メッセージ

新しい時代に生き抜く力を身に付けよう

学生諸君が大学を巣立ち、活躍する社会は、AIやIoTがますます発展してスマート化が進む「第4次産業革命」の真っ只中で、我々が今までに経験をしたことのないくらいに仕事の種類や数も大きく変わると言われています。そのような社会の中で主体的に生き抜くことができるのは、自ら課題を見つけ出し解決する能力を持った人材です。課題を解決するためには、一人で対応することが可能なものもあれば、チームを組んで解決しなければならない問題もあります。時にはそのチームに外国人スタッフが加わる場合もあるでしょう。
これからの時代、チームで課題を解決するためには次のような素養が必要です。1つ目は課題の本質を見抜く力、2つ目は多様な経験(キャリアマインド)、3つ目は解決するためのチームを構成する多様なスタッフに対する理解(グローバルマインド)、そして4つ目は1.~3.を包含して解決する能力(連携や協働)を持つことです。
名城大学は、このような人材を輩出するために『穏健中正で実行力に富み、国家、社会の信頼に値する人材を育成する』を立学の精神に掲げて、各学部・学科の教育プログラムをPDCAサイクルにより進化させながら学生諸君を育成しています。
しかし、課題を解決するためのチームには、中心的な役割を担う人材(リーダー)も必要です。そこで2018年度後期より、各学部・学科で展開されている正課の教育プログラムに加えて、リーダーとしての素養を習得する少人数制の「名城大学チャレンジ支援プログラム」を開始しました。本コースのスーパーバイザーを本学教授の池上彰先生にお願いして、一般枠と特別枠による選抜によって全学から選りすぐった学生諸君を対象に開講しています。多くの学生諸君が本プログラムに参加し、時代を生き抜く力を身に付けることを期待しています。

名城大学学長 小原章裕

「我が道」を見つけ、進むために

これから君たちが生きていく時代は、少子高齢化やグローバル化、IoTやAIの台頭等、これまでになく先行きの予測が困難な時代となります。そんな時代において、「時代感覚」と、「グローバル」「キャリア」「リーダーシップ&連携・協働」という3つのマインドを養い、主体性をもって生きていく人材を養成するために立ち上げられたプログラムが、この「名城大学チャレンジ支援プログラム」です。
本プログラムに参加される君たちには、世の中の漠然とした風潮に流されることなく、「これからの日本は自分たちで築いていく」という気概を持ってほしいのです。そのためにも「空気を読む」という忖度をすることなく、我が道を進んでください。
とはいえ、「我が道」とは何か。それを見つけるチャンスが、「名城大学チャレンジ支援プログラム」です。仲間と語り合い、ときに議論をし、大学から与えられた機会を貪欲に生かしてください。 君たちが切り開いた道を、今後は後輩たちが追いかけてきます。抜かれないように頑張りましょう。

池上彰教授