研究・産学官連携土から見えてくる植物をはぐくむちからと環境問題

開催概要

テーマ:土から見えてくる植物をはぐくむちからと環境問題
日時:2014年7月26日(土) 天白キャンパス (名古屋市)
講師:村野 宏達(むらの ひろたつ)農学部・准教授 環境土壌学研究室
協力:礒井 俊行 教授

当日のスケジュール

9:30~ 受付
10:00~ 開講式(挨拶、オリエンテーション、科研費の説明)
10:10~ 講義「土壌の機能と吸着機構」
10:40~ 実験1「土壌の準備・吸着質の添加・振とう」
11:30~ 講義・実験説明「吸着量の測定方法」
11:40~ 昼食
12:20~ 学内施設見学
13:30~ 実験2「土壌溶液のろ過・測定」
15:00~ クッキータイム
15:20~ まとめ
15:50~ アンケート記入
16:00~ 修了証授与式
16:20 終了・解散

報告

常に私たちの足元にある土壌。普段はその存在を意識することは、ほとんどないのではないでしょうか。しかし、土壌は私たちの食料を作るためにとても重要な役割を果たしているとともに、生態系を支え、環境問題と深くかかわっています。本プログラムでは、土壌の持つ養分や汚染物質を引き付ける力の研究について、17名の高校生に体験してもらいました。参加者の皆さんは、大学生のティーチングアシスタントの手ほどきを受けながら熱心に実験に取り組んでいました。半日の短いプログラムでしたが、実り多い体験になったと確信しています。

<受付>
今回のプログラムでは、事前に参加する高校生自身で、 実験に使う土壌を採取し、乾かした土壌を持ってきて もらいました。これから始まる実験に胸が躍ります。

<開講式>
本学学術研究支援センター長の船隈 透農学部教授が、開講の挨拶をするとともに、科学研究費助成事業(科研費)によって、人文・社会科学から自然科学までの学術全般 の研究の発展が図られていることの説明を行いました。また、本プログラムのひらめき☆ときめきサイエンスは、その研究成果の社会還元・普及事業の推進を目的とするとともに、我が国の将来を担う若者の科学的好奇心を刺激してひらめき、ときめく心の豊かさと知的創造性を育むことなどを目的としていることが説明されました。

<講義>
土壌が農業や生態系の中で重要な役割を果たすことについて、文明と土壌の関係などを例に紹介されました。 続いて、土壌の重要性と土壌の吸着機構を研究することの重要性、科学研究費補助金で採択された課題について説明がされ、その本質的な意義と本プログラム行う実験との関連性について説明が行われました。

<土壌の準備>
いよいよ実験です。持参した土壌を乳鉢で粉砕し、篩を通して均一な試料とします。自分の土壌を使って実験するのはどんな結果が出るのか楽しみでもあり、ちょっと不安でもありますね。

<秤量>
準備した土壌を遠心沈殿管に量りいれます。今回は、無機化学物質として、身近な食塩(塩化ナトリウム)と先の東日本大震災の福島第一原子力発電所事故で問題となったセシウム(塩化セシウム)を用いました。また、有機化学物質には、食用色素を用いました。

<薬剤の添加>
それぞれの薬液をメスシリンダーで測り取って土壌に添加します。土壌の吸着実験は簡単にできるものであ りませんが、大学生のティーチングアシスタント(中央)の皆さんが、短いプログラムの中で成果が出るように、この日のために何度も予備実験を重ねて、この研究の醍醐味を伝えられるようにしてくれました。

<振とう>
機械で振って薬剤と土壌が均一に混ざるようにします。どのような結果がでるか、わくわく、どきどきしますね。振とう機に試料をセットしてくれているティーチングアシスタントの男子学生も、今回のプログラムのために予備実験を何度も重ねてくれました。

<昼食>
学生食堂で参加した高校生の皆さん、ティーチングアシスタントの大学生、講師で一緒に昼食をとりました。ちょっと早めに大学生活の雰囲気を味わえたでしょうか。

<研究室見学>
普段の研究の雰囲気を実感してもらうために、昼食後に研究室見学を行いました。未来の自分の姿を想像できたでしょうか。

<食用色素の測定>
食用色素の濃度を分光光度計で測りました。どんな結果が得られたでしょうか。

<ナトリウム・セシウムの測定>
原子吸光光度計でナトリウムとセシウムの濃度を測りました。今回使用したセシウムは放射性を持つもので はありません。

<クッキータイム>
クッキータイムで一休み。今回は、農学部の加藤雅士教授の研究室で、附属農場のカーネションから採った酵母で作った日本酒の酒粕から開発した華名城アイスを食べていただきました。

<解析>
得られた結果を解析します。何か傾向は見られたでしょうか。結果をまとめて解析し、考察する。正に研究の醍醐味です。

<未来博士号の授与>
1日お疲れ様でした。船隈センター長より未来博士号が一人ひとりに授与されました。

<記念撮影>
皆さんの活躍といつの日か皆さんと共同研究できる日を夢見て。

FEATURE

  • ナゴヤドーム前キャンパス
  • ナノマテリアル研究
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ