2021.10.01

西尾教授、ウィキン教授の論文書籍が出版されました!

  • #知ってほしい!
  • #研究室だより

外国語学部

本学部の西尾由利教授とポール・ウィキン教授が研究書『応用言語学と外国語教育研究-未来への展望』(金星堂、2021) を出版されました。

自著を手にするポール先生と西尾先生

新刊書のカバー

名古屋大学国際開発研究科国際コミュニケーション学科で長年多くの大学院生のご指導を賜りました木下透教授は2021年3月にご退職されました。この度、 修了生を中心に退職記念論文集を刊行され、 西尾教授、ウィキン教授 の論文が掲載されています。

西尾先生のコメント

日本語母語話者の英語の発音において影響を与える要因の一つとして英単語をローマ字的に読むことが挙げられる。そこで、小学3年生から6年生までで、ローマ字学習をしている影響が、英単語の読みと発音に影響しているかどうかについて、英語母語話者の英語音声と英単語文字を同時に提示するICT教材を学習したのちの効果を音響分析とアイカメラ分析を使い行った。banaba のようなローマ字読みができるものはローマ字学習者には読めたが、発音は正確ではなかったが、その後のICT教材学習後では、単語を読むことも発音も向上した。一方、ローマ字を学習していない群は、ICT学習以前は、英単語を読むことができなかったが、ICT学習後は読みも発音も向上した。アイカメラ分析では、ローマ字学習者はICT学習の時に英語音声と同時に文字を目で追っているが、ローマ字学習をしていない群は、音声と同時に文字を追うことはできなかった。したがって、ローマ字学習が未習の英単語を読むことに貢献するが発音に関しては、ICT教材など文字と音を一致させる学習が効果があることが明らかにされた。

ウィキン先生のコメント

My chapter is about an effective method for analyzing narrative data. A 'narrative' is basically a story, and often in social science research we ask people to tell us their stories. When we can analyze those stories effectively, we can learn a lot about the world we live in.