入学してすぐに海外英語研修に行くことを決め、1年生の夏期休暇にカナダのカルガリー大学に留学した三輪久美子さん。その留学が学生生活の本当の意味でのスタートになったと話します。三輪さんが留学を決意した理由、そして留学がもたらしたものとは?
大学に入学したときは、第一志望の大学に行けなかったことを引きずっていました。こんな気持ちのまま夏休みを過ごすのはイヤだなと思っていた時に、留学制度があることを知りました。
周りに1年生の夏から留学する人は見当たらなかったし、1年生のうちに勉強して、ある程度英語力をつけてから留学した方が身になるのではないかと迷う気持ちもありましたが、奨学金制度があったので親を説得しやすかったし、何より過去を引きずっている自分を変えたくて、思い切って申し込みをしました。
名城大学にはグローバルプラザというのがあって、名城生なら誰でも無料で受けられる英語学習のプログラムがあります。私はプレゼンテーションのワークショップを受けて、留学に向けて準備をしました。
グローバルプラザにいる先生は全員外国人で、急に「英語であなたの好きなものを紹介して」など、無茶振りをされるんです。最初は戸惑いましたが先生に教えてもらった表現を使ったり、一緒にワークショップを受けている人が使っているフレーズを真似したりしているうちに、自然と会話力がつきました。留学前に生きた英語を学ぶことができたのはよかったです。
カルガリー大学の授業はプレゼンテーションやディスカッションが中心。毎週のようにみんなの前で英語を話す機会がありました。また、留学中は日本語を話すことが禁止されていて、3回注意を受けると強制帰国という厳しいルールがあったんです。おかげで英語を積極的に話そうという気持ちになれました。
宿題も多くて大変でしたが、ホームステイをしていたので、なるべく自室にこもらずにリビングで宿題をするようにしていたら、ホストマザーやシスターがいろいろ話しかけてくれて、打ち解けるきっかけになりました。
ホストシスターは私と同い年の女の子。私がハンバーガー屋に行きたいと言ったら連れて言ってくれたり、カナダで今流行っているスイーツを一緒に食べに行ったりして、仲良くなれました。
ホストマザーとファザーも優しくて、キリスト教徒なので毎週日曜日は教会に行くのですが、私もよく連れて行ってもらいました。教会には親戚同士のような温かいコミュニティがあって、私もその輪の中に入れてもらっていろんな方と話しをしました。ホストマザーがみんなに私のことを「私の娘だよ」と紹介してくれたことがとても嬉しかったです。
初めての場所に飛び込んでいって、知らない人たちと一ヶ月生活をして、意思疎通や自己主張がちゃんとできたことは大きな自信になりました。今の環境でちゃんと自分を成長させていけばいいんだなと、前向きにもなれました。
大学の先輩に「大学生活は短いから味見をたくさんしろ」と言われたことがあります。「自分の好きな味はまだ分からないんだから、好きかもしれないと思うものを食べてみて、合うが合わないかを判断して、いつか自分の大好物を見つければいい」って。私にとっては、カナダ留学が味見の一口目だったのかなと思っています。
留学から帰ってきてから、名城大学のチャレンジ支援プログラムに参加をしています。池上彰教授がスーパーバイザーになり、これからの時代に必要なリーダーシップやグローバルマインドを形成するというプログラムで、成績上位者の30%が選ばれるということだったので、自分もそのメンバーに加わりたいと思って頑張りました。海外研修費を大学が負担してくれるという条件も魅力でした(笑)。
主に1年生と2年生で35人のメンバーがいて、企業やNPOの方を前にビジネスプレゼンをしたり、AIや移民といった社会問題について調べてディスカッションをしたりしていて、後期にはアメリカへの海外研修を控えています。研修ではカリフォルニアの州議会を見学したり、シリコンバレーを見に行ったりする予定です。
まだ将来何がしたいかという具体的なビジョンはないのですが、先輩が言っていたように、留学だけではなく学生の間にいろんな活動に参加して、たくさん味見をして、最後には自分の大好物を見つけて社会に出ていけたらいいなと思っています。
留学はゴールではなくスタート!
だから、1年生のうちから参加するのはおすすめです。
きっと次の目標を見つけられますよ。
プログラム | 海外英語研修 | ||||||
渡航期間 | 2018年8月7日〜9月2日(1年次夏期) | ||||||
研修先 | カナダ カルガリー大学
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研修費用 | 研修(22日間)538,000円 | ||||||
利用補助制度 | 海外英語研修派遣支援A奨学生
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