研究・産学官連携血液型を決める分子を探ろう!

開催概要

テーマ:血液型を決める分子を探ろう!
日時:2014年7月26日(土)八事キャンパス(名古屋市)
講師:山田修平(やまだしゅうへい)薬学部・教授

当日のスケジュール

9:00~ 受付
9:30~ 開講式(挨拶、オリエンテーション、科研費の説明)
10:00~ 実験1(DNAの抽出およびPCR)
11:00~ 講義「第3の生命鎖、糖鎖の構造と機能」
12:00~ 昼食、休憩
13:00~ 実験の説明および実験2(制限酵素消化)
14:30~ 休憩
15:00~ 実験3(アガロースゲル電気泳動)、結果の観察および考察
16:00~ まとめ、修了証授与式、アンケート記入
16:30 解散

報告

<名城大学薬学部へ>
ようこそ名城大学薬学部へ。正門前にある案内の看板で確認。気持ちが高まってきます。案内係の大学生と記念写真を撮影される方もいます。いい思い出にしてください。

<受付>
講義資料・名城大グッズなど記念品の入った封筒と、白衣を受け取って講義室に入ります。

<全体オリエンテーション>
岡本浩一 薬学部長から参加者の皆さんにあいさつがありました。続いて、武田直仁 准教授が、スケジュールの確認、全体的な注意事項、科研費や研究事業について説明しました。その後、貸与された白衣に着替えて実験室に移動しました。

<実習講義>
山田修平 教授(実施代表者)が当日の詳細なスケジュールについて説明しました。また、当日の実験内容の概略を簡単に説明しました。その後、遺伝子(DNA)の増幅には、長い待ち時間がかかるため、まず午前中にするべき作業について説明しました。

<DNA抽出>
各自の口腔粘膜から綿棒を使って細胞を回収し(全然痛くありません。こんなことでDNAがとれるの、って感じです。)、遠心機やDNAを抽出するための試薬を使用して、各個人のDNAを得ました。今回の実験では、各班に1名ずつのTA(ティーチングアシスタント、薬学部5年、6年の学生)が担当し、約3〜4名の高校生をサポートしました。初めて使うハンディピペットの使い方を、TAに、やさしく教えていただきました。

<PCR>
各自の口腔粘膜から抽出した各個人のDNAをもとにして、DNAを何億倍にも増やすことのできるPCRという反応を行ない、ABO式血液型に関する遺伝子を部分的に増幅しました。最新技術を利用した実験ですが、作業はハンディピペットで複数の試料を混合するだけです。量りとる体積が0.01 mlと非常に微量でしたが、皆さん、上手に作業できました。

<講義>
DNAの増幅には2時間以上かかるため、この間に「第3の生命鎖、糖鎖の構造と機能」という講義を行いました。講義内容を通じて、糖鎖の理解を深めてもらうとともに、詳細な実習の原理等も解説しました。また、大学の講義の雰囲気を味わってもらうため、講義はパワーポイントを使用し、また参加した皆さんからの意見を得るため、学生参加型授業ツール「クリッカー 」も利用しました。参加した皆さんは、初めての授業形態で、大いに楽しんでおられました。

<昼食>
キャンパス内のダイニングハーブ(食堂)に移動し、昼食をとりました。用意されたお弁当でしたが、学生食堂を利用することで大学生生活の一環を目にすることができました。

<実習講義>
午後に行われる実験内容についての講義をうけました。特に、細かい実験操作法について説明をうけました。食後で少し眠かったでしょうか?

<DNAの精製、制限酵素消化>
CRによってDNAが増幅された液体の中から、DNAのみをきれいに精製する実験を行ないました。さらに、DNAを断片化する酵素である制限酵素という酵素をつかって、消化実験を行ないました。

<クリカ体験>
制限酵素での消化には約1時間かかるため、この間に、別のタイプの学生参加型授業ツール「クリカ」を利用して、実験の残りの部分の操作方法についての説明をうけました。クリカはスマホやタブレット型コンピューターを使って、自由記述が出来るタイプの授業ツールであるため、口頭で質問することに抵抗がある学生でも、遠慮なく、活発に質問できます。殆ど全ての参加者から非常に多くの質問が発信され、楽しいコミュニケーションをとることができました。

<休憩>
クリカ体験のあとは、少し休憩です。用意されたジュースを飲んで、少しリラックスしました。実は、TAの5年生、6年生は、裏方として、バタバタと次の実験のための準備を進めていたのです。

<アガロースゲル電気泳動>
寒天ゲル(アガロースゲル)を用いた電気泳動を行ない、泳動結果をポラロイド写真に撮って解析してもらいました。数名実験が失敗に終わった方もいましたが、大部分は成功していたようです。

<結果の解析>
ポラロイド写真を見て、電気泳動のパターンから自分の血液型の遺伝子型を推定しました。泳動パターンの判定の仕方が難しい場合もあり、TAの方に解析の仕方のアドバイスを受けていました。ほとんどの人は、自分の血液型の遺伝子型を確認することができ、非常に喜んでおられました。

<閉講式>
実習終了後、修了証を実施代表者から一人ずつに手渡しました。多くの参加者は、より一層科学に興味を持ち、実習内容に満足していただけたのではないかと思っています。
なお、本実習では、看護師を1名待機させ、不測の事態に備えましたが、大きなけが人もなく、無事に終了できました。皆様、お疲れさまでした。
また2015年度も開催予定です。今回参加できなかった方、糖鎖や遺伝子に興味のある方、ぜひご参加ください。

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