名城大学

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科目名 イギリス近代思潮
開講学科 経済学部 経済学科
担当教員 西山 徹
年度 2017
シラバスコード 1232705
単位数 2.0
準備学習・事後学習 イギリス近代の代表的思想家ベイコン、ホッブズ、ロック、ヒューム、スミスらの著作に多少でもふれておくと、講義の理解がより深まります。
履修上の留意 本講義は、経済学部の歴史・政策・金融部門の専門科目として、イギリス近代の思潮を辿るものです。
授業の目的と概要 本講義においては、17、18世紀の社会的事象を概観しつつ、イギリス近代初期の代表的な思想家ベイコン、ホッブズ、ロック、ヒューム、スミスらの古典的著作の意義を考察します。社会的事象と思想の相互作用の中で新しい社会体制が生成されていく過程を明らかにしたいと思います。
到達目標 (1)イギリス近代思想の古典の一部を歴史的文脈の中で把握できるようになること、(2)「近代」とは何であるかについて大まかな概念を持つことができるようになること、を到達目標とします。
授業計画

1. イントロダクション

近代とは何かについて考えます。

2. 大航海時代とイギリス

大航海時代に確立したスペイン・ポルトガルによる世界分割体制に対して後発国であったイギリスがどのように海上覇権を確立していったかを辿ります。

3. ベイコン『ニュー・アトランティス』

ベイコンの著作を大航海時代の成果と結び付けつつ解き明かし、それが後の時代にどのような影響を与えたかを考えます。

4. 銀行設立計画と普遍言語運動

共和政時代の銀行設立計画と普遍言語運動についてサミュエル・ハートリブと「ハートリブ・サークル」を中心として考えます。

5. ホッブズ『リヴァイアサン』

ホッブズの『リヴァイアサン』を取り上げ、近代国家とは何かを探ります。

6. 王政復古とスチュアート朝

王政復古期の二つのフィクション、ネヴィル『パイン族の島』とベーン『オルノーコ』を取り上げ、君主制と共和制についてスチュアート朝の興亡を通して検討します。

7. 名誉革命とロック『統治論』

ジェームズ2世とウィリアム3世の交換劇であった1688年の政変の意味を、それを理論的に正当化する書としてのロック『統治論』を読みつつ考えます。

8. ロック『人間悟性論』と『貨幣論』

人間の悟性について論じたロックの著作と1690年代の貨幣論争におけるロックの著作を取り上げ、そこに見られる認識について論じます。

9. ウィリアム・ペティと「数字・重量・尺度」

ペティ『政治算術』と『アイルランドの政治的解剖』を取り上げ、数字を重視したペティの手法とそれに対する当時の反応について考えます。

10. 東洋へのまなざし

17、18世紀のヨーロッパ人が日本を含む東洋をどのように見ていたかをモンタヌス『日本誌』などを取り上げて解説します。

11. 投機狂時代と南海泡沫事件

1690年代の投機熱とそれが過剰に発達した結果起こった南海泡沫事件について、デフォー、ゲイ、スウィフトらの著作を通して考えます。

12. スペイン継承戦争

ヨーロッパにおける勢力バランスの均衡を図るための戦争であったスペイン継承戦争のイギリスにおける意義を当時の政治詩から探ります。

13. 近代国家ブリテンと辺境地域

近代国家ブリテンとその辺境地域、特にアイルランドとの関係についてスウィフトの著作などを取り上げつつ論じます。

14. ダイダロスの翼

スミス『国富論』をスウィフトの経済的著作と結び付けて考察し、彼らが近代というものをどうとらえていたかを考えます。

15. まとめ

全体のまとめをした上で、再び近代とは何かについて考えます。
授業形態・方法 講義形式
成績評価方法及び評価基準 期末テスト80点、平常点20点(課題提出など)で評価する。
受講生へメッセージ 上記の授業計画はおおよその目安であり、受講生の興味や理解度によって多少内容が変わることがあります。
テキスト

1. プリント配布

更新日付 2017-08-22 11:05:54