名城大学

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科目名 国際文化論
開講学科 人間学部 人間学科
担当教員 加藤 昌弘
年度 2016
シラバスコード 1621109
年次 1年次
単位数 2.0
必選区分 選択科目
部門 専門教育部門-国際・コミュニケーション系
準備学習・事後学習 授業中に発言する機会が多いので、対象となるテーマについて毎回の予習が要求される。そのための課題や手がかりとなる情報については、前回の授業で予告する。
履修上の留意 (1)この授業は頻繁に受講生に発言チャンスがある学生参加型の授業である。座って聞いているだけの講義ではない。 (2) 討議や発表を目的として授業内でグループワークを実施する可能性がある。 (3) 教員が学生を指名して発言させることはしないので、教室の前から着席すること。 (4) あなたが授業内で発言した内容はもちろん、コミュニケーションペーパーに書いた内容も、受講生全員に公開・共有される可能性がある。 (5) 他の受講生の利益を損なうと思われるような悪質な行為に対しては、イエローカードとレッドカードを用いて厳正に対処する。 (6) 受講登録人数に応じて授業運営の方法を柔軟に変更する可能性があるので、初回授業で詳細なガイダンスをおこなう。 (7) 授業スケジュールは受講生に対して事前に十分な説明をした上で、変更する場合がある。
授業の目的と概要 この講義では、広義のポピュラーカルチャーを取り上げ、それぞれの特徴や分析方法、グローバル化における位置づけについて個別具体的に議論していく。1年次から受講できる専門科目なので、文化研究やメディア研究における初学者を意識して内容を構成している。もちろん2年次以上の学生も、この講義が扱う日常的な文化の領域に興味をもって積極的に受講してほしい。【講義スケジュールの概要】主要な概念の整理(2, 14)、物語論・構造主義(3〜7)、カルチュラル・スタディーズ(8〜10)、サブカルチャー論(10〜13)と展開する。
サブタイトル 現代のポピュラー文化(大衆文化)から考えるグローバル化
到達目標 (1) あなたはグローバル化の文化的側面について、ポピュラー文化の具体例を用いて説明できるようになる。
(2) あなたは、ポピュラー文化のコンテンツを独自の視点によって分析することができるようになる。
(3) 講義への参加と発言によって、あなたは同級生がどんな考えを抱いているのかを知り、自分の意見を持てるようになる。
授業計画

1. はじめに

授業の概要と進めかた(ルール)について説明する。

2. ポピュラーカルチャーとは何か

私たちが日常的に親しんでいるポピュラー文化は、かつては低級文化として位置づけられ、高級文化(ハイカルチャー)に劣るものとして考えられていた。なぜ高級文化と低級文化を区別したのか。現在その区別はどのように考えられているのか。

3. 映画を「物語」として「読む」

ポピュラー文化としての映画の歴史を振り返る。そのうえで『スターウォーズ』や『ハリー・ポッター』などのメジャー作品を分析的に読んだり、作品の時代性について考察する手段を考える。批評と研究は何が違うのか。

4. 物語の構造とは

世の中には数えきれないほどの物語が存在するが、それらをいくつかの類型に分類することもできる。ここでは構造主義の観点から、ディズニーのアニメ作品のプリンセス物語の構造を考える。

5. 物語と時代性とは

映画で、小説で、コミックスで、ゲームで、なぜ何度も時代を超えてリメイクされる物語があるのだろうか。童話『シンデレラ』を事例に、リメイクに単なる商業的な続編主義を超えた価値を考える。

6. 物語のグローバルな伝播と改変

物語は時間(歴史)と空間(国境や地域)を超えながら、少しづつ変化しながら伝えられる側面を持っている。『ちびくろサンボ』と『ウサギとカメ』を題材に、物語の伝播と変容の意味を考察する。

7. 「黒人文化」が誕生した背景

アメリカにおける黒人奴隷の歴史を振り返り、アフリカン・アメリカンの文化が抵抗の象徴として世界中のマイノリティによって利用されるようになった背景を、いくつかの物語を事例に、理解する。

8. ポピュラー音楽は何を伝えようとするのか

ブルーズやジャズといった黒人文化がどのような背景を持ち、またグローバル化していったのかについて学ぶ。いわゆる「ブラックカルチャー」を中心として、現代世界におけるポピュラー音楽の意味を考える。

9. 「抵抗」の象徴としてのポピュラー音楽

サブカルチャーとは何か。ラップ、ヒップホップ、ロックといったジャンルがなぜ社会や世代への「抵抗」の象徴として受け入れられているのか。その誕生とグローバル化の過程から考える。

10. なぜ「Otaku」なのか――「抵抗」と「空間」

海外での「クール・ジャパン」受容の一側面として、英語圏文化で「オタク」というカテゴリーが持つ社会的意味に注目する。そのサブカルチャーとしての価値を、ローカルな若者文化やメディア上の文化的多様性の観点から考察する。

11. 日本のポピュラー文化の「ローカル化」

日本のポピュラー文化は世界各地でそれぞれ違った形で受け入れられ、消費されている。ここでは特に「BL(ボーイズラブ)」を事例として、欧米とアジアでの受け入れられかたを学び、ポピュラー文化の価値を議論する。

12. テレビゲームに物語はあるのか

ゲームは、文学や映画と一線を画すインタラクティブなポピュラー文化である。ここでは特にテレビゲーム(ビデオゲーム)を取り上げ、『ゼビウス』や『スーパーマリオブラザーズ』など、画期としての1980年代以降の日本のゲームを題材に考える。

13. ツーリズムとポピュラー文化

ツーリズム(観光)とポピュラー文化の接続について考える。なぜ「聖地巡礼」と呼ばれるような、作品の舞台となった土地をめぐる旅行にサブカルチャーが大きな役割を果たすのか。ツーリズムの「物語」化をめぐるグローバルな視点から考察する。

14. グローバル化とはどんな現象か

これまでのすべてのポピュラー文化に関する事例を通じてグローバル化を捉え直す。特に「植民地主義・アメリカ化・メディア化」という3つのキーワードから整理する。

15. まとめ

本講義のテーマ(現代のポピュラー文化(大衆文化)から考えるグローバル化)を振り返り、定期試験を視野にいれつつ、最後にもういちど内容を整理する。授業改善アンケートも実施する。
授業形態・方法 講義形式で進めるが、討論や意見発表も実施する。
成績評価方法及び評価基準 《受講登録者数が約100名以内なら、50%を授業内の取り組みに対する参加点、50%を定期試験で評価する。もし受講登録者数が100名以上なら、参加点による加点を60%まで認めた上で、原則100%を定期試験で評価する。》参加点は自主的・主体的な授業への貢献を評価するもので、主に授業内での発言回数と、討議・発表に対する取り組みに応じた加点とする。定期試験は複数の問いによる論述試験である。授業への出席・無遅刻は当然のことなので成績評価の対象外とし、欠席による欠格については大学の単位認定基準に従う。イエローカードとレッドカードのペナルティは、初回の授業で受講生全員で考えて決定する。
受講生へメッセージ シラバスをよく読み理解したうえで受講登録すること。受講に関して質問があれば事前に個人研究室まで来ること。ポピュラーカルチャーは我々の日常生活の中に馴染んでいる。しかしポピュラーカルチャーは私たちにとって娯楽(エンターテイメント)として消費されているがゆえに、それらが社会に存在する価値や、それらが社会的・文化的に意味するものについて、私たちは鈍感である。この授業を通じて、僕は皆さんに新たな視点を「発見」してもらえるように工夫していく。
テキスト

1. 指定しない。

参考文献

1. 指定しない。

参考URL

1.  加藤ゼミのホームページ 受講の参考にすること。

更新日付 2016-09-15 09:24:10