2019/03/25

「ハッカソン」で全国優勝!

エンジニアの道を邁進する。

理工学部 情報工学科4年 木村信裕さん

IT企業などが、新しいサービスや機能に関するアイデアやヒントなどを発掘することを目的に開催されているプロダクト開発の大会「ハッカソン」。このハッカソンにチャレンジし、昨年全国で優勝した木村さんに、ハッカソンとは何か。またハッカソンへの参加のきっかけや、その魅力について教えてもらいました。

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Qそもそもハッカソンとは何ですか?

A

「ハック」と「マラソン」を掛け合わせた言葉です。「ハック」と聞くと、日本ではネガティブなイメージに思われることもありますが、本来の意味は、「コンピュータに関する深い知識を駆使して、何かやる」ということです。限られた時間の中で、ハードウェアやソフトウェア、アプリなどのプロダクトを作るイベントのことをハッカソンと言います。

Q実際に参加することになったのはいつですか?

A

3年生の5月です。名古屋のテレビ局「メ〜テレ」の特別番組で「ハッカソン」企画があり、名城大学に学生のチームを出してほしいという打診があったようです。そこで理工学部の5学科から一人ずつ選ばれ、5人でチームが組まれました。情報工学科では私がチームに加わることになりました。

Qその時はどのようなテーマに取り組んだのですか?

A

課題は当日発表され、「東海地方の伝統工芸品を使ってお土産品を作る」というものでした。制限時間は2日間で、参加したのは全8チーム。名城大学チーム以外はすべて社会人チームで、大手自動車メーカー社員の方々などそうそうたる顔ぶれでした。そんな中、どんな課題が出ても、それぞれの得意分野を生かして最高のパフォーマンスを発揮できるよう、あらかじめプレゼン担当、ハードウェア担当、プログラミング担当など、チーム内で役割を決めておきました。その中で、私はプログラミングを担当しました。テーマとして私たちが選んだのは、岐阜県の伝統工芸品「枡」です。枡に小型カメラとコンピュータを組み込み、鏡開きなどで乾杯する時に、相手の顔の写真が撮れるものを作ることにしました。私は撮影した写真をスマホから閲覧するための、通信システムやアプリの開発を行いました。

Q結果はどうでしたか?

A

途中様々なトラブルに見舞われながら、ほぼ徹夜での作業になってしまいましたが、2位に選ばれました。初参加にして2位という結果も嬉しかったですが、さまざまな企業のエンジニアの方と出会うことができたこと、そして何より今まで味わったことのない達成感を得ることができて、最高の経験になりました。また、ふだん関わることのない他学科の人と一緒で、完成するのかと不安でしたが、アイデアを出し合い、お互いに理解し合いながら作り上げることができました。また、各々が専門的な技術と知識を豊富に持っていることがわかり、新しい知識を得ることができました。

Qその後もまたチャレンジしたのですよね。

A

はい。直近では昨年10月から11月にかけて開催された「JPHACKS」という、参加者が300人を超える日本最大の学生開発コンテストに挑戦しました。まず地方予選があり、名古屋大会で1位になりました。その後、全国から選ばれた15チームが東京での決勝大会で競い、2名で参加した私たちのチームが優勝しました!

Qそれはすごいですね!2人で優勝とは!

A

そうですね。同じ学科の友人と2人だったのですが、やることが多くて大変でした。気心知れた友人ということもあり、お互いにコンセンサスが取りやすかったので、とてもスピーディに進めることができたとは言え、やはりメンバーの多いチームには敵わないだろうと思っていたところ、まさかの優勝。学生時代の最高の思い出になりました。優勝の副賞として開発支援金30万円をいただきました。

Qハッカソンへの参加が、就職活動にも影響しましたか?

A

はい、有利だったと思います。社会人の人脈も広がっていましたので、積極的に動くことができました。その結果、第一志望だったウェブ系の大手企業に内定したため、進学ではなく就職することにしました。入社したら、アプリの使い勝手のよさを向上させるような仕事に取り組みたいと思っています。「JPHACKS」で一番評価された点が、使いやすいということでした。いかにわかりやすく、いかに使いやすくするか。それを可能にするエンジニアになりたいですね。

理工学部 情報工学科4年 木村信裕さん

小さい頃からパソコンに親しんでおり、情報技術の素晴らしさに気づいたことから、大学は情報工学を専攻。大学の勉強以外にアプリ開発などを学び、ハッカソンにも出場。卒業後は東京で社会人生活をスタートさせる。浜松市出身。