Challengers' Action

アジア研修を通して
—自分の将来への扉—

経済学部 経済学科 1年 佐々木 優

2019年4月1日

コア・プログラム

海外研修 inアジア(2/13〜18ミャンマー 2/19〜27タイ)での目的

研修目的としては、急速な経済成長を続ける東南アジアの文化や暮らしに触れ、時代感覚を養うこと。自分から、なるべく多くの方と積極的にコミュニケーションを取るようにすること。名城大学チャレンジ支援プログラムの皆とチームワークを深めること。そして個人的には、将来自分のやりたいことが見つかっていないので、研修を通して視野を広げ、何か自分の中で感じられるものを見つける、という目標で臨んだ。しかし、上手くコミュニケーションがとれるか、事故に合わないか、そして体調の心配など、楽しみという気持ちだけでなく、不安な気持ちも多かった。

ミャンマーでの気づき

ミャンマーに到着し、空港の出口を出た瞬間、まず初めに目にしたのは、とても大きな銃を持った警察官だった。しかも、いつでも銃を打てるように構えていた。私は一気に不安と心配が高まり、バスの到着を空港の出口で待っているときは、その銃以外のことは考えていなかった。日本との違いを、空港から出た一歩目でまず感じることができた。そんな不安と心配が募る気持ちと共に私の研修は始まった。

ミャンマーで過ごしてみて、日本よりも環境や治安が悪く、道路の整備も十分でない状態が多く確認できた。特に交通整備があまり行われていないところでは、自動車や歩行者が接触しそうな場面に遭遇し、ひやりとする場面が何度もあった。また、実際に交通事故を目撃してしまうこともあった。非常に痛ましい光景であったが、インフラの不足がどのような影響を引き起こすのか、実際に自分自身で感じることができた。それはとても重要なことだし、大きな経験だったと思う。この状況を改善するために、今自分にできることはあまりないが、このような状況をより多くの人に伝えることが、今自分ができることだと思うので、伝えていきたい。

ミャンマーでは生活環境も日本と大きく異なっていた。マーケットには学校に行くことができずに親の手伝いとして働いている子供たちの姿、そして、家がなく道路の脇で暮らしているような子供連れの家族も見られた。学校へ行きたくても行くことができない子供たちの存在を確認し、私は今まで当たり前に過ごしてきた学生生活が、どれだけ恵まれた環境だったかについて気づかされた。

外食中に停電が起こったときも、私たち日本人は驚いて「わっ」と声を発したが、ミャンマーの方たちは停電が起きても落ち着いていた。ミャンマーで停電は日常茶飯事だという。その他にも、町中にはたくさんのゴミが落ちていたり、川からは鼻にツンとくるような臭いがしたり、野良犬や野良猫があちこちにいたりと、環境や衛生面が整っていないことが印象的だ。しかし、子供から大人まで様々なミャンマーの方々と関わらせていただいたが、環境や衛生面とは対照的に、ミャンマーの人たちは、心が綺麗で優しく、おおらかな人たちばかりだった。

特に私の中ですごく頭の中に残っていることは、喋ったこともないのに、目が合ったら笑顔で手を振ってくれるという方々の存在だ。私は最初、商売目的で愛想良く振る舞ってくれているのだろうと思っていた。ところが、商売をしている人だけでなく、バスに乗っているときや、道を歩いているときでさえも笑顔で手を振ってくれる方々がいた。ほんの少しの所作なのだが、私の中ではすごく心が温かくなり、うれしい気持ちになった。

この他にも温かく接してくれた方がたくさんいる。ミャンマーを訪れる前、メディアなどの誤った情報によってミャンマーの方に対して怖いイメージを持っていた自分が本当に情けないし、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。ミャンマーという国がいかに心温かい国であるか、という事実をもっといろんな人にも知ってもらいたい。

タイ・ラジャマンガラ工科大学の学生との交流

タイは、ミャンマーと比べると、やはり交通は整備されており、衛生環境もしっかりしていた。同じ東南アジアでも、インフラの充実度の違いが一目瞭然である。そんなタイでもたくさんの方々と出会い、交流し、気づかされたことや感じることがたくさんあった。その中でもラジャマンガラ工科大学の学生との交流について詳しく書いていきたい。

ラジャマンガラ工科大学は9つのキャンパスがあり、私たちが訪れたのはその中のメインのタニヤブリ校だ。学部は12学部あり、キャンパスは校舎を移動するのに、バスや車、バイクなどを利用しないと徒歩では大変疲れるほどの広さである。キャンパス内には学生自身が運営するホテルがあり、私たちはそこに宿泊した。大学内にはプロの俳優が実際に使用する撮影スタジオや本格的なレコーディングスタジオなどがあり、様々な目的に対し、その会場を提供したりしている。本格的な設備がとても充実していて、ここは本当に大学なのかと疑うぐらい、教育機関としての環境が整っていた。

ラジャマンガラ工科大学タニヤブリ校では、学生と3日間にわたり交流した。プレゼン・観光・外食・パーティーなどたくさんの時間を共に過ごした。今はその一つ一つの思い出が宝物である。キャンパスを出て外食や買い物に行くときは、事故に合わないように私たちを安全に誘導してくれたり、常に私たちの体調を気遣ってくれたりなど、タイの学生たちの心の温かさに触れる機会がたくさんあった。2日目の夕食パーティーでは、出会って2日目とは思えないほど親睦が深まり、互いをよく知ることができた。言葉の壁というフレーズをよく耳にするが、思いを伝えるには、言葉以上に気持ちが大切だと感じ、ジェスチャーや表情の重要性にも気づかされた。

この気づきは、TT FUJI TOOL SUPPORT CO., LTDさんでのインターンシップの時でも同様に感じられた。日本に帰国するとき、空港までラジャマンガラ工科大学タニヤブリ校の学生が見送りに来てくださって、別れの時は大変悲しく、涙が溢れそうになった。またいつか絶対にお会いしたいし、タイの学生が日本へ来た時は、私たちがしてもらったこと以上におもてなしをしたいと心に決めている。

海外研修を通して学び、感じたこと

今回の研修を通して、たくさんのことを学び、感じ、体験することができた。世界で働き活躍している方々や企業経営者の方々とお話しできたことで、自分の中で視野が広がり、今まで気がつかなかったことや、自分の可能性などを発見することができた。特に、360°SPORT MANAGEMENTの川澄佑介さんとの出会いは、自分にとってかけがえのないものとなった。バンコクでの自由行動のときから、ずっと一緒にグループで行動し、色々なことを話し、たくさんのことを学ばせてもらった。もっともっとお話がしたかった。そこには、純粋に佑介さんの生き方や考え方にいつのまにか惚れている自分がいた。素直にかっこいいなと思ったし、私もあんな風になりたいと思った。彼は私の中で憧れの存在となったが、ただ単に憧れるだけで留まりたくない。これまでやりたいことがなかった自分だったが、佑介さんを含め、多くの方々との出会いによって、英語で多くの外国の人と関わりたいという強い気持ちが芽生え、海外で働いてみたいと感じるようになった。もしかしたら、また何かのきっかけで新たにやりたいことが生まれるかもしれない。だが、佑介さんのような人になりたいと思う気持ちは今後も変わらないだろう。そしていつかまたお会いするとき、立派な自分の姿を見せられるように、これからも努力していきたいと思う。

海外の学生との交流を通して、日本の学生の勉強に対する意識の低さも感じられた。日本での自分の周りのペースに合わせていたらダメだということも分かった。この名城大学チャレンジ支援プログラムメンバーとの関わりを大事にしていきたいし、もっと互いに刺激し合い、高め合っていきたい。その点において、研修目的の一つであったメンバーとのチームワークを深めるということは、達成できたような気がする。

ただ、冒頭に述べた研修目的の中で、唯一達成しきれていないことがある。それはできるだけ多くの人とコミュニケーションをとるということだ。研修が経つにつれて、初対面の外国人の方々と話すことは段々と慣れて、緊張や不安も無くなっていったが、ミャンマーでの最初の大学訪問の際は、あまり積極的にコミュニケーションが取れておらず、私はこの点をすごく後悔している。このような後悔は二度としたくない。

今回、このような素晴らしい経験ができて本当に良かった。一つ一つの経験が私の宝物だ。間違いなく自分の人生に大きく影響を与えた研修だった。自分が参加させていただいたことに感謝しきれない。出会いや学び、感じたことや発見したことは、これからの生活に必ず活かしていきたい。そして、英語が流暢に話せるように、これからも絶対に努力を続ける。貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。