2022.02.10

教職課程の授業に杉本健先生 (名城大学附属高等学校) をゲスト講師としてお招き!!

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外国語学部

 2022年1月、外国語学部教職課程の授業(担当:藤原)に、名城大学附属高等学校の杉本健先生をゲスト講師としてお招きしました。

ICTを活用した授業

 杉本先生は自己紹介をされた後、さっそくご自身の授業のビデオを見せてくれました。授業では、生徒はこれ以上にないほど、積極的に英語を使用してやりとりをしていました。パワーポイントのスライドやBGMを活用するとともに、時間的な制約や競争的要素などを取り込んだゲーム性のある活動で、学生たちを活動に巻き込んでいました。その後、受講者に同じ活動を実際にしてもらった後、各活動を作成する上でのポイントをお話しいただきました。
 そして次にこのような活動の時間を作り出すための「反転授業」についてお話しいただきました。杉本先生は文法解説を動画で用意されており、生徒には授業前にその動画を視聴、そして文法問題を解かせてから、学校で授業をされているそうです。授業内ではクラスメイト同士でしかできないアウトプット活動の時間をとるために、一工夫も二工夫もされています。まさにオンラインと対面の良いとこどりです。

授業スタイルの変遷:成長し続ける教師

 また、高校の英語教員の職に就かれてからの授業スタイルの変遷についてお話しいただきました。その移り変わりの中で体得されてきた、明示的文法説明だけでは問題だが、分かりやすい説明はもちろん必要かつ重要であること、また音読などのよくある活動も一工夫加えるだけで随分変わること、インプットとアウトプットのバランスのとれた授業の重要性、ICTの便利さなどのアドバイスをいただきました。新たなものを取り入れて成長し続けること、そして昔行っていたことを捨てるのではなく活かすことの大切さを教わりました。

教育実習に向けてのアドバイス

 最後に「教育実習に向けての6ヶ条」と題して、具体的なアドバイスをいただきました。その内の1つの「教育実習期間で起こることが教員生活のすべてではない(良くも悪くも)」は、文字化すると当たり前のことに思えますが、非常に重要なことだと思います。実習はごく限られた期間に、ごく限られた人数の生徒と教員にのみ出会います。ですので、実習が大成功であったからといって、その後の教員生活の成功が約束される訳ではないし、仮に上手く行かなったとしても、すばらしい教員になる可能性もあります。良いも悪いも自分の学びにしていく謙虚な姿勢が求められています。

受講者の感想

 今回、杉本先生の授業を聞いて、こんなにも楽しそうな授業は見たことがないと感じました。生徒の興味のあるものを取り入れたり、テンポも他ごとを考える暇はないくらいの速さで行っていたりと、本当にためになりました。一つ一つの活動には、テンポを良くする方法などが隠れているので、自分が教壇に立つ頃には、それを見つけられるようにしていきたいです。ICTを取り入れたものも今の時代には適しているのではないかと感じました。わかりやすい説明をするために、自分も努力しなければならないと思い、これから、良き先生となれるよう勉学に励んでいきたいです。
(野口ゆきは 外国語学部2年)

 熱い授業でした。生徒たちに学ばせているだけでなく、杉本先生も学び続け、進化し続けていることがよく分かりました。より良い授業にしたいという熱意と、それに裏付けされた変化を恐れず工夫し続ける姿がかっこいいなと思ったし、先生自身も楽しんでいる感じがひしひしと伝わりました。教員の仕事は大変だという話もよく聞きますが、杉本先生は、大変な中でも生き生きしていて、目指すべき姿だなと思いました。細かな技も教えていただき、今後に生かしたいです。ありがとうございました!
(浅野 真実子 外国語学部2年)

名城大学ではこれからの英語教員を輩出します。
(文責:藤原)