大学入学時の目標だった留学を3年生の前期に果たした上村光さん。本学からポーランド・ワルシャワ大学にセメスター留学した第一号の学生です。日本と縁が深く、豊かな自然と美しい旧市街地が広がる中央ヨーロッパの国・ポーランド。現地での留学生活はどのようなものだったのでしょうか。
コロナ禍に洋画をたくさん見るようになり、オードリー・ヘプバーンのファンになったことをきっかけに英語の勉強に力を入れるようになりました。高校では英語の成績が伸びて、もっと話せるようになりたい、海外に行って視野を広げたいと、留学への思いが膨らんでいきました。
名城大学に入学したときの目標は、留学をすること、教員免許を取ること、4年で卒業することの3つ。すべてを実現するには3年生の前期で留学するのがベストだと思い、1年生の頃からなるべく多くの単位を取って、留学へ行けるよう準備をしてきました。セメスター留学をするにはIELTSの対策も必須。IELTSはアウトプットする力を試されるので、一人で勉強するだけでは難しく、キャンパスで英語のレッスンができるグローバルプラザに通ったり、名城生が利用できる「さくっとONLINE英会話」を受講したりしました。ネイティブの先生から学べる環境があることは大きかったです。
ポーランド・ワルシャワ大学を留学先に選んだのは、日本人が少なそうだったから。海外に行って自分の視野を広げることが留学の一番の目的だったので、日本人があまりいない国に行きたかったのです。ワルシャワ大学への留学は私が学内で初めてで、現地の情報があまりなかったのですが、なんとかなるだろうと思って飛び込みました。
実際に渡航してみて、街中で英語があまり通じないことにびっくりしました。また、移民や外国人は少なく、単一民族的でシャイな人が多いので、どこか日本に似ていると感じました。治安は比較的よく、まちがきれいで、食事もおいしくて、生活に困ることはありませんでした。ただ、思った以上に日本食が恋しくて……。日本の食材は割高であまり買えなかったのですが、お米を久しぶりに食べたときは、この上ない幸せを感じました(笑)。
現地では、学生寮で台湾やイタリアから来た留学生と6名でルームシェアをしました。生活習慣が違うし、年齢もばらばら。トイレの使い方のマナーまで違ったりして驚くこともありましたが、その違いが面白かったです。それぞれが自分の国の家庭料理を振る舞う日を設けたりして、共同生活を楽しみました。
大学では日本で学ぶ機会が少ない分野に触れたくて、ポーランド語やポーランド文化、近代ヨーロッパのナショナルアイデンティティを学ぶ授業などを選択しました。毎回レポートを提出しないといけない授業もあって大変でしたが、これまで馴染みのなかった言語や文化、歴史を知ることができました。ワルシャワ大学にはメンター制度があり、日本語や日本文化を学ぶ現地学生が留学生をサポートしてくれます。私のメンターだったイザベラはすごく親切で、渡航前から連絡を取り合い、ポーランドに到着した日は空港まで迎えに来てくれました。留学中は一緒にご飯を食べたり、クラブに行ったり。イザベラからは日本について質問されたり、授業の課題で出た漢字について聞かれたり。お互いの文化を共有して、交流を深めることができました。
留学中は、せっかくヨーロッパにいるのだからと旅行もたくさんしました。最初は、友人に誘われて、2泊3日でフィンランドへ。天候に恵まれて、すごくきれいなオーロラを見ることができました。
実はポーランドへの留学は私にとって初めての海外渡航。これまで、海外旅行が特別好きだったわけではありません。でも、フィンランドで見たオーロラに感動して、「海外旅行って楽しいんだ!」と、すっかり魅了されました。それからは、滞在していたポーランド国内はもちろん、フランスやイタリア、スペイン、オランダ、クロアチア、デンマーク、スイスなど10カ国近くを訪れました。
特に印象に残っているのは、一人で思い立って訪れたスイスです。大好きなオードリー・ヘプバーンの誕生日である5月4日に、スイスの湖畔にある墓地にお花を供えにいきました。また、アルプスの山にも登ってみたいと思って、登りはロープウェイで、下りは徒歩でトレッキングをしました。スニーカーに穴が開くほどキツかったのですが、やりたいと思ったことをやり遂げられてよかったです。
今回の留学を経て、たくさんの気づきがありました。渡航前は自分の行動力や臨機応変さに対して、どこか根拠のない自信をもっていましたが、留学先でいろいろな人と出会って、自分の未熟さを痛感しました。みんな勉強に意欲的だし、日本語が上手な人も多くて積極的に話しかけてくれました。そんな姿に刺激を受けて、自分ももっとできるはずと、勉強へのモチベーションが上がりました。
また、日本を客観的に捉えて、いい部分と悪い部分を知ることができました。留学生はそれぞれ自分の国や文化に誇りをもっているし、現地学生からも愛国心や連帯感を感じました。それは日本で失われつつある大事なものなのかなって。私自身はやっぱり日本が好きなので、社会に出て多様な経験を積み、日本のために何か貢献できる人になりたいという気持ちが湧いてきました。
留学から戻って3年生の後期に入り、これからは教職課程や就職活動で忙しくなると思います。留学と教員免許取得、4年での大学卒業は自分で決めた目標なので、やりきる覚悟で臨もうと思います。卒業後の進路はまだ迷っていますが、どの道に進んでもキャリアを積んでかっこいい大人になることがこれからの目標です。
ワルシャワ大学のメインキャンパスはクラシックな雰囲気。メインキャンパス以外に、いくつかのキャンパスや図書館が点在しています
選択した4つの授業のうち、2つはオンライン授業。柔軟にスケジュール調整できるので、旅行の計画を立てやすかったです
メンターのイザベラと。日本のカルチャーに興味津々で、日本についてたくさん質問されました
フィンランドで見たオーロラ。希少なピンクのオーロラも見えて、ラッキーでした
イザベラと一緒に、クラブを貸し切って行われた大学のパーティーへ。友人がたくさんできました
日本からの留学生チームで肉じゃがを作って、ルームメイトに振る舞いました
“思い立ったが吉日!” 留学や教員免許取得などやりたいことがたくさんあると、大変だなと思ってしまうこともありますが、情熱をもって取り組んだらなんとかなるし、不安もワクワクに変わっていきます。やりたいと思ったら、諦めずにやれる方法を調べて、前向きに取り組んでみてください!
| プログラム | セメスター留学 |
| 派遣期間 | 2026年2月〜6月 |
| 研修先 | ポーランド・ワルシャワ大学 |
| 利用補助制度 | 長谷川士郎奨学金(国際化の推進)、派遣交換留学奨学生 |
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