ブックタイトル名城大学通信 51 [2016 Spring]

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名城大学通信 51 [2016 Spring]

附属高校レポート2790周年RISING企画◎つながりを、チカラに。高校と大学、高校と高校のつながりで進める、附属高校のグローバル化。名城大学附属高校は2015年12月19日、文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)認定校として、東海4県のSGH指定校を同校に集め、「SGHミーティング」を初めて開きました。附属高校国際クラスの40人をはじめ、指定校の愛知県立旭丘高校、名古屋大学附属中・高校、春日丘高校、岐阜県立大垣北高校、準指定校にあたるアソシエイト校の名古屋国際中・高校などから計約100人が参加しました。1号館8階大会議室で開会式があり、本学の吉久光一学長は「実践力を身に付けた学生を育てたい。大学としてもグローバル化を進めていく」とあいさつしました。本学との連携で経営学部などの教授陣や愛知のものづくりを支える愛知中小企業家同友会の会員経営者を迎え、「中部地域から見たグローバル化」をテーマに4つの分科会で高校生たちが活発に議論しました。分科会では高校生たちが、講師の助言や問題提起をもとに、学校混成の4、5人でグループを組み、多面的・複合的に話し合いました。最後に各分科会で選ばれた1グループずつが成果を全体発表しました。経営学部経営学科で人的資源管理論を担当する橋場俊展教授担当の分科会Aは「『日本的』な働き方・働かせ方とグローバル化」がテーマ。橋場教授は日本特有の雇用慣行として、新規学卒一括採用で、入社後に頻繁に異動し多様な仕事を経験すること、チームワークで質の高いサービス・製品を提供できるという長所がある一方で長時間労働や過労死・過労自殺が問題になっていることなどを講義しました。そのうえで「タレント(有能な人材)を確保し、定着させるには日本的な働き方・働かせ方の何を維持し、何を見直すべきか」と問題提起しました。各グループは模造紙にメモを貼り付けるなどして、維持する点、見直す点を提案し合い、「年功序列で経験を積んだ人が若年のタレントに自分の経験を伝えることで、タレントはさらに活躍できる」「長時間労働は見直す」「成果主義を強くする」などグループごとに結論を発表し合いました。経営学部の橋場教授が担当する分科会は、「『日本的』な働き方・働かせ方とグローバル化」がテーマ。分科会Bは経営学部契約職員(マッチング・コーディネータ)の福島敏司さんが橋渡しして愛知中小企業家同友会の会員経営者が5人参加しました。テーマは「グローバル展開をするモノづくり中小企業?採用と活かし方?」。名古屋市瑞穂区の切削・研削加工業愛知中小企業家同友会の経営者も、生徒の輪に参加。附属高校国際クラス生徒と県内5校の高校生が、SGHミーティングで活発な議論を展開。写真右:開会式であいさつする久保全弘名城大学附属高校校長(右端)写真左:宮田未稀実行委員長写真上:全員で記念写真に納まる参加者会は分科会Aで日本型労働について解説する橋場教授(左端)90周年RISING企画◎つながりを、チカラに。