2024.02.14

カンボジア海外研修:6日目!

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外国語学部

2024.02.12
 カンボジア海外研修6日目は、いよいよカンボジア滞在最終日です。本日は朝早くから移動し、シェムリアップの市街地から車で1時間程の郊外にある村の小学校に向かいました。バスの中では、同行していただいたシェムリアップ州教育省のネイさんからカンボジアにおける教育の現状や課題についてお話を伺いました。ネイさんはカンボジアの教育を良くするために現場を大切にされている方で、名城生からの質問に丁寧に答えてくださいました。小学校に着くと入り口で子どもたちが大合唱で歓迎してくれました。自己紹介と準備体操をしてから200名以上の子どもたちと一緒に運動会をして交流しました。

シェムリアップの村の小学校

シェムリアップの村の小学校にて①

シェムリアップの村の小学校にて②

学生の感想:小島雪花、佐尾柚香、塩谷香奈、宮川青葉

 シェムリアップから車で1時間ほど離れた農村部の小学校で、子どもたちと交流しました。私たち4人が中心となって事前に準備を行い、他の名城生と協力して運動会を開催しました。最初の競技は徒競走です。学年ごとに6人ずつ走り、1位の子には折り紙で作った金メダルをプレゼントしました。私たち名城生は主にジェスチャーを用いて競技の説明をしたり、子どもたちを誘導したりしました。子どもたちはみんな一生懸命走り、大きな声で友達を応援していました。楽しんでくれていることが表情や声から伝わってきたので、私たちも全力で楽しむことができました。
 次に男女に分かれて全員で綱引きをしました。カンボジアの子どもたちは綱引きが大好きなようで、縄を見ただけで大喜びしていました。3試合行い、なんと2勝1敗で女子チームが勝利しました。勝っても負けてもみんな笑顔で楽しそうでした。子どもたちだけでなく、名城生、ネイさん、ガイドのポーキーさん、学校の先生、みんなが参加し、大盛り上がりの綱引きになりました。試合後は毎回子どもたちがハイタッチをしに来てくれて嬉しかったです。
 その後、風船運びリレーを行いました。名城生はそれぞれ自分の役割を把握し、臨機応変に動くことができました。私たちは競技を運営する側でしたが、学生同士で声を掛け合うことで、子どもたちと一緒になって同じ時間を楽しむことができました。また、自分たちが考えた遊びを子どもたちが楽しんでくれたので、とても嬉しかったです。最後は20分ほど自由に交流しました。運動会で用いた新聞紙や風船を使ったり、カンボジアの遊びを行ったりして、言葉が通じなくても一緒に楽しく遊ぶことができました。

運動会の様子①

運動会の様子②

運動会の様子③

運動会の様子④

ネイさんからのお話し

 小学校に向かうバスの中で、教育省のネイさんからお話しを伺い、名城生からの質問に答えていただきました。そこで「日本ではいじめや心の病気で不登校になる子どもが多いが、カンボジアではそのような問題はあるか」という質問がありました。これまでの研修でカンボジアでは家の手伝いなどで学校をドロップアウトしてしまう子どもが多いことを学んでいたので、学校に通える子どもたちはみんな、楽しく積極的に登校していると考えていました。しかし、裕福な家庭で生まれ、親から甘やかされて育った子どもが学校に通わないこともあるそうです。貧富の差をより強く感じました。

校長先生からのご挨拶

 小学校で子どもたちと交流し、彼らは常に笑顔で親しみやすいという印象を持ちました。しかし、校長先生の話によると、子どもたちの60%は貧困家庭で暮らしているそうです。子どもたちは元気に明るく運動会を楽しんでいましたが、実際は多くの子どもたちが困難な状況にあることを知りました。2時間という短い交流でしたが、子どもたちは私たちとの別れを惜しみ、帰りに列を作って私たちを見送ってくれました。当初はどのようにコミュニケーションを取ったら良いのか、本当に楽しむことができるのかとても不安でした。ジェスチャーなどの限られたコミュニケーション頼りの交流でしたが、いろんな遊びを通じて子どもたちの顔がだんだんと笑顔になっていき、言葉が伝わらなくてもつながるものを感じました。胸がいっぱいになる、とても貴重な時間を過ごすことができました。

集合写真