交換留学制度で台湾の銘伝大学へ。1年ほど台湾に滞在して、英語と中国語を勉強しながら、さまざまな交流を広げた猪子純加さん。その経験と今後の目標を語ってもらいました。
名城大学にはさまざまな留学制度がありますが、なるべく長く滞在できるプログラムに参加したいと考えていました。外国語学部生向けの「セカハジ留学」を目指していたのですが、長期留学を目指す場合は選考が厳しくて。諦めかけていたときに、国際化推進センターのプログラムによる交換留学の制度を知って、一年間留学ができて、単位認定もされるというので、急いで申し込みをしました。
銘伝大学を選んだのは英語だけでなく、第二外国語で選択していた中国語を学ぶ機会にもなると考えたからです。私は薬局でアルバイトをしているのですが、中国人のお客さんがたくさん来ます。これからは中国語の習得も必須だと感じていたので、2か国語を同時に学べるのは魅力でした。
現地ではアジア圏からの留学生が多く、みんなとの共通言語は英語でした。授業の進行も学生寮の会話もほとんどが英語です。ただ、街に出ると必要なのは中国語。第二外国語で勉強はしていたのですが、最初は思った以上に話せませんでした。けれども少しずつ台湾人の友達が増えて中国語を話すようになり、留学生活の後半には日常会話がだんだんできるようになりました。
銘伝大学では、名城大学の単位として認定してもらえるクラスや自分の興味のあるクラスを中心に受講しましたが、特に印象的だったのは外交の授業。外国人の先生や世界中から集まった学生たちと外交についてディスカッションするのですが、日本の立場からだけでなく、さまざまな国の視点を知ることができてとても興味深かったです。現地の先生から日本の自衛隊について質問をされたときは、返答につまってしまい、日本人なのに自分の国についてまだまだ知らないことがあると気づかされました。
課外活動では茶道部とギター部に入って現地の学生と一緒に活動したり、日本人留学生と銘伝大学の学生をつなぐ交流グループに参加したりして、そこからどんどん交流が広がっていきました。台湾人の友人もできて家に招待してもらったのもいい思い出です。台湾では中秋の名月に家族揃ってバーベキューをする習慣があるそうで、私も家族の団欒に参加させてもらって、台湾の人たちの暮らしぶりを垣間見ることができました。
留学中は交流グループに参加したことで友人もたくさんできたし、留学生活をサポートしてもらったりしてすごく助けられました。帰国したら自分もそういう活動がしたいと思ったので、今は名城大学に来た外国人留学生を支援するSA(スチューデントアシスタント)活動に参加しています。日本語を学びたい留学生の話し相手になるスピーキングパートナーもしていて、外国の文化や風習を知ることができるし、日本語も教えてあげられるので楽しいです。
学外でも外国人に日本語を教えるボランティアを始めました。留学中はいろんな国の人と交流をして刺激がありましたが、日本にいても自分次第でそういう機会をつくることができると思って、新しいことに挑戦することにしたんです。私はどちらかというとおとなしい性格だと思いますが、留学から帰ってきて、やりたいことはなんでもやってみようと思えるようになりました。
卒業後は日系の航空会社に就職が決まりました。就職活動では英語だけでなく、中国語を学んできたことが強みになると思ってアピールをしました。名城大学でエアライン系の就職を目指すプログラム「M-Line」にも入って活動し、航空会社で働きたいと思っていたので、希望の就職が叶いました!
空港で航空貨物を扱う仕事をする予定ですが、いろんな国の方と接することになると思うので、自分とは違う文化、価値観を受け入れて、思いやりをもって仕事をしたいと思っています。
台湾は日本に比べて国際色豊かですが、誰もがそれを自然に受け入れて、それぞれの文化を尊重して生活しているのを目の当たりにしました。また、外国語学部の授業で国際協力について学び、カンボジアでインターンをしたこともあります。そういった学生時代の経験を生かして、グローバルに通用する人材になりたいと思っています。
グローバルな人材を目指すなら、ネイティブの英語だけでなく、世界各国の人が話す英語に触れる機会があるといいと思います。そういう意味でも台湾留学はおすすめです。
プログラム | 交換留学 | ||||
渡航期間 | 2018年2月下旬〜2019年1月上旬(3年次) | ||||
研修先 | 台湾 銘伝大学
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