ブックタイトル名城大学通信 52 [2016 Summer]

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概要

名城大学通信 52 [2016 Summer]

28Ⅰ 2015年度以降の重要課題の進捗状況1.名城大学における全学的重要課題(1)アドミッションポリシーに基づく学生の確保○安定的な志願者(学部)の確保(2016年度入試志願者38,314名)(2)能動的学修を支えるFDの促進○FDフォーラム「教育の内部質保証~その基盤づくりと実際~」の開催○FD学習会「アクティブ・ラーニング」及び「学習成果の可視化」の開催(3)アクティブ・ラーニング型学修の推進○各学部等における多様な経験の場を創出する「学びのコミュニティ創出支援事業」を新設○全学的なアクティブ・ラーニングの展開に向けて「能動的学習促進プロジェクト」において検討(4)多様な専門性に根差したグローバル人材の養成○国際化拠点施設とするグローバルプラザ(自律英語学習支援施設等)を設置○グローバル人材養成のために「グローバルパスポート」制度を構築○英語圏の大学と交換留学拡充とキャンパスの国際化を目的とした短期受入れプログラムとして、海外の学生を対象としたサマースクール「Meijo University Summer School 2015」を開催(5)課外活動における多様な経験の促進○課外において、学生グループによる自主的な学びの活動に対して活動経費を助成する「Enjoy Learningプロジェクト助成要項」を創設(6)国際的研究拠点づくり○青色発光ダイオード(青色LED)を世界で初めて実現させた理工学研究科 赤﨑勇終身教授が2014年ノーベル物理学賞を受賞したことを記念して、ノーベル賞受賞記念講演会を開催○「LED共同研究センター」において、9社との共同研究を実施2.名城大学附属高等学校における重要課題(1)教育目的・方針に基づく優れた生徒の確保○志願者数14年連続愛知県下No.1(2016年度入試志願者7,745名)(2)「突破力」を育む授業方法の開発と共有○研究授業の実施、教員研修の充実、他校との人的交流等による授業方法の開発及び共有(3)生徒の多様化に対応した学習・生活指導の充実○総合的なカウンセリングの充実(早期対応の支援体制強化、カウンセリング委員会の開催等)(4)キャリア教育プログラムの開発○学年別及びコース別におけるキャリア教育プログラムの開発及び実施(講座制補習実施、他大学との意見交換会実施、企業役員による講話、地域施設での体験型授業等)(5)探究型学習プログラムの開発○企業課題探究プログラム、多文化共生プログラム、南山大学連携プロジェクト「Visual Thinking Strategies」、社会課題探究プログラム等の開発及び実施○次世代リーダー育成及びアクティブ・ラーニングの推進(6)国際化の推進○国際クラスにおける国際化プログラムの実施(海外フィールドワークの実施、留学生との交流等)Ⅱ 主な事業の結果【人材の育成と確保】分野≪大学≫1.優秀な学生の確保・2016年度入学試験(学部)において、38,314名の志願者を確保。・リクルートマーケティングパートナーズ社の高校3年生が選ぶ「志願したい大学」ランキングにおいて、昨年度に引き続き東海エリアにおいて1位を獲得。2.教職員の育成・平成28年度 英語教育に特化させる教育職員として、「特任講師」(任期付き教育職員)を6名採用。・第1回を「アクティブ・ラーニング」、第2回を「学習成果の可視化」をテーマとしたFD学習会を開催し、併せて教職員82名が参加。・前期675授業(実施率95.2%)、後期679授業(実施率96.0%)において、学生による授業改善アンケートを実施し、アンケート結果の集計をして共有。≪附属高等学校≫1.優秀な生徒の確保・志願者数14年連続愛知県下No.1(2016年度入試志願者7,745名)・公開見学会の来校者が過去最高の6,500名超。2.優れた教育職員の確保と育成・全教員を対象、教員の質的向上を目的として、ホームルーム活動、キャリア教育、アクティブ・ラーニングなど教科指導以外の分野について校内研修を実施。(1、2学期は各2回、3学期は1回)。【教育の充実】分野≪大学≫1.学生の多様な経験による主体的な学びの促進・多様な経験を通して、学生が羽ばたく「学びのコミュニティ」を創り広げることを目指し、各学部等における多様な経験の場を創出する「学びのコミュニティ創出支援事業」を構築し、予算支援を含め構築。・学習者が主体的に学び合うコミュニティ(学びのコミュニティ)を創り広げていくことを目指し、その実現に向けて、現在の能動的学習プログラムを調査・分析し、新たな能動的学習法導入の可能性を探ることを目的とする「能動的学習促進プロジェクト」を設置し検討を進めた。・英語圏の大学と交換留学拡充とキャンパスの国際化を目的とした短期受入れプログラムとして、海外の学生を対象としたサマースクール「Meijo University Summer School 2015」を開催。本学協定校である米国ディクシー州立大学、ニューヨーク市立大学ハンター校、香港教育学院の3校から16人の学生が参加し、本学の学生との交流や日本文化に触れる機会を創出。・海外の大学との共同プログラムとして、学部54件、大学院9件実施。・大学間の交換留学制度を充実。(全学部の学生を対象とした交換留学制度、2年次から参加対象とした交換留学制度の拡大、新たな交換留学協定の締結(東亜大学校(韓国)、香港教育学院(中国))・2015年度中の学生の国外派遣人数は 646名となり、昨年度より81名増加。2.大学院教育・研究の質保証・主体的な研究の進展を図ることを目的として、研究内容に取り組む意欲を評価し必要な助成を行う「大学院生研究助成(B)」を新設し、採択者数14名、総額679千円支援。・「大学院生研究助成」、「国際的調査・研究助成」、「英語プレゼン講座」として、修士課程32名、博士後期課程10名に総額8,345千円支援。・学位の水準や審査の透明性及び客観性を確保していくため、全研究科に対して学位論文審査基準の適切性の検討(見直し若しくは作成)を依頼し、併せて学生への周知(公表)。・中央教育審議会大学分科会の審議まとめや認証評価における大学院教育の指摘事項を踏まえ、今後はこれまで以上に大学院生に対して研究倫理教育を推進していくこととし、各研究科のオリエンテーションやガイダンスで実施。・2012年度に採択された「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」(薬学研究科)、「大学間連携共同教育推進事業」(教職センター)実施のための支援。3.学修・課外活動・学生生活支援サービスの充実・学習者が主体的に学び合うコミュニティ(学びのコミュニティ)を創り広げていくことを目指し、その実現に向けて、現在の学生が課外活動において他者とのコミュニティの中で成長し、生涯にわたって学び続けることができる多様な経験の場を調査・分析し、新たな多様な経験の可能性を探ることを目的とする「学生の多様な経験促進プロジェクト」を設置し、検討した結果、新たに「Enjoy Learningプロジェクト」を創設。・各種指導行事によるきめ細かな対応にて実就職率(学部)92.8%を確保。(1・2年生を対象とした講演会、就職対策講座、就職模擬試験、模擬面接、専門家による公務員講座・公務員個別相談を実施)・第101回薬剤師国家試験において合格率が91.6%、全国の私立大学中5位。・2016年度より開設するナゴヤドーム前キャンパスにおいて、ラーニングコモンズや海外大学との遠隔講義システム、附属図書館のICタグ化等、ICTを利活用した教育学修支援機能の整備を図った。≪附属高等学校≫1.学習・生活指導の充実・2016年度大学入学試験において、68 名の生徒(特進49名、一般12名、SS 5名、国際1名、総合1名)が国公立大学に合格。2.突破力を育む教育プログラムの開発・文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業」について第三期目採択。・生徒が、学習活動に主体的に取り組むため3号館2階に「学習ルーム」として整備。・自然科学ゾーンの学習・実験ルームにおいて、「数学オリンピック」や「科学オリンピック」に代表される大会やコンテストに向けての準備をアクティブ・ラーニング形式で実施。・SSH事業に係り、「スーパーサイエンスハイスクール東海地区フェスタ2015」を開催。(参加者約950名)【研究の充実】分野≪大学≫1.独創的研究の推進と研究成果の社会への発信・科学研究費助成事業は、238件申請し、124件(218百万円)の採択。・GaN(窒化ガリウム)を中心的な材料として世界をリードする省エネルギーイノベーションの創出を目的としたGaN研究コンソーシアムに、研究推進はもちろんのこと、若手研究人材の育成等を目的として幹事機関の1つとして参画。2.国際的な研究拠点の育成と強化・青色発光ダイオード(青色LED)を世界で初めて実現させた理工学研究科 赤﨑勇終身教授が2014年ノーベル物理学賞を受賞したことを記念して、ノーベル賞受賞記念講演会を開催。赤﨑勇終身教授と元名城大学教授で名古屋大学の天野浩教授より、発明に至る経緯や苦労、挑戦し続ける姿勢等を講演してもらい、在学生に対してモチベーションアップや帰属意識を高めて還元。【社会貢献】分野≪大学≫1.地域支援の充実・外国語学部開設を記念した特別イベントを開催し、地域の方々など幅広い層を対象として、池上彰特別講師より「世界を知るために~グローバル社会とこれからの日本~」について講演を実施。・岐阜県可児市と学校法人日本体育大学の3者間による包括協定を締結し、包括的な多様な分野で相互に連携協力し、地域社会の発展と学生の実践力の養成を目指す。・イオンリテール株式会社と連携協力に関する協定を締結し、まちづくり及び地域活性化、地域防災の強化、教育・研究・学生活動などで連携を深めていくことになった。・名古屋市東区と連携協力に関する協定を締結し、まちづくり及び地域活性化、地域防災の強化、高齢化社会を迎える地域福祉の向上、生涯学習などで連携を深めていくことになった。≪附属高等学校≫1.地域資源の活用による教育の推進・地域住民と一緒に生徒が栽培した野菜などを収穫する収穫祭を実施。2.社会貢献の促進・地域の広域避難所になっている附属高等学校で、高校教職員、地域住民、新富町保育園が協力し、避難訓練を実施。【組織・経営改革(組織・体制整備)】分野≪大学≫1.組織の活性化・大学運営会議の構成員を対象とする「2015年度学内サミット」を開催。当日は、リクルート進学総研所長 小林浩氏を講師に招き、「高大接続改革について~制度改革で何が変わるのか~」をテーマに、議論を深めた。・定員管理の厳格化や教育の質向上を目的とし、入学定員を見直すために検討を進め、2017年度から入学定員及び収容定員を見直すことになった。・外国語学部国際英語学科の届出が文部科学省に受理され、2016年度より開設。・2016年度より開設するナゴヤドーム前キャンパスについて、学びの特色を「アクティブな学びの創造」とし、キャンパスコンセプトを「キャンパスから地域へ、キャンパスから世界へ」として、開設準備を進めた。2.ブランド力向上・開学100周年を視野に「ステークホルダーの一員である卒業生」との交流を継続的に促進・発展させ、「名城ブランド」の強化を図り、また卒業した同窓生同士が再会を通して懇親を深め、本学への愛校心の向上を目的として、卒業30年目にあたる卒業生を大学に招待する「卒業30周年ホームカミングデイ」を開催し、154名が参加。・天白キャンパスへ移転を開始した時代の卒業生を大学に招待し、卒業した同窓生同士が再会を通して懇親を深め、本学への愛校心の向上を目的として、昭和42年3月~昭和43年3月に卒業した卒業生を大学に招待する「スペシャルホームカミングデイ」を開催し、128名が参加。3.ビジョンの実現を支える基盤整備・ナゴヤドーム前キャンパスが2016年3月に竣工。・卒業生との交流の場である新校友会館の建設に着手し、2016年5月に竣工。・春日井(鷹来)キャンパスの新本館が2016年3月に竣工。・天白キャンパス及びナゴヤドーム前キャンパスに、国際化拠点施設とするグローバルプラザ(自律的英語学習支援施設等)を設置。・「名城大学教育振興資金」として 1,105件、298百万円の寄附金を受納し、昨年度比 174百万円の増額。(開学90周年募金事業を含む。)≪附属高等学校≫1.ビジョンの実現を支える基盤整備・寄附金(現物寄附除く)として61百万円を受納し、昨年度比4百万円の増額。・補助金749百万円を獲得し、昨年度比11百万円の増額。MS-26戦略プランに基づく2015年度の事業計画に対する結果(抜粋)開学1 0 0 周年に向けて生涯学びを楽しむEnjoy Learning for Life