名城大学

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科目名 食料経済論
開講学科 経済学部 産業社会学科
担当教員 杉本 大三
年度 2017
シラバスコード 1242802
単位数 2.0
準備学習・事後学習 日頃から新聞記事等を通じて食料の消費や流通、関連する政策などについて知識を蓄えておくこと。日々の生活の中で食品表示などをよく見ておくようにすること。また講義後は、講義中に提示された課題に取り組むこと。
履修上の留意 後期に開講される農業経済論を受講することが望ましい。
授業の目的と概要 私たちの食生活は社会のありように従って意外に急速に変化している。この講義ではまず,日本及び諸外国の人々が何をどのように食べているのかについて検討してみたい。その上で,食品の生産と流通について具体的事例を検討しながら,食生活の背後に広がる社会的・経済的連関―いわゆるフード・システム―を論じることにする。講義の後半では食の安全性問題や地産地消、食育など、近年注目されているトピックスを扱う。
サブタイトル 食生活の社会的連関:フード・システムの視点から
到達目標 1.食品の生産や流通に関する基礎的な仕組みを理解すること。
2.日本における食料自給率の低下や食品安全性をめぐる諸問題について、その背景を理解できるようになること。
授業計画

1. ガイダンス

講義の進め方と内容について説明する。

2. 日本における食生活の変化

日本型食生活の成立と変化や,ファーストフード店,コンビニエンスストアの増加による食事の仕方の変化など,日本人の食生活について検討する。

3. 外食産業(1)

外食産業の成長と、それを可能とした経営方式の特徴について検討する。

4. 外食産業(2)

外食市場の成熟化、縮小傾向と、外食産業における経営戦略の見直しについて検討する。

5. 食品流通機構の再編

スーパー・マーケットなど食品量販店の増加と,食品流通機構の再編について検討する。

6. 戦後日本の農産物輸入政策

戦後日本の農産物輸入の動向と農産物輸入政策を、日本経済の成長過程との関連で解説する。

7. 日本における農産物輸入の推移

日本の農産物輸入がどのように推移してきたのかを解説する。

8. 農産物輸入の担い手

日本の商社等が展開してきた開発輸入と穀物メジャーによる穀物貿易ついて解説する。

9. 食料需要の決定要因と国際穀物市場

食料需要の決定要因を解説した上で、近年の国際穀物市場の不安定化について検討する。

10. 日本の食料自給率問題

日本における食料自給率低下の背景を検討する。

11. アジア諸国における食生活の変化

食肉消費の急増など,最近のアジア各国における食生活の変化を検討する。

12. 食品の安全性をめぐる諸問題(1)

遺伝子組換え食品とその安全性について解説する。

13. 食品の安全性をめぐる諸問題(2)

BSE問題と牛肉トレーサビリティ・システムについて解説する。

14. 新しい食のあり方を目指して

日本人の食の現状を見直した上で、新しい食のあり方を目指す運動として取り組まれている地産地消や食育について考える。

15. 授業のまとめ

これまでの授業で学んだことについて総括を行う。
授業形態・方法 講義
成績評価方法及び評価基準 期末試験(100%)で評価する。
受講生へメッセージ 私たちが何をどこで買ってきてどのように料理してどこで食べるか,一人で食べるか家族で食べるか友人と食べるか,こういったことは個人的行為であるように見えてかなりの程度社会的,歴史的に規定されています。食というもっとも日常的な行為と社会との関係について,具体的事例を重視しながら議論を進めてみたいと思います。
テキスト

1. 毎回レジメを配布する。

参考文献

1. アジアをめざす飽食ニッポン―食料輸入大国の舞台裏― 大塚茂 家の光協会

2. 牛丼・焼き鳥・アガリクス 中村靖彦 文藝春秋

3. 戦後日本の食と農 岸康彦 日本経済新聞社

更新日付 2017-08-22 10:27:40