カンボジア海外研修:2日目!
2024.02.08
カンボジア海外研修2日目の午前は、カンボジア地域研究センター(CCRS)の主催で、元駐日カンボジア大使のPou Sothirak氏を招待し、名城生とCCRSの若手研究者や大学生が、平和・貧困・開発をテーマに英語でのラウンドテーブルを行いました。登壇した名城生4名は先進国における貧困問題に焦点を当て、日本における子どもの貧困の実態や子ども食堂の課題について発表しました。
元駐日カンボジア大使Pou Sothirak氏とカンボジア地域研究センター(CCRS)とのラウンドテーブル
学生の感想:杉下華
本日は元駐日カンボジア大使のPouさんやCCRSの研究者や大学生にお会いし、カンボジアの平和や貧困・開発の現状について議論しました。私たち名城生の発表もありとても緊張しましたが、とても温かく迎えて下さいました。カンボジアについて事前に調べてきましたが、実際に訪れてみると想像していたよりも発展していると感じました。CCRSのRaksmeyさんの講演のなかで、1994年に50%だったカンボジアの貧困率が2014年には14.5%に低下したとありました。低下した理由についてお聞きしたところ、理由は様々だが、やはり開発が進むにつれて貧困率が低下したとおっしゃっていました。ただし、貧困率だけでは実態は掴めないとのことでした。
また日本の平均年収は400万円以上あるのに対し、カンボジアの平均年収が24万円から36万円であることに驚きました。改めて先進国と開発途上国の差を感じました。Pou大使のお話の中で特に印象的だったのが、現在の貧困ラインである2.15ドルを基準に、貧困かどうかを決めて良いのかという問いかけです。カンボジアに訪れていなかったら、貧困について深く考えていませんでした。カンボジア研修中に様々なところを訪問しながら大使の問いかけについて考え、さらに帰国後は自分の国の現状についても目を向けようと思いました。
午後はJICAカンボジア事務所を訪問し、広報・NGO-JICAジャパンデスクの小川紀子さんと、企画調査員(ボランティア)の岡山香織さんから、JICAの事業概要や海外協力隊の活動についてお話をお聞きしました。
JICAカンボジア事務所
学生の感想:宮田亜弥
JICAは「信頼で世界をつなぐ」をモットーに活動しています。そして開発途上国との信頼関係を特に重視し、途上国と共に課題の解決に取り組んでいます。また、2022年7月時点では海外拠点96ヶ所、国内拠点15ヶ所で活動を展開していることがわかりました。カンボジアの平均年齢は25.3歳で内戦後の復興に成功しているが、人材育成が課題です。特に教育現場では生徒に教える先生不足や授業で使う器具が手に入らない、また授業時間が少ない等の問題があるようです。JICA海外協力隊では3ヶ月の語学研修を経てボランティアが行われます。3ヶ月で言語を完璧にすることは難しいが、たくさん現地の人と交流して話す機会を増やすことで言語習得が進むことをお聞きしました。実践的かつ積極的に話すことの大切さを改めて感じました。また、近年ではカンボジアでデジタル経済の開発が進んでいることを学びました。本日の訪問を通じて、以前よりも海外ボランティアへの興味が湧きました。沢山の資料を頂いたので、もっとJICAについて学んでいきたいと考えています。
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