トヨタ自動車社長 豊田章男
学生のみなさんはクルマを持っていますか?
最近はよく「若者のクルマ離れ」といったフレーズをよく耳にしますが、実際にクルマ離れは進んでいるみたいです。
日本自動車工業会がまとめた2017年度の乗用車市場動向調査によると、大学生を含む10〜20代の若者1000人のうち8割が「クルマを持っていない」と回答したそうです。2008年度の同じ調査で、18〜24歳の若者の6割以上が自分専用のクルマを持っていたという結果が出ていることと比べると、確かにクルマ離れは進んでいるようですね。
ちなみに、17年度の調査で「クルマを持っていない」と答えた800人に、今後クルマを購入するつもりがあるかどうかを尋ねたところ半分以上の人が「買うつもりはない」と答えたそうです。その理由は、
・買わなくても生活できるから
・駐車場代など今まで以上にお金がかかるから
・自分のお金はクルマ以外に使いたいから
といったものだそうです。みなさんはどうですか?
もし同じ答えだとしたら、ちょっと考えてほしいのですが、本当にクルマがなくても大丈夫なのでしょうか?
確かに本学のキャンパスは地下鉄の駅から近くにありますし、学生生活を送るのに、クルマは必要ないかもしれません。
だからと言って、「勉強するのにクルマなんか必要ないから、乗らなくても別に構わない」とはとても言い切れないのです。
むしろ反対に、できれば学生のうちに免許を取ることをおすすめします。身分証明代わりに取るだけではなく、チャンスを見つけてあちこちドライブに出掛けてみてはいかがでしょう。
なぜ、「学生のうちに免許を!」と思うのかって?
理由のひとつは、比較的時間に余裕があるからです。
社会人になると、学生時代と比べて自由な時間が減ることを覚悟しなければなりません。なんとか捻出した貴重な自由時間を、何十時間も免許のために払う辛さは学生時代とは比べ物になりません。学生時代こそ、クルマの免許を取得するチャンスなのです。
もうひとつの理由は、行動範囲が広がるから。
勉強以外にもさまざまな経験をして、見聞を広めておくことができるのも学生の特権。自分の好きなタイミングで出掛けられるクルマほど、行動範囲を広げるのにうってつけの乗り物はありません。
芸術家 レオナルド・ダ・ヴィンチ
「クルマで出掛けろと言われても、そもそも持っていないからしょうがないよ」
といった声が聞こえてきそうですが、自分で買わなくたって、今の時代クルマに乗る方法はいくらでもあります。
例えばカーシェアリングを活用するのも、そのひとつ。
スマホアプリを使えば、レンタカーよりもカンタンに借りられます。
また、個人間でクルマをシェアできるアプリなどは、高級車やスポーツカーなど気分に合わせて自分の好きなクルマをリーズナブルに借りることだって可能です。
仲間と一緒に利用をすれば費用負担も減るので、お得に楽しくドライブができるのでは。
目的地などとくに決めず、「今からどこに行こう?」なんてワイワイ言いながら、気の向くままに行ったドライブほど、案外ずっと記憶に残るもの。
一生忘れることのできない、あなたにとっての宝物となることでしょう。
「ドライブに行ってみたいなあ」と思ったあなた。いきなり遠出するよりも、まずは近場を攻めてみては?
あまりに近いからなのか、地元の観光スポットって意外と行かないものなのです。
大学を卒業して、愛知を離れることになって初めて「行っておけばよかった」と後悔している卒業生も少なくないのだとか。
陶芸や絞り染めなどの伝統体験がリーズナブルでオススメです。伝統体験で非日常の世界を味わったら、あとはテキトーにクルマを走らせてみて。見たこともない町並みや面白そうなお店が発見できるかもしれません。
思想家 荘子
学生プランは月額基本料金が無料で、社会人と比べてかなりお得な内容になっています。しかも入会してから4年間無料な時期が続くため、卒業間近でも入会するメリットがあります。
※2019年7月現在
こちらも学生プランは入会してから5年間は月額基本料金が無料。自分にとって便利な場所にステーションがあるかどうかで、どの会社を使うか判断してもいいかもしれません。
※2019年7月現在
こちらは上記2社と違い、東海地方を拠点としたサービスです。名鉄協商のパーキングを無料で利用できるというメリットがあります。学生プランだと、学生証が有効の間は月会費無料。
※2019年7月現在
自分だけの狭い世界に閉じこもり、広い世界があるのを知らないで過ごすのはもったいないと思いませんか。
自分の思う通りに行動する時間がある学生のうちに、さまざまな場所へ出掛け、見識を広げることをおすすめします。
その移動手段として最適なのは、やはりクルマ。今度の休日、友人たちを誘ってドライブに出掛けてみてはいかがですか。
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