法学部/応用実務法学科(募集停止)ゼミナール紹介

行政法ゼミ:北見 宏介 教授

出版されている『六法』の大部分のページを占めるのが行政法。行政、つまり役所の組織やいろいろな活動にかかわるたくさんの法を扱う科目です。社会で起こることのほとんどが行政と関連しているだけに、どんなことでも行政法のネタになり、すべてゼミで扱うテーマの候補になります。

最終的に論文(演習レポート)を執筆してもらう各々のテーマは、参加者とのゼミ時間内の話の中で決定していきます。ただ例年は、参加者の関心のあることを明確にする、またそのテーマについて検討するための基礎的な知識も身に付けるということで、まずは行政法にかかわる代表的な事件などについて発表と議論を行ってきています。発表の準備のために、附属図書館でのガイダンスを必ず受講します。

無断欠席厳禁、少人数なので居眠りは一発でばれる、など、通常の講義よりもしんどいことは間違いありませんが、その分だけ得るものも大きいと思います。

租税法ゼミ:伊川 正樹 教授

法律学の中でもマイナーな科目の租税法ですが、税金は非常に身近な問題です。法律学としての税法学を、ディベートを通じて学ぶというのがこのゼミの特徴です。

ディベートは、あるテーマについて、自分の意見は別として、賛成・反対それぞれの立場に立って意見を主張しあう討論ゲームです。相手側の主張を聴いた上で、自分の主張を伝えるためには、議論の内容に応じて臨機応変に対応する能力が必要です。チーム内の問題意識を共有し、資料を調べて主張としてまとめ上げる作業を通じて、個々の力をチームとして結集することの重要性と難しさを学んでいます。

日頃の活動の成果を披露する機会として、毎年、大学対抗税法ディベート大会に参加し、他大学の学生と真剣勝負を行っています。こうした経験を通じて、論理的な思考力やコミュニケーション能力を身につけています。また、ゼミ対抗スポーツ大会でも毎年好成績を収め、文武両道を実践しているゼミです。

政策過程論ゼミ:松本 俊太 教授

この演習は、「政策過程論」という小難しげな看板を掲げていますが、その内容はもっとシンプルで、「現代の政治の実態を知ること」です。ただし、それだけでは対象があまりに膨大ですので、毎年、ひとつのテーマを決めて、それについて深く学んでいます。例年、最初にそのテーマを扱った教科書を用いて学術的な基礎を学び、つづいて、応用編として、より具体的な問題を受講生全員と検討しています。これまで扱ったテーマは、「1990年代の日本政治」「政治経済学入門」「アメリカ政治と2008年大統領選挙」「政治心理学入門」「民主党政権下における政策決定過程」「政治学のリサーチ・デザイン」「アメリカ政治と選挙政治」です。

課外活動としては、年2~3回の飲み会、年1回の合宿・ゼミ対抗スポーツ大会への参加と、一通りのものは揃えていますが、さらに受講生の皆さんの希望があれば、ボウリングに行ったり、野球をしたりもしています。

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ