Challengers' Action

エンジニアの視点でモノづくりの面白さを実感

My Project 村瀬萌花

2020年02月04日

ブリッジ・プログラム(2年次以降プログラム)

モノづくりプロジェクトでの3つの目標

私は、トヨタのPTモノづくりセンターの社員とともに約8ヶ月間のモノづくりプロジェクトに取り組んだ。「シティで日常生活に求められるものとコネクトしたモビリティ」をテーマに掲げている乗り物を作る大会「アイデアオリンピック」へ出場し、次の3つの目標を持って作品作りに臨んだ。1つ目は、大学で学んでいる電気電子工学科の知識がモノづくりにどこまで通用するのかを知り、エンジニアとして不足しているスキルを知ること。2つ目は、実際に企業の方と関わることで社会人との失礼のない接し方を学ぶこと。そして3つ目は、大会で行われる作品発表の場で、自身が体感したモノづくりの面白さをより多くの人に伝えることだ。この3つの目標を踏まえ、今回取り組んだ制作について活動内容を報告していく。

学生とは異なる、エンジニアとしての細かい視点

まず、5・6月にはモビリティのアイデア出しを行った。毎日のようにトヨタの工場に集まり、社員の方々とアイデア出しを重ねた。なかなか意見がまとまらないときには、安全性や大会テーマなど、前提課題の見直しをしている社員の方を見て、煮詰まったときは初心に立ち返ることの大切さを感じた。テーマや安全性などを考慮したペット型のモビリティロボットを制作することに決まり、7月から9月にかけて制作を開始。私はペット型モビリティの目のLED部分を担当した。工夫したポイントは、表情に合わせて目の形を変えるプログラムである。目に布がかかっていて見える部分が少なく、当日の発表会場を考慮した光の調整などが必要となった。このように、自分では気づかなかった細かい部分まで現場を知るエンジニアの視点で指導してもらえたことは、大学では経験できない刺激になった。10・11月は発表の準備を進めた。より良い演出をするにはどうしたらよいか、子どもにも楽しんで乗ってもらえるにはどうしたらよいかを考え、ミーティングを重ねていった。

さらなるモノづくりの楽しさを求めて

私は、この活動を通じて、何よりもモノづくりの面白さを実感した。特に、目のLED部分では、プログラミングの知識だけではなく、ロボットを制作する上で必要な素材・部品の知識不足を実感。常に行動しながら、その中でも「学生の自分には何ができるのか」など、組織の一員として役に立てることを探すことの重要性も感じた。私は、さらにモノづくりへの学びを深めたいと思い、今後の活動では他大会への出場も検討している。この大会で、ともに出場したチームのメンバーと今回の作品をブラッシュアップしていく予定だ。また、自身が感じたモノづくりの楽しさを広める活動も行っていきたい。