第二外国語として学んでいた韓国語を本格的に勉強したいと、交換留学制度で韓国の東国大学校へ留学した渡邊愛弓さん。厳しい環境に身を置くことで、悔しさをバネに勉強に励み、将来の目標も見つかったと話します。その体験を話してもらいました。
大学2年生の後期になって、学生生活も折り返し地点だなと思ったときに、今のうちに挑戦できることはしておきたいと考えるようになりました。韓国の大学で学べる交換留学の制度があると知って、家族に相談したら背中を押してもらえたので、思いきって申し込みをしました。交換留学制度の場合は、大学から返還不要の奨学金がもらえるので、それを現地での生活費に充てることができるのも有り難かったです。
韓国語は大学で第二外国語として勉強していたのですが、授業では日本人同士で韓国語を話すので、習得できている実感があまりありませんでした。でも韓国に旅行したときに自分の韓国語が実際に通じることがうれしくて、もっと学びたいと思っていたのです。
留学前は不安なことを国際化推進センターの方が親身になって聞いてくださったり、面接の対策について教えていただいたりと、すごくお世話になりました。留学の準備中にもメールをいただき、とても安心できました。
東国大学校では、語学堂で1日4時間の韓国語講座を履修しました。最初にクラス分けの学力テストがあるので、そのために必死に勉強をしましたが、会話のテストがあまりできず、一番下のクラスからのスタートになりました。それがとても悔しくて。その後に勉強を頑張る原動力になりました。
現地では日本人留学生と4人部屋で寮生活をしました。ルームメイトはみんな私より韓国語が上手で、みんなと出かけるとつい頼ってしまう部分があったので、それではいけないと思って一人でも行動するように心がけていました。
一人で市場に行ったり、ショッピングに行ったりすると、話すことはできても聞き取るのが難しく、あと一歩のところで会話が成り立たないことがありました。そこからせめて学校の勉強は完璧にやりたいと思い、授業の予習、単語テストの確認などは必ずしてから授業を受けるようにしました。授業後は寮に帰るとルームメイトと日本語で会話をしてしまうので、大学の図書館で勉強をしてから帰ったり、授業で分からなかったことはルームメイトに教えてもらったりもしました。勉強に集中したおかげで、次の学期ではクラスのレベルが上がり、苦手だったヒアリングやスピーキングも少しずつ上達することができました。
韓国に行って間もなく、グローバルフレンドシップという自由参加の留学生対象ツアーがあって、インドネシアから来た留学生の子と2人で参加しました。朝早くから一日バスに乗って、クルマの工場や寺院を見学したり、韓国の伝統文化を学んだりしました。様々な国からの留学生や、韓国人の学生ボランティアが参加していたので、このツアーをきっかけに韓国人の友達ができ、交流の輪が広がりました。
韓国語を学びたい留学生と現地の学生を結ぶ交流支援制度があって、私は韓国人の先輩と中国人留学生とグループになって、お世話をしてもらったり、いろんなところに連れて行ってもらいました。授業だと先生がゆっくり話してくれるのですが、現地の学生が普通に話す韓国語はスピードが速くて、最初はなかなか聞き取れなかったのですが、何度も聞き直してしまう私に親切にしてくれ、おかげで語学力もかなり鍛えられました。
韓国での留学生活で学んだのは、自分から動かないと何も始まらないということ。例えば留学中に参加したグローバルフレンドシップのツアーや現地学生との交流支援グループは、申し込みをしたおかげで貴重な体験ができたり、友人が増えたりしました。自分のやりたいことに能動的になることで、チャンスが広がるということを、身をもって知りました。
留学の成果を試したいと思って、今年の4月には韓国語の能力検定「TOPIK」を受ける予定です。それに向けて、今は韓国語のスクールにも通っています。春からは就職も控えていますが、仕事と韓国語の勉強を両立させるのが今の目標。そして、将来的にはワーキングホリデーでまた韓国に行けたらいいなと思っています。そのためにも、この留学で学んだ韓国語を忘れないように、勉強を続けたいと思っています。
人生は一度きりなので、自分のやりたいことを大切に!もし留学に興味があるなら、グローバルプラザや国際化推進センターで相談してみるのもいいと思います。
プログラム | 交換留学 | ||||
研修先 | 韓国 東国大学校
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