I want to connect with the world and deepen my intellectual horizons, using my personal qualities and language skills as my assets.

スペイン・バレンシア州にあるジャウメ1世大学への交換留学を果たした鋤柄凜奈さん。大学入学当初は、「在学中に海外留学するつもりはなかった」と話す彼女ですが、どんな心変わりがあったのでしょうか。そしてスペイン留学で得たものとは? 帰国後に話を聞きました。

周りに感化され、トラウマだった海外留学に再チャレンジ

日本語教師をしていた母の影響で、周りに外国人がいるのが普通の環境で育ち、海外留学にずっと憧れていました。高校は留学コースのある学校に通い、カナダに1年間留学しました。憧れていた海外留学だったのですが、実際に行ってみたらホームシックになってしまって……。家族と離れて暮らすことが想像以上に辛く、留学生活もあまりうまくいかなくて、正直留学はもういいかなと思っていました。

名城大学は海外からの留学生が多く、留学生が集まるグローバルプラザへ足を運んだり、留学生をサポートするスチューデントアシスタント活動(SA活動)に参加したりすることで、留学しなくても国際交流の機会を得られるので、それで十分満足していたところもあります。ですが、外国語学部の学生はみんな留学への意識が高くて、同じ学部の友人たちを見ていたら、自分ももう一度挑戦してみようという気持ちが自然と湧いてきました。

留学先に選んだのはスペイン。話者の多い言語だと知って独学で少し学んでいたこと、名城大学にはヨーロッパから来た留学生が多いので、彼らと接する中でヨーロッパでの生活に興味をもっていたことなどが理由です。

留学を躊躇していたもう一つの理由に金銭的な負担があったのですが、国際化推進センターの方から支援の手厚い外部奨学金の制度を教えてもらいました。自己推薦書を書いて提出する必要があり、英語の推薦文を国際化推進センターの方や学部の教授に添削してもらい、何度も書き直して、無事に奨学金を得ることができました。

独自の文化や言語をもつバレンシアで過ごした留学生活

ジャウメ1世大学では、スペイン美術、ビジネス、英語の授業を受講しました。特に面白かったのはスペイン美術の授業。スペイン語でも英語でも授業が開講されていて、どちらか選択することができるので、私は英語で授業を受けました。絵画や彫刻、建築など幅広い分野について学ぶことができ、まちの大聖堂を訪れた時は、授業で学んだ知識の答え合わせができて、観光するのがより楽しくなりました。

大学のあるカステリョンから車で30分ほど離れたモンコファという小さなまちで、ホームステイをしました。ホストファミリーは、お父さんお母さん、ジャウメ1世大学現地生の息子さん、ノルウェーに留学中の娘さんの4人家族。留学中の娘さんの部屋が空いているので使わせてもらいました。

バレンシアにずっと住んでいるご家族なので、母語はバレンシア語。家族同士で話している内容はまったく分かりませんでしたが、私には英語やスペイン語で聞き取りやすいように話しかけてくれました。英語の先生を目指している息子さんは英語が堪能で、一緒に通学したり、宿題を教えてもらったり、たくさんサポートしてくれました。

毎週日曜日は、近所に住む親戚が集まってきて、みんなでパエリアを作って食べるのが習慣でした。パエリアを作ってくれるのはお母さんとおばあさん。キッチンには専用の窯があり、家庭の味だというパエリアを振る舞ってくれました。レストランで食べたパエリアよりも断然美味しかったのでびっくりしました。

高校時代の苦い経験を克服。留学で得られた人間力と語学力

留学をして成長したと感じたのは、自分の扱い方が上手になったことです。高校でカナダ留学をしたときは、ホームシックになって誰にも相談できず、うまく立ち直ることができませんでした。それで、今回は留学する前から日記をつけたり、瞑想したりして、自分の気持ちを落ち着かせる方法を身につけるように心がけました。

実は、留学中に実家で飼っていた猫が亡くなってしまって。すごくショックだったのですが、自分なりに気持ちを落ち着かせて、周りの人にも相談して、立ち直ることができました。内に籠ってしまうのではなく、ちゃんと周りに頼って、状況を改善させることができたのは大きな成長だと思います。

もう一つ成長したと感じるのは、やはり語学力です。帰国してから、スペイン語の初級クラスを受けていますが、初級クラスはかなり易しい内容だと感じます。周りのみんなに教えてあげられるくらいは理解できるので、留学した成果がありました。また、SA活動をしているのですが、メキシコからの留学生がたくさんいて、彼らとスペイン語で話すことができます。スペイン語を話せることを喜んでもらえたのがすごく嬉しくて。今後はSA活動にも語学力を役立てていけたらと思っています。

日本で経験を積んで、いつかまたバレンシアで暮らしたい

せっかく上達したスペイン語を無駄にしたくないので、春に「DELL」というスペイン語能力検定試験を受けたいと思っています。日常生活レベルのスペイン語能力が求められるB1に受かることが今の目標です。

また、スペイン語だけでなく、英語の勉強にもあらためて力を入れたいと思っています。ジャウメ1世大学では英語開講の授業を現地生と一緒に受ける機会が多かったのですが、彼らの英語はすごくレベルが高くて、アカデミックな英語もスラスラと話していました。私も日常会話には自信があったのですが、学術的な英語が飛び交うと理解が追いつきませんでした。もしみんなの会話に入っていけたら、もっと知識も教養も広がったのではないかと思います。語学が堪能な人は、語学以外の知識も豊富な人が多いと思うので、そういう人たちと会話を楽しむには、コミュニケーションツールである英語を上達させる必要があると感じました。

留学してみて、バレンシアにまたいつか住んでみたいという目標ができました。バレンシアはスペイン第3の都市と言われていて、どこか名古屋に似ています。商業が盛んで、都会すぎることもなく住むには理想的なまちでした。とは言っても、日本人がスペインで職を得るのは簡単なことではありません。ヨーロッパなどでは就職する際に経験を重視されます。経験がゼロの状態から育ててくれることはありません。ですので、まずは自分の進路を決めて日本でしっかりと働き、海外でも評価してもらえるような経験を積みたいです。その先には、いろいろな選択肢が広がっていくのではないかと思います。

  • ホームステイしていたモンコファのまち並み。素朴なビーチタウンで、スペイン人がバカンスを過ごす場所としても人気です

  • ホストファミリーが作ってくれたパエリア。豚と鶏、ウサギの肉が入っているのが定番。とっても美味しかったです

  • 大学で仲良くなった友人の誕生日パーティー。留学生と現地生が混ざっています

  • ホストファミリーの娘さんが帰国した際、娘さんと私の誕生日パーティーを開いてくれました!

  • ホストファミリーと一緒に、キリスト教の記念日「東方三賢人の日」をお祝いしました

  • 従姉妹がスペインに遊びに来てくれて、 一緒にバルセロナを観光。サクラダファミリアにも行きました

MESSAGE

英語は完璧に話せなくても大丈夫! 英語は世界的にみると、ネイティブよりも第二言語としている人の方が多いので、完璧である必要はないと思います。正しいことより、伝わることが大事。あまり身構えずに英語を使えば、新しい世界がきっと広がります。

留学DATA

プログラム 交換留学
派遣期間 2025年9月〜202年7月
研修先 スペイン・ジャウメ1世大学