2025.10.06

多文化共生社会への一歩:藤原ゼミと日本語クラスによるコラボ授業を実施

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2025年10月2日(木)、藤原ゼミの学生7名と、日本語クラス(4A・4B)に所属する留学生22名(中国、台湾、イタリア、韓国、マカオ、ミャンマー出身)が一堂に会し、多文化共生をテーマにしたコラボレーション授業が行われました。

このコラボ授業は、日本語教育を専門とする西田先生と神谷先生の全面的なご協力のもと実現し、文化理解と実践的な日本語運用の機会を提供する貴重な場となりました。藤原ゼミの学生たちは、これまでスリランカやベトナムの学生への日本語学習支援に取り組んできており、本授業ではその経験を活かしながら、日本語を調整して外国人と円滑にコミュニケーションを取るスキルを実地で磨きました。

アイスブレイクから深い交流へ

授業はまず、西田先生にご準備いただいた「カルタ形式のアイスブレイクゲーム」からスタート。日常の日本語のセリフを用いたユニークな形式で、笑いの絶えない和やかな雰囲気が生まれました。日本人学生1名に対し留学生3-4名という少人数グループでの自己紹介を通して、参加者同士の距離が一気に縮まりました。

出身地の紹介で文化を共有

次の活動では「私の国/町の魅力」や「最近流行っていること」などをテーマに、それぞれが写真などを交えて自分の出身地や文化について紹介しました。どの学生も自国への誇りや日本での驚き、発見を語り合い、他国の文化に対する関心と尊重の気持ちを深めていました。

最後には、印象に残った紹介や感想を簡単に振り返り、参加者全員が実りある学びを共有しました。

多文化共生社会に向けて

今回のコラボ授業は、言語を通じた異文化理解だけでなく、「異なる文化背景を持つ相手に、どう日本語を使って伝えるか」を日本人学生が実地で学ぶ絶好の機会でした。これは、これからの多文化共生社会において、相手に歩み寄る「調整型コミュニケーションスキル」の重要性を示しています。

藤原ゼミの学生にとっては、これまでの学びを活かしつつ、現場での応用力を高める実践的な学びの場に。留学生にとっても、教室外のリアルな日本語交流の機会として、語学力と文化理解を一層深めるきっかけとなりました。

今後の授業では、今回の交流を土台に、量的・質的な調査や最終発表に向けた活動が進められていく予定です。学生たちのさらなる成長と、新たな気づきに期待が高まります。