2024.03.05

台湾留学記

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台湾留学の動機

 私は大学2年次から大学の授業を通じて中国語を学び始めました。私は将来中国語を使う職業に就きたいと考えていたため、中国語運用能力を高めるために、中国語検定試験に何度も挑戦してきましたが、リスニングやスピーキングがいま一つ振るわないことに悩んでいました。
 四年生の夏に航空業界に就職することが決まると、世界最多の母語話者を誇る中国語を使って自国の魅力を発信できるようになりたいと思うようになり、2023年の9月から11月中旬までの間、台湾の「中国文化大学付属中国語センター」(中國文化大學華語中心)」で中国語を学ぶことにしました。
 留学先を中国大陸ではなく台湾にしたのは、台湾のLGBTQ+フレンドリーな社会に強い関心があったためでした。

シェアハウス生活と言語習得

 語学力向上のためには常に中国語に触れる環境で暮らす必要があると考え、私はあえて現地のシェアハウスで生活することにしました。私はここで七ヶ国から集う10人の仲間たちとともに、中国語と英語を共通語として留学生活を送りました。はじめは自分の中国語の力が追いつかずコミュニケーションに困ることもありましたが、ハウスメイトたちと日々食事をしたり、積極的に会話するなかで、少しずつ聞く力や話す力が身についていったように思います。
 様々な国の文化を知りたい方や、常に中国語に触れる生活を求めている方は、シェアハウスでの生活をぜひおすすめします。

語学学校とクラスメイトたち

 私が通っていた「中国文化大学中国語センター」は、学生のナショナリティが多様で、少人数制のクラスのため、日本語を使わない環境で中国語を学びたいと思っていた私にとって最適な環境でした。私の中国語班は、六ヶ国の出身者からなる8人のクラスでした。クラスメイトの中国語レベルはとても高く、当初は彼らの会話を聞き取るのもやっとでしたが、放課後いっしょに食事をしたり休日に旅行する時には、すべて中国語でコミュニケーションしていたため、自身の中国語力も自然と向上してゆきました。レベルの高いクラスメイトに出会えたことに感謝しています。

私のおすすめ

 台湾には美食があふれる「夜市」があるため食には困りませんでした。夜市の料理は安くて美味しいので、私は週2~3回のペースで通っていました。私の一押しの夜市は、台湾のおいしいB級グルメがたくさん食べられる「寧夏夜市」です。
 この「寧夏夜市」とMRT「双連駅」との中間地点に、私が一番好きな台湾スイーツ「豆花」(タロイモと小豆をトッピングしたもの:写真左下)を売っているお店があります。興味のある方はぜひ一度行ってみてください。また環境保全意識の高い台湾では、台北を中心にして、街のいたる所にアプリを登録すれば誰でも使える「Ubike」という自転車が設置されており、少し距離がある移動をする時にとても便利です。

日台交流会の収獲

 私は台湾滞在中、台北駅にある「上島珈琲」で毎週水曜夜に開催される「日台交流会」に参加し、そこで台湾の友人がたくさんできました。友人がそのまた友人を紹介する「文化」によって、気がつけばいつの間にか友人が増えていたということもありました。ここでの交流は、自分の中国語力を高めたり異文化理解を深めるのに役立ったと思います。
この交流会には日本人も多く参加していたため、留学したばかりの頃はとても心強かったです。誰でも気軽に参加できるので、台湾留学を考えている方は足を運んでみてください。

後輩の皆さまへ

 私は就職活動が終わり卒論作成が本番に差し掛かろうという時に台湾留学を決めました。卒論執筆と同時並行できるのかさんざん悩みましたが、ここで諦めたら後悔すると考え、思い切って挑戦することにしました。一から一人で手配する留学は初めてのことで、不安でいっぱいでしたが、現地の生活は毎日新しい発見がありとても充実していました。二ヶ月半の短い留学ながら、語学力も向上し、多様な価値観を学ぶことができたと思います。台湾で学んだこと、過ごした時間、出会った友人のすべてが私の人生の大きな財産です。
 やり遂げた一つ一つの行程は自分の成長に繋がります。皆様もやりたいと思ったことには全力で取り組み、悔いの残らないように大学生活を楽しんでいただきたいと思います!

(執筆:丹羽芹香(第5期生) 編集:豊田)