって名城大学将棋部の研究会にも参加するようになり、大学進学時は迷わず名城大学を選びました。プロになるためには、研修会でC1クラスに昇級することと女流タイトル戦の本戦での成績が必要ですが、この条件を高校2年の7月にクリアしていたこともあり、名城大学入学と同時に女流棋士2級としてプロ入りを決めました。将棋の魅力は、負けた将棋を見直すことで、人としても成長できること。対局を振り返り、悪かった点を反省することが、人との会話や生活のあらゆる場面で生き、将棋から学ぶことがいかに多いかを実感しています。アマチュア時代から招待でプロ棋戦に出場していますが、成績はベスト8止まり。まずは、公式戦でのベスト4をめざし、いつかタイトルにも挑戦したいと思っています。プロになったことでプレッシャーは大きくなりましたが、将棋を楽しむ気持ちを忘れずに、夢をかなえていきたいですね。公式戦で対局中の中澤さん