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2018年04月24日

ナノマテリアル研究センターの5人が結集しセミナーを開催

CNTの特徴と魅力を語る飯島澄男終身教授

CNTの特徴と魅力を語る飯島澄男終身教授

活発な質疑応答

活発な質疑応答

文部科学省の私立大学研究ブランディング事業「新規ナノ材料の開拓と創製による名城大ブランド構築プログラム」を推進する本学の「ナノマテリアル研究センター」のスタッフ5人が4月17日、天白キャンパス研究実験棟Ⅱで、セミナーを開催しました。

カーボンナノチューブ(CNT)の発見者の飯島澄男終身教授が名誉センター長、理工学部応用化学科の丸山隆浩教授がセンター長を務めるほか、同学科の坂東俊治教授、才田隆広准教授、電気電子工学科の堀田一弘教授がセンターに所属します。セミナーは5人が一堂に会すと同時に、学生にも参加してもらい、教育研究の活性化を図って開きました。

飯島終身教授が導入の話をしました。NEC特別主席研究員でもある飯島終身教授は、関本忠弘・元NEC社長の「材料を制するものは世界を制する」という言葉を引き合いに、新しい材料開発の魅力を語りました。CNTは丈夫で強い引っ張り強度(鋼鉄の10倍程度)をもち、薬品とも反応せず安定し、通常は電気を通しますが、構造の違いによって半導体になるなど、さまざまな興味深い性質をもつ材料です。しかし、広く使われてマーケットが立ち上がるという状態にならないため、坂東教授は「なかなかブレークスルーが出ない。皆さんからアイデアが出るといい」と学生に呼びかけました。

才田准教授、丸山教授、坂東教授は、それぞれが取り組むCNTやナノ材料研究を発表。堀田教授はナノ材料解析にとって強力なツールとなり得るディープラーニング(深層学習)の概要を説明しました。飯島終身教授を軸に突っ込んだ質疑応答が行われ、スタッフは新規ナノ材料開拓への意欲を示しました