名城大学

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科目名 経済思想史
開講学科 経済学部 産業社会学科
担当教員 岸川 富士夫
年度 2017
シラバスコード 1232607
単位数 2.0
準備学習・事後学習 この講義でとり上げる思想家について、辞典等で調べておくこと。
履修上の留意 社会学、社会思想史を履修することが望ましい。
授業の目的と概要 この講義では、とくに、19世紀後半から20世紀初めにかけての経済思想に焦点をあて、そこで思い描かれた経済社会のビジョンについて概説する。この時代は、自由主義的資本主義が行き詰まり、その姿を変えていく転換期にあたり、やがて資本主義は福祉国家型資本主義へと変化する。そんな時代に、不平等、自由、消費、貨幣、失業などをめぐって、どのような思想が展開したのかを講義する。
サブタイトル 経済思想とわたしたちの生きる意味
到達目標 思想とは人間が自分の生きる意味を考え、それを表現するという営みである。この講義は、学生諸君が現代経済のあり方について、自分の生きる意味と関連させて考察する力を身につけることをめざす。
授業計画

1. 講義への案内

現代経済の歴史的位相にふれつつ、講義の全体像と論点について説明する。

2. 自由主義的資本主義と後期資本主義

今日の福祉国家型資本主義を後期資本主義として歴史的に位置づけ、それまでの自由主義的資本主義と対比させて、その基本構造を示す。

3. A.スミス(1)

経済学の創始者であるスミスが構想した自由主義的資本主義とは、どのようなものであったのかを明らかにする。スミスが考えた豊かさについて、論じる。

4. A.スミス(2)

経済学の創始者であるスミスが構想した自由主義的資本主義とは、どのようなものであったのかを明らかにする。道徳哲学と経済学の関係についてのスミスの考え方について、講義する。

5. A.スミス(3)

経済学の創始者であるスミスが構想した自由主義的資本主義とは、どのようなものであったのかを明らかにする。スミスが構想した経済の世界について、講義する。

6. K.マルクス(1)

マルクスが資本主義社会の矛盾をどのように認識し、資本主義にかわる未来社会をいかに思い描いたのかを講義する。労働についてのマルクスの認識のし方を説明する。

7. K.マルクス(2)

マルクスが資本主義社会の矛盾をどのように認識し、資本主義にかわる未来社会をいかに思い描いたのかを講義する。マルクスの「社会化された人間」という概念について、講義する。

8. K.マルクス(3)

マルクスが資本主義社会の矛盾をどのように認識し、資本主義にかわる未来社会をいかに思い描いたのかを講義する。マルクスが描いた自由・平等な社会について、説明する。

9. J.S.ミル(1)

自由主義的資本主義の機能不全という時代の中で、ミルがその人間観・自由観にもとづいて資本主義の修正をどのように試みたのかを示す。不平等についてのミルの批判を、説明する。

10. J.S.ミル(2)

自由主義的資本主義の機能不全という時代の中で、ミルがその人間観・自由観にもとづいて資本主義の修正をどのように試みたのかを示す。ミルの経済民主主義について、講義する。

11. J.M.ケインズ(1)

今日の福祉国家型資本主義の理論的基礎を与えたケインズの思想について講義する。とくに、かれにとって失業とは何であったのかに、焦点をあてる。

12. J.M.ケインズ(2)

今日の福祉国家型資本主義の理論的基礎を与えたケインズの思想について講義する。ケインズの貨幣認識について、説明する。

13. 福祉国家のデザイン

ベヴァリッジ報告をとり上げ、福祉国家の基本デザインについて、講義する。

14. ハイエクの思想

ハイエクが自由についてどのように考えたのかを、ケインズと対比して、講義する。

15. 授業のまとめ

講義全体のまとめと論点の再確認をおこなう。
授業形態・方法 講義
成績評価方法及び評価基準 2回のレポート(1回目:30点、2回目:70点)によって評価する。
受講生へメッセージ 思想は皆さんからかけ離れたもののように感じられますが、皆さんが、例えば、どうしたら幸せになれるのだろうかなどと考えるとき、じつは思想という営みがなされているのです。この日常の営みから出発して、経済とは何か、そして社会とは何かについてすこしでも思いをめぐらせることができれば、皆さんは人間として大きく成長したことになります。
更新日付 2017-08-22 12:14:53