2026.09.15

国際フィールドワーク(I) 開催報告(2)

  • #国際フィールドワーク

外国語学部

2026年度の国際フィールドワークI(英語圏)(担当:鈴村裕輔教授)の後半は、9月7日(月)から11日(金)まで、シンガポールで行われました。

さらなる成長の地・シンガポール

シンガポールの協働大学はラッフルズ・カレッジ・オフ・ハイヤー・エデュケーション(Raffles College of Higher Education: RCHE)であり、PBLの課題はハビタット・フォー・ヒューマニティ・シンガポール(Habitat for Humanity Singapore: HHS)から提示されました。

今回は2つの課題が提示され、3つのチームがどちらかの課題を選択して解決案を提案することになりました。

課題1…社会福祉機関と連携し、支援を必要とする個人や家族を特定し、ボランティアと協力して住居の改修を行うHHSの活動HomeWorksへの参加者の促進
課題2…企業や個人からの長期的な資金調達の方法の策定

名城大学とRCHEの学生はグループワークを重ね、具体的で魅力ある解決策の立案に取り組みました。

第9日目(9月9日[水])には、名城大学側は連日の活動により、RCHE側は隣国インドネシアの森林火災による煙害の影響による体調不良がいたため、参加者の健康状態を最優先してオンラインで作業を進めることになったものの、予定されていた進捗報告会も無事に終え、最終報告会に向けた準備を続けました。

なお、9月8日(火)には在シンガポール日本大使館に設置されているジャパン・クリエイティブ・センター(JCC)を訪問し、大使館の矢澤晧子二等書記官から外交官の業務やシンガポールの現状、国交樹立から60周年目を迎えた日本とシンガポールの二国間関係などについてのお話を伺いました。

JCCでは9月2日から16日まで「沖縄伝統工芸展 琉球王国から現在へ繋がる絆」が開催されており、展示を見学する機会にも恵まれました。

名城大学一行の訪問を歓迎するラッフルズ・カレッジ・オブ・ハイヤー・エデュケーション入口のデジタルサイネージ

ハビタット・フォー・ヒューマニティ・シンガポールの本部で事業の説明を行うダニエル・シー最高経営責任者(中央)

実践的で具体的な解決案を提示した最終報告会

9月10日(木)にRCHEで行われた最終報告会では、3つのグループが解決案を発表しました。

各グループの報告の概要は以下の通りでした。

グループA…Z世代を対象とするHomeWorks参加者の募集。「シンガポールの国内向けの活動」と「学生も参加しやすい企画」の2点からHomeWorksを再構成し、トートバッグ、帽子、TシャツなどにHomeWorksを象徴する意匠を施すことで若者への訴求力を高めるとともに、バザールを開催してHomeWorksへの参加者を募集する
グループB…Z世代を対象とする資金調達。寄付を行うごとに図柄が変わる'Fund Raising Card'を配布してZ世代の収集意欲に訴えるとともに、コミュニティ・カーニバルを開催して幅広く寄付を募る
グループC…大手金融機関を対象とした資金調達。金融機関を冠スポンサーとするマラソン大会'Race for Future'を開催し、日本のたすきを模したTシャツを制作して参加者に頒布するなどシンガポールの他のマラソン大会との差別化を図りつつ、金融機関によるスポンサー料と参加者の参加費を調達資金とする

最終報告会にはHHSの最高経営責任者のダニエル・シー(Daniel See)氏と事務局長のシャロン・トー(Sharon Toh)氏も参加しました。

両氏はいずれの案も具体的・実践的であると高く評価するとともに、これからのHHSの活動に応用したいとの発言があり、謝意が示されました。

グループワークの様子

最終報告会後の憩いのひとときと無事な帰国

最終報告会を終えた参加者は、シンガポール滞在中唯一の自由時間を楽しみ、9月11日(金)の午前1時20分にシンガポールのチャンギ国際空港を出発する便に搭乗して中部国際空港に到着し、11日間の日程が全て終了しました。

参加者の表情は達成感に満ちており、今回のフィールドワークで大きく成長したことが分かりました。

在シンガポール日本大使館付設ジャパン・クリエイティブ・センターを訪問した一行

参加学生の声

【第7日目】

本日は7日目で、シンガポールのRaffles Collegeを訪問し、キャンパスツアーや現地の大学生との交流を行いました。

Raffles Collegeはデザインやビジネスを専門とする学校で、キャンパス内には学生が制作した服やアクセサリー、建物の模型などがたくさん展示されていました。

作品のクオリティの高さや規模の大きさに、とても感動しました。

また、現地の学生の中には、インドネシアや中国など、さまざまな国や地域から来た学生がいたため、国際交流をすることができました。

さらに、初めて海外の電車にも乗ることができ、とても刺激的で充実した1日になりました。
A.Mさん

【第8日目】

本日はJCC(ジャパンクリエイティブセンター)というところに向かい、実際にJCCで働いているお姉様から主にシンガポールと日本の外交について勉強していった。

今回学んだことにおいて印象的だったこととしては、シンガポールという国家が成立したその翌年から日本との外交が始まったというところである。

国家が成立して年があまり経ってない時期から日本との外交が進められていたということや、シンガポールではバイリンガル教育が盛んではあったことを知っていたが成績次第によってさまざまな言語を勉強できるようになるところから自分の中での【シンガポールは学歴社会である】というイメージに結び付けられていった。

また、自分が納得したこととしてはシンガポールではあまりテレビなどのメディアによるエンターテインメントが少なかったことである。

お話の中でシンガポール発のコメディ(バラエティ番組)やドラマが無いということや韓国ドラマ、K-POPが人気であるというところと、言われてみれば確かにシンガポール出身の役者さんやアーティストさんを聞いたことがなかったというところの結論のひとつになったように思った。

そして日本とシンガポールの関係については、国際関係が変化していく中でも日本とシンガポールは友好状態を続けていけるのかが気になった。
M.Dさん

【第9日目】

9/9は体調不良者が多く、大学ではなく各自連絡を取りながら活動することになった。

どのグループも企画を作成段階で、終わりには程遠かったが、それぞれが役割をこなしていた。中間報告の際もオンラインでのミーティングで、代表して1人が話す形となった。

各自の作業が終わり、体調が良いメンバーは、TWGやバシャコーヒーなど多くのブランドなどが集まるショッピングモールに行き、お土産を調達した。

そして、次の日が発表ということもあり、みんな早めに休んだ。
M.Nさん

【第10日目】

今日はシンガポールのラストデイでした!

午前はラッフルズ大学の学生とプレゼンテーションを行いました。今回は両校に体調不良者がいるということに配慮してオンラインでの参加者を含めた新しい形でのプレゼンテーションでした。

その後、プレゼンテーションのグループごとでランチをして、私はシンガポールに来てまで牛丼を頼むという最後まで日本人味の抜けないランチをしました。

午後は自由時間で、マレーシアの学生がシンガポールまで来てくれて一緒にCity Hall駅近くを散策しました。

最初は冗談半分でシンガポールに来て欲しいと話していたのですが、前日になるといろいろ予定を話し合い、最終的に会うことができました。とても良い縁に恵まれたなと感じます。

マレーシア、シンガポールの学生との縁を結んでくれた鈴村先生、堀部さんに感謝してもしきれません。来年の2月にはまたマレーシアに行こうと計画しているので、また会えるのがとても楽しみです。

約10日間という短い期間の中で様々な経験ができ、人としてとても成長できたと実感しました。
A.Oさん

最終報告会の様子

チャンギ国際空港で現地ファシリテータの堀部英俊氏との別れを惜しむ参加者たち