ブックタイトル名城大学通信 52 [2016 Summer]

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概要

名城大学通信 52 [2016 Summer]

Live Report 21新しい一歩を踏み出した学生たちの活動をレポート!学生たちの活動FSP(フューチャースキルズプロジェクト)講座イオンリテール株式会社、中日ドラゴンズなど8社と連携。実践力を鍛える産学連携講座が、外国語学部の必修科目に。新施設の活用グローバルプラザ天白とナゴヤドーム前にグローバルプラザ開設。無料で英語漬けの環境に浸れる。「オレンジソファ」でネイティブスピーカーと話す学生ら 経営学部1年次の初年度講座として行われている産学連携講座(フューチャースキルズプロジェクト通称FSP)が、語学の習得だけでなく、異文化理解、実践的スキルの向上を重視する外国語学部でも1年次前期必修科目の「基礎演習Ⅰ」として導入されました。連携企業から学生に対して実際の現場で起きる経営課題が提示され、学生はこの課題解決にチームで取り組みます。学生には課題の捉え方、チームでの議論の進め方、提案のまとめ方、プレゼンテーションの技術などが求められ、連携企業は学生からの提案に対して、部下に接するつもりで厳しいフィードバックを行います。学生が当事者意識を持って課題に取り組むこと、講座を通じて自分のスキル不足、知識・経験不足を体感することが狙いです。授業ごとに振り返りシートを記入させるなど、経験後の振り返りを大切にしており、大学で何を学ぶかという目標設定につなげます。後期の「基礎演習Ⅱ」では、FSPの経験を生かして、地域をフィールドにした課題解決型授業(PBL=ProjectBased Learning・プロジェクトベーストラーニング)に取り組みます。 学生の自律的な英語学習支援施設として4月、天白キャンパスとナゴヤドーム前キャンパスに「グローバルプラザ」が開設されました。ネイティブスピーカーとの英語でのコミュニケーションや英語学習のアドバイスはもちろん、豊富に用意された教材やDVDの利用、定期的に開かれるワークショップやイベントの参加を通じて英語学習のモチベーションを高めながら実践力を伸ばすことができます。 天白キャンパスは共通講義棟北地下1階にあり、「オレンジソファ」と名付けた英会話エリアは飲食も可能。オレンジ色のソファーでくつろぎながらネイティブスピーカーと会話を弾ませることができます。頻繁に利用する縄手保則さん(法学部応用実務法学科3年)は「無料でネイティブスピーカーと交流できる施設は名古屋ではあまりないので、週4回ぐらいは来ます。自分の国の文化を英語で語る練習ができます」と話します。若森穂奈美さん(農学部応用生物化学科3年)は「実験のない日はここへ来て勉強します。英語に興味のある学生が集まるので、刺激になります。英文の本もたくさん置いてあり、外国の情報や文化を知ることができます」とフル活用しています。天白キャンパスの多様な学部生や大学院生が集います。 ナゴヤドーム前キャンパスは北館2階にあります。外国語学部の教員が英会話エリア(オレンジソファ)に座ります。本年度は1年生しかいないため、比較的ゆったりと利用できます。英語学習熱の高い学生が多いため、テレビでBBCの放送を常時放映するなど、教材や環境の整備にも工夫が見えます。外国語学部特任講師のパトリック・スコット・レイツさんは「多くの英語学習のリソース(教材や機器)があり、こんなに恵まれた学習機会はない」と来場を歓迎しています。 グローバルプラザに企画段階から携わる福島茂副学長・国際化推進センター長は「グローバルプラザは、通常の自律的な英語学習支援だけでなく、海外英語研修や学部・研究科による国際専門研修との連動も意識して企画されています。海外体験の前後で高まる英語学習へのモチベーションをグローバルプラザはしっかりと受け止め、サポートしていきたいと思います」と意義を話しています。連携企業講師と学生たちのやりとりはお互いにとってよい刺激になります。