2023.09.27

萩藤ゼミ、沖縄で合宿!

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(写真提供:外国語学部)

 2023年9月10日(日)~12日(火)、萩藤ゼミナールの学生11名(うち3年生10名、4年生1名)が、沖縄県にて戦跡ならびに基地訪問を含んだ合宿を実施しました。(文責:萩藤ゼミ生:石川郁弥・下尾健晴)

現地で学ぶ、戦争の爪痕

 今年のゼミ合宿は、沖縄から始まりました!第二次世界大戦中、本土決戦までの「時間稼ぎ」と位置づけられ、凄惨な地上戦によって多くの方が犠牲となった沖縄。歴史的な背景をより深く理解するため、初日はまず、洞窟や資料館を訪問しました。そのうちの一つである「轟壕」は、横に掘られたガマ(洞窟)であり、戦時中、数多くの方が命を落としたといわれています。至る所に見られる戦争の爪痕に圧巻されるとともに、沖縄には戦後78年を迎えようとする今も続く「平和への希求」がありました。
 その後、ひめゆり平和祈念資料館と平和祈念公園を訪問し、宿泊先にて、4年生による卒業研究の発表が行われました。3年生にとっては、自身の卒業論文のテーマに生かすことができる貴重な時間でした。初日から充実したスケジュールで学びを深めた後は、みんなでBBQです!しっかりとメリハリのある、濃密な1日でした。

ガマから地上を見上げて(沖縄県庁最後の地である轟壕)

平和祈念公園

研究発表会

懇親会(BBQ)

基地と島人(しまんちゅ)

 午前中は、那覇基地 (航空自衛隊)を訪問。自衛隊の沖縄に対する思いが、お話を伺うなかでしっかりと伝わりました。最近では、米国だけでなく他国と積極的に合同訓練をしているそうです。地上戦が行われた沖縄だからこそ、合同訓練などを通じて、世界全体で平和への意識を高める役割を担うことができると強く感じました。
 また、ハンガー(格納庫)では、実際にオペレーションに使用されているF-16戦闘機に搭乗させていただきました!那覇空港と隣接する為、民間機と軍用機が入り混じって稼働する様子は、基地と島人(しまんちゅ)の生活が密接であることを正に示しているようでした。
 午後は、自由行動です。2、3時間程度の限られた時間ではありましたが、海や鍾乳洞へ行ったり、街へ買い物…など、皆が思い思いに夏の沖縄を愉しみました。ちなみに私は、きれいな海に誘われ、水遊びをしました!その夜みんなで食べたご飯もおいしかったです!

航空自衛隊那覇基地

戦時中に使用された旧海軍砲台

隊員食堂(美海)

沖縄のなかのアメリカ

 最終日の午前中は、なんとアメリカ海兵隊駐屯地Camp Kinser (牧港補給地区)を訪問しました!施設内にある店は、ドルが通貨になっており、実際のアメリカ現地に来ているかのようでした。また同年代で基地に従事している方と一緒に話しながら、食事をすることができました。
 午後は、在沖米国総領事館を訪問し、領事から直接お話を伺うことができました。われわれゼミ生は、日米間の領事館が果たす役割に重点に置いて質問しました。もちろん英語でのコミュニケーションではありましたが、とても実りある対談ができたと思います!
 本当に充実した合宿で、後ろ髪引かれる思いでしたが、かけがえのない思い出とともに、19時に那覇を発ち、2時間ほどで中部国際空港へ到着。無事に全員、帰宅しました!

Camp Kinser(牧港補給地区)にて

同世代との交流①

同世代との交流②

総領事館にて①

総領事館にて②

在沖アメリカ総領事館

おわりに

 今回は、沖縄県の特に那覇市を中心として、フィールドワークを実施しました。実際に、歴史的遺構や展示施設、ならびに関係者の方々と直接お話しを伺う中で、あらためて実際に体で史料に触れることには大きな意味があることを実感しました。また学びはもちろん、萩藤ゼミ生同士での思い出や、絆の醸成につながり、本ゼミナールのテーマである「よく遊び、よく学べ」を正に表す合宿であったと思います。
(文責:石川郁弥)

 日本近現代史の中で重要な立ち位置にある沖縄。もちろん我々学生によって研究テーマは異なりますが、4つの施設を訪れたことで、今後の研究に役立てることができたと思います。施設へ行くことだけではなく、アポをとって説明を受ける事や、一般の方では入れない場所へ訪問する事など、ゼミナールならではの貴重な活動をすることができました。
 また合宿は、ゼミ生主体で計画し、萩藤ゼミ内でのチームワークを深めるきっかけになったと思います。合宿は冬も予定しています。今回よりも、またさらに実りある合宿ができるように、今後の活動も頑張っていきたいと思います。
(文責:下尾健晴)