学生ライター

2019/08/04

名城大学がアウトドアブランド『パタゴニア』と共同イベント?その理由とは

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いつもは、学生が行き来しているだけの名城大学の構内が、パタゴニアのWorn Wear College Tourのテントと廃材を利用したリペアカーによって、
あたかもキャンプ場に来たような活気とワクワク感にあふれていました。

6月24日(月)にナゴヤドーム前キャンパス前、25日(火)に天白キャンパスで開催された名城大学のツアーの様子をレポートしていきます。

ツアーの目的と学生に伝えたいこと

画像:峯永あや

大学生に「責任ある消費、迷ったら購入しない“吟味ある生活”や愛着の回復」を伝えるために、長崎県を出発し全国11か所の大学を回っている『Worn Wear College Tour』。

愛着のある服を簡易修繕してくれます。セルフリペアを通して、長く使う喜びと自分でも直せる実感、そして自分で直すことの楽しさを教えています。

「物を大切にし愛着を回復することにより、心の豊かさにつながる」とイベント運営者のロジャース・道子さんは言います。

画像:峯永あや

学生の衣服や布カバンを、3台の足踏みミシンを使って修繕します。ワッペンもステッカーもすごくかわいらしいですね。

また食品業界にも進出しており、オーガニック商品や食品添加物などを使用しない『パタゴニア プロビジョンズ』のフルーツバーの試食もありました。

Take-Over Zoneと名城大学に来た理由

アメリカのアウトドアウェア・ブランドであり、流行にとらわれず長く使うことができる丈夫で修理しやすい商品づくりをしているパタゴニアと手を組んだのは、名城大学 天白キャンパスの学生で構成された『Cleen Green』という団体です。

思い出のある服や小物を思い出とメッセージを書いたタグをつけ、欲しい人に受け継ぐ『Take-Over Zone』という活動を行っています。

おしゃれなタグには、「彼女とおそろいのTシャツです」「中学生の頃から着ていたけど、着られなくなったので、大事にしてください」などたくさんの思い出と「大切にしてください」などの心のこもったメッセージがありました。

ゴミとして捨てたり、物として売り買いしたりするのではなく、気持ちと共に受け継ぐことで、より愛着もわくのではないでしょうか。

この企画を成功させるために、半年以上前から何度も打ち合わせをしていくうちに、無駄な買い物を避けるなど学生の意識も少しずつ変わっていったそうです。
今一度自分の行動を見直し、地球にやさしい行動を考え、自分にできることを一つずつしてみませんか。

ロジャース・通子

パタゴニアのマーケティングに所属し、全国の大学向けにWorn Wear College Tourを開催。循環型社会の大切さや物を大切にする喜びや楽しさを教え、次世代を主役である学生にイベントを介して環境問題を伝えている。

https://www.patagonia.jp/worn-wear-tour-dates.html

パタゴニア

支社:パタゴニア・インターナショナル・インク日本支社(Patagonia International Inc., Japan Branch)
所在地:神奈川県横浜市戸塚区川上町91-1 BELISTAタワー東戸塚5階
設立年月日:1988年8月23日
日本支社長:辻井隆行

https://www.patagonia.jp/home/