ブックタイトル名城大学通信 52 [2016 Summer]

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概要

名城大学通信 52 [2016 Summer]

06R e p o r t月14日、ナゴヤドーム前キャンパスで開設記念イベント「新キャンパス開放day!」が行われました。池上彰教授は「アメリカ大統領選挙に見る民主主義」と題して記念講演を行いました。新キャンパスお披露目への期待と時事的な関心の高まりから、大勢の人たちが午前9時30分の整理券配布を目当てに列を作りました。500枚の整理券はわずか16分で配布を終了。徳島県から来た53歳の卒業生も列に並び、整理券を手にしました。講演会会場の東館3階の体育館は熱気に包まれました。演で池上教授は、アメリカ大統領選挙について「民主主義の素晴らしさと危うさが見えてくる」と前置き。渡米して共和党と民主党の候補者指名争いを取材し、党員集会で共和党のドナルド・トランプ氏陣営は「海外メディアは取材お断りだったが、(支持者が被る赤い)帽子を買い、(支持を示す)オリジナル缶バッジを付けると、なぜか会場に入れてくれた」と紹介しました。民主党のヒラリー・クリントン氏陣営は多種多様な人たちが集い、ヒスパニックやイスラム教徒もいて「違和感なく取材できた」。民主党の指名獲得をクリントン氏と争ったバーニー・サンダース氏陣営の支持者は若い人ばかりだったと比較しました。上教授は、大統領選挙の仕組みとアメリカの政治構図の変化を分かりやすく解きほぐし、民主党のオバマ大統領と連邦議会が対立し、「決められない政治」に陥っている政治構図を挙げました。オバマ政権の路線を継承するクリントン氏は、民主社会主義者を自称するサンダース氏に比べて、既存政治家としてのマイナスイメージがしみつき、「決められない政治のシンボル」になっているという負の側面を指摘しました。一方、数々の暴言で脚光を浴びるトランプ氏をポピュリズム(大衆迎合主義)の政治家ととらえ、「(長期間にわたる指名獲得競争から)手間暇かけて自分たちの代表を選ぶのがアメリカ大統領選挙。しかし、ポピュリズムの政治家を選ぶ可能性もある。民主主義のマイナス面を含めてトータルとしてどう受け入れるかが大事」と訴えました。た、日本で選挙権年齢が今夏の参議院議員選挙から18歳以上に引き下げられることに言及し、「勝ち取った権利を有効に活用すべきことを若者たちに伝えてほしい」と呼びかけました。講5ま池ナゴヤドーム前キャンパスで学びを展開する外国語学部による特別イベントとして、教員と学生が、北館2階のグローバルプラザで「Enjoy English!」という英語体験イベントを実施しました。2017年4月に同キャンパスに移転する人間学部と都市情報学部は、「みんなでつくるキャンパス」をテーマに、ひと×まちトークライブを西館2階レセプションホールで開催しました。水尾衣里教授(人間学部)と亀井栄治教授(都市情報学部)の進行で展開されました。キャンパスの特色の一つでもある社会連携ゾーン「shake」では、多種多様な参加団体が活動紹介ポスターセッションを行い、東区選挙管理委員会は18歳選挙権の啓発をしました。産官学の垣根を越えた交流会として、まちづくり、ボランティア、NPO活動などをしている人たちが4グループに分かれて活発に意見交換をしました。