Believing in myself and paving my own path by taking advantage of what I learned at the home of American football.

アメリカンフットボール部「ゴールデンライオンズ」は、これまでに東海リーグ優勝18回、平成30年には全日本選手権5位という成績を残した強豪です。毎年の恒例行事となっているのがアメリカ・ユタ州にあるディクシー州立大学でのトレーニングキャンプです。チームキャプテンを務める山下大樹さんにキャンプでの経験を語ってもらいました。

楽しみにしていた、アメフトの本場でのキャンプとホームステイ

ユタ州セントジョージで行われるトレーニングキャンプは、ゴールデンライオンズの恒例行事です。先輩たちからもキャンプの話は聞いていて、ディクシー州立大学のコーチから直接指導を受けることができるので非常に楽しみにしていました。
現地に行ってまず驚いたのはディクシー大学の練習環境でした。グラウンドはスタジアムのようになっていて、ロッカールームやトレーニングルームもプロさながらの整った設備。キャンプ中は僕たちも使うことができるので、モチベーションが上がって自然と練習にも熱が入りました。
向こうでは後輩と2人でホームステイさせてもらいました。英語には正直自信がなかったのでホストファミリーとの交流が心配でしたが、子どもが4人いるご家族で、子どもたちと遊んだり、子どものサッカーの試合を一緒に見に行ったりしているうちに、少しずつ英語にも慣れ、キャンプ終盤にはかなりコミュニケーションがとれるようになりました。

経験豊富なコーチ陣の指導の下で練習漬けの毎日

キャンプは11日間の日程でしたが、ほぼ練習漬けの毎日でした。朝グラウンドに集合して、ランチ休憩以外は夕方まで練習とトレーニング。夕食を済ませてからホームステイ先に帰って寝るという感じでした。毎日疲れてぐっすり眠れましたし、練習内容も非常に濃かったため、すごく充実した時間でした。
練習中はヘッドコーチやポジションコーチの言葉を通訳してもらっていましたが、それ以上に身振り手振りで指導してくれ、いいプレーがあると思いっきり盛り上げてくれます。逆にミスをすると、ただ指摘するだけでなく、できるようになるまで何度でも練習させられる。プレイの一つひとつを本当に細かいところまで突き詰めてやっているのを感じました。そこは徹底しているなと感じました。

自由時間にはセントジョージやラスベガス観光へ

練習漬けの毎日でしたが、休みの日はメンバー全員でセントジョージを観光しました。セントジョージはダウンタウンを少し離れると、赤土色の壮大な岩山があったり、野生の動物に遭遇したりと、自然あふれる場所でした。
最終日には現地でお世話になったコーチやホストファミリーを招待してBBQパーティーを開催しました。パーティーの最後にチームを代表して英語でのスピーチをしました。拙い英語でしたが通訳の方にも手伝っていただきながら、現地でお世話になった皆さんに感謝の気持ちを伝えることができたと思います。
帰国日はラスベガスにも立ち寄り、観光名所をまわったり街を散策しました。さすがにラスベガスはエンターテインメントに溢れていて、セントジョージとはまったく雰囲気が違うので面白かったです。最後にチームのメンバーといい思い出ができました。

キャンプの成果を秋季リーグで発揮したい

ゴールデンライオンズの今一番の目標は、関西にリベンジを果たすこと。これまで東海リーグで勝ち上がっても、その先にいる関西の強豪チームの壁を破ることができず、全日本の決勝戦である甲子園ボールへの出場を逃しています。
今年の秋は僕たち4年生にとって最後のチャンス。キャンプで学んだことを生かし、キャプテンとしてチームを引っ張っていく覚悟で、打倒関西を掲げていいプレーをしたいと思っています。

このキャンプを通じて自信がついたことが一番の収穫です。個人的には苦手だったプレーを現地で学んだことを生かすことで克服でき、自信につなげることができました。チームとしては、元々団結力の強いチームなのですが、キャンプを通してさらに結束力が強まったと感じています。
英語の勉強は特にせず現地に飛び込みましたが、コーチとは身振り手振りを交えて通じることができましたし、ホームステイ先の家族とも、だんだんコミュニケーションが取れるようになりました。言葉が通じなくても伝わるものはありますし、まずは勇気を持って飛び込んでみたら案外なんとかなるものだと実感しました。

  • ディクシー州立大学のグラウンド。バックスタンドやホームスタンドに観客席があって、スタジアムのような雰囲気でした

  • お世話になったディクシー州立大学のコーチとチームメイトと。いつもと違う環境で練習に集中できたことは、チームにとってすごくプラスになりました

  • 現地での食事は、大学の食堂を利用しました。 日本とは量が違って、写真の通りヘビーですが、僕の口には合っていました

  • 練習が半日休みだった日に行ったセントジョージの絶景スポット。岩山の下にセントジョージ の町並みを見下ろすことができます

  • お世話になったホストファミリーと。子ども4人と、ホストファザーの妹さんが一緒に住んでいる賑やかな家族でした

  • 最後に立ち寄ったラスベガスでは、ラスベガスで一番高いタワーに登って、展望台にあるジェットコースターにも乗りました

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目的意識があれば、学べることはたくさんあります。英語が通じるのかなど心配だと思うけど、行ってみたら意外と慣れるものですよ。

留学DATA

プログラム アメリカンフットボール部ゴールデンライオンズ ユタキャンプ
渡航期間 2019年3月10日〜3月20日(4年次春期)
研修先 アメリカ ディクシー州立大学
研修都市紹介 【セントジョージ】
アメリカ合衆国のユタ州南部、アリゾナ州との州境近くに位置する町。乾燥した砂漠気候、広い平地、そして巨大なレッドクリフが特徴で、美しい岩山の風景がたくさんの観光客を魅了しています。
大学情報 【ディクシー州立大学】
ユタ州セントジョージに位置する公立大学。2020年7月からはNCAA(全米体育協会)ディビジョン1に属し、アメフトをはじめサッカー、男子バスケットボール、女子バレーボール、女子ソフトボールなど大学スポーツの強豪校。アメフトやサッカーに使われる、設備の整ったスタジアムを擁しています。
研修費用 研修(11日間)298,000円